【クラシコムのしごと】レシピやインテリア、暮らしをテーマにさまざまな記事をお届け。当店の「読みもの」をつくる仕事
編集スタッフ 野村
開店15年目を迎えた「北欧、暮らしの道具店」。
徐々にスタッフも、チームも、新しいお客さまも増えてきたこともあり、あらためて当店で働くスタッフの現場を、不定期の連載「クラシコムのしごと」でお届けしています。
今回は、このコラムも含め当店の読みものページの制作を行なっている、私たち「メディア編集グループ」の仕事について、編集スタッフとして4年目となる私・野村がご紹介していきます。
新着記事はほぼ毎日。暮らしをテーマにいろいろな特集を作っています
北欧、暮らしの道具店では新商品や再入荷といったお買い物の情報だけでなく、通勤中やリラックスタイムにのんびりとご覧いただける読みものも、日々更新しています。
居心地のいいインテリア作り、すぐに役立つレシピや収納術、おしゃれのことや働き方にまつわるインタビューなど、暮らしにまつわる様々なテーマの読み物やエッセーの連載を、メディア編集グループが制作しています。
当店でお買い物をするとき以外の時間も楽しんでいただけるよう、新着記事はほぼ毎日更新しており、1日に約4本、月に80本ほどの読みものを公開しています。
グループには、入社4年目〜10年目以上となるスタッフまで、幅広い年次のメンバーが在籍。
編集業務の経験がなかったスタッフも多くいますが、共通しているのは全員が元・お客さまとして、当店の読みものを楽しんでいたことです。
記事ひとつひとつをどんな風にお伝えできるといいかを、お客さまだった頃の気持ちも思い出しながら、日々考えています。
ひとつの記事に、2ヶ月かけて
▲とある読みものの撮影風景。真ん中にいるのが、私・野村。撮影された写真を、記事の中でどんな風に紹介したいかを考えながらチェックしています
当店の読みものは、外部のライターさんやカメラマンさんにもご協力いただきながら、ほぼすべて社内のスタッフが企画・制作をしています。
1人のスタッフがひとつの特集を担当し、企画を作るところから、出演してくださる方へのお声がけ、取材当日の進行やインタビュー、原稿の執筆、写真の選定、Webの記事デザイン、そして公開作業まで、約2ヶ月ほどの期間をかけて、試行錯誤しながら進めていきます。
複数の特集を並行して担当するので、毎日目まぐるしく時間が過ぎていきますが、どの業務にも真剣に向き合っていくことで、記事が完成した際にはいつも大きな充実感があります。
このように記事の制作は1人で担当していきますが、どんな企画にすればいいかに悩んだり、執筆していてどんな風に伝えるのがベストなんだろうと悩んだりする場面は多くあります。
そんな時は、チームのマネージャーに声をかけてオンラインミーティングで相談をしたり、オフィスでばったり会ったときにスタッフと立ち話をしたり。
ここ2年ほどはリモートワークが中心ですが、チームの定例会議ではそれぞれの担当した案件について全員で振り返り知恵を出し合うことで、次の仕事に生かすためのいいフィードバッグにつながっているなと感じています。
企画書づくりは、悩むこともたくさん
担当する記事が決定したら、まず行うのが企画書作り。各自でどんな方へ取材し、どんな記事にしたいのかを考え、形にしていきます。
この企画書作りは、私たちが特に大切にしていて、時間をかけている仕事かもしれません。
建物をつくるなら、その設計図になるとも言える企画書。編集スタッフ4年目になった今も、この企画書を思うように書けなくて悩むことがあります。
特によくもらうフィードバックは「どうしてこの企画を取り上げるのか?」、そして「企画の根っことなる自分の気持ちをもっと自分なりの言葉で表すと?」というもの。
自分の中にある、こんなことが知れると嬉しい、だからこそこの人に話を聞きたい。そんな気持ちを掘り起こして企画書に落とし込むことで、記事を作るための土台ができていくのですが、感じたことを言葉に落とし込む難しさと言ったら……。
ただ、企画書をしっかり作れると、取材中や記事の執筆中でも、自分がお客さまにお届けしたいことにブレなく向かうことができているなぁと実感することも。だからこそ企画書作りは、難しくても大切な作業だなと感じています。
原稿は、ソファでチェック?
取材が終わると、記事の執筆へ。各メンバーは、執筆中も細かな点ひとつひとつに気を配るようにしています。
私の場合は、自分自身もお客さまの目になって記事を読むために、仕事場とは別の場所、たとえば自宅のソファなど少しリラックスできる場所で、自分のスマホを通して原稿をチェックするようになりました。
環境を変えてチェックすることで、文章のリズムが良くないことに気づいたり、写真の並びは変えたほうが気持ちよく読めると感じたり、細かな点にも気がつくことができます。
こうして、自分の目でも、そして社内のチェックやご協力いただいた取材先の方達にもご確認をいただきながら、記事をひとつひとつお届けしています。
私たちみたいな誰かに向けて
お客さまがいつお店を訪れても居心地のいい場所であるように。
そして、私たちみたいな誰かに向けて記事を書くために、お客さまがどんな気持ちで日々を暮らしているのかを想像し続けていたい。
自分たちの仕事をこうして改めて振り返ってみることで、そんな思いを持ってこれからの記事作りも頑張っていこうと思うことができました。
次回はどんなチームが登場するでしょうか。お楽しみにお待ちいただけたら嬉しいです。
【写真(9枚目)】木村文平
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