【自分のための家づくり】03:「動」と「静」、それぞれの時間を楽しむ。友人たちと集うダイニングと、創作のためのリビング

ライター 嶌陽子

子どもたちの独立後、古い家にコツコツと手を加えて作り上げた一人暮らしの住まい。

手仕事作家・ライアー奏者の山下りかさんが2年前から暮らす、そんな家を訪ねています。

第1話では、現在の家との出合いや改装のエピソード、第2話ではかご収納が印象的なキッチンを紹介しました。第3話では人が集まるダイニングと、山下さんが演奏や創作をする場であるリビングを見せていただきます。

第1話から読む

 

週末ごとに友人たちと集うダイニング

玄関を入ってすぐのところにあるダイニングスペース。友人と一緒に敷き詰めた古耐火レンガの床に、アンティークのダイニングテーブルと椅子がよく合います。

▲ダイニングテーブルと椅子は昔、福生市にあったアンティーク店で買ったもの

山下さん:
「最近は、週末ごとに近所の友人たちと集まって、このテーブルを囲んで食事をしているんです。土間なので、気軽に集まりやすいというのもあるかもしれません」

実は、お隣や山を越えた向こう側 には何十年来の気のおけない友人が住んでいるのだそう。ここに引っ越すと決心する際も、友人たちの存在は大きな決め手だったといいます。

▲ダイニングスペースの一角に置いてあった棚は、実は折りたたみ物干し。「木製なので、濡れたものを毎日かけると傷みそうなので、折りたたんだまま棚にしました」。道具などを美しく飾っている

山下さんが長い時間を過ごし、友人たちも気軽に出入りするこの場所は、奥にあるキッチンと合わせてこの家の顔のような存在といえそうです。

 

音を奏で、手を動かすリビング

ダイニングの隣、一段あがったところに白いソファが印象的なリビングスペースがありました。

山下さん:
「家具はほとんどが前の家から使っているものなのですが、このソファは引っ越してから買いました。白くて布張りのものがいいなと思って探していたら、中古でちょうどよいものを見つけて。

ここに座って、窓の外の景色を見ながらライアーを弾いたり、手仕事をしたり、本を読んだりしています。朝の光が入ってくるのを見ながらライアーを弾いていると気持ちいいですね」

▲1.5人がけくらいのゆったりしたソファ

▲昔購入したアンティークの戸棚にはたまにしか使わない器などを収納。「収納する場所があるのなら、ものは無理して手放さなくてもいいと思っています。もの自体が大事というより、それを手に入れた頃の自分を思い出せるので」

清々しい雰囲気が漂うこのスペースは、山下さんのライフワークであるライアーや手仕事を行なう場所。

人が集まり、生活の中心にある「動」のダイニングに対して、リビングは山下さんがより自分と向き合うことのできる「静」の場所のように感じられました。

 

22年前、子どもを通じて出合ったライアー

▲「ライアーは、はじくのではなく、指の腹でなでて演奏することで優しい音色になるんです。楽器を抱きかかえて演奏するので振動が体に伝わり、リラックス効果もあると思います」

リビングの撮影をしている中、ライアーを演奏してくださった山下さん。ひそやかで優しい音色が心と体に静かに染み入って、外でにぎやかに鳴いていた虫の声や風の音が、そのときだけは止まったかのように感じました。

山下さん:
「ライアーに出合ったのは2000年。2人の子どもたちが通っていたシュタイナー教育の学校がきっかけです。息子が1年生になって、私もそれまでより少し時間に余裕ができたので、何か音楽をやりたいなと思っていて。

ライアーはシュタイナー教育の “療法的音楽教育” のために作られた弦楽器。子どもたちの授業でも取り入れられていて、音楽の先生が勧めてくれたんです。それからもう22年続けていますね」

山下さん:
「ライアーはとても空間を大事にする楽器なんです。演奏する人のまわりの空気から音を紡ぐ、というイメージがあって。

ライアーの音を重ねていくうちに、空間自体も他の場所とは少し違ってきて、 “音楽の空間” みたいなものができあがってきます。このリビングも、少しずつそうなっていっているのかもしれませんね」

山下さんのお話を聞けば聞くほど、これまで歩んできた人生が見えてくるようで、もっと知りたくなってきます。

最終話では、山下さんのこれまでの道のりや今の住まいに影響したこと、今の暮らしやこれからについて、じっくりお話を伺います。

(つづく)

【写真】上原朋也

 

もくじ


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山下りか

ライアー奏者、手仕事作家。雑誌『オリーブ』でスタイリストとして活躍したのち、渡米。出産後、子育てを通じてシュタイナー教育に出合う。 1998年に帰国後、現在は手仕事や竪琴の一種「ライアー」の講座、演奏活動などを行なっている。著書に『季節の手づくり 夏と秋』、『季節の手づくり 冬と春』(ともに精巧堂出版)がある。CD「septime stimmung」も販売中。https://rikayamashita.com/


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