【あの人のバッグ】旅を重ねて見つけたときめき。シックな中に、少しの遊び心を

編集スタッフ 藤波

リップに手帳、お財布、ポーチ。名前をみるだけで心おどる、そんなアイテムたちが一堂にあつめられた「バッグの中身」には、そこかしこに 「その人らしさ」 が詰まっているのかもしれません。

特集「あの人のバッグ」は、気になるあの人のバッグやポーチの中身を、あれこれ聞いてみる連載シリーズ。

今回のバッグの持ち主は、クリエイティブディレクターの木本梨絵(きもと りえ)さんです。

 


-バッグとその中身-

手のひらサイズのカメラが相棒


左上から時計まわりに、

・サングラス / EYEVAN
・デジタルカメラ / RICOH
・名刺入れ / MARNI
・AirTag
・水筒 / HERALBONY
・AirPods Pro
・iPad
・財布 / Maison Margiela
・日焼け止め / Aesop
・文庫本
・iPhoneケース / RIMOWA

木本さん
「仕事中PCの画面など眩しさを感じる場面が多いのですが、そんなときに欠かせないのが『EYEVAN』のサングラスです。うっすらピンク色のレンズなので、視界がほんのりトーンダウンして心が落ち着きます。

『HERALBONY』は知的障がいのある作家さんのアートをモチーフにしているブランド。水筒の色とりどりの点を見ていると、なんだか元気が湧いてくるんです。スリムな見た目で持ち運びしやすいところもお気に入りです」

 

木本さん
「肌身離さず持ち歩いている『RICOH』のカメラは、コンパクトさが魅力のGR ⅢXというシリーズ。撮ったデータをBluetoothでスマホに送り、その場でサクッとSNSなどに記録できるのも一押しポイントです。

たとえばコンビニに行く途中で街路樹の佇まいにハッとさせられたとき、パン屋さんに行く途中の夕日に感動したとき。その瞬間を綺麗に写真で残せるのが嬉しくて、どんな些細な用事でもこのカメラを持ち歩くようになりました。そうすると、不思議と “わたしは今日も素敵なものを見逃しませんよ” という心持ちでいるようになり、生活がほんの少し変わった気がしています。

iPhoneケースは、とても丈夫な『RIMOWA』のものをリピートしています。以前誤ってiPhoneを車でひいてしまったことがあるのですが、このケースに守られて故障せずそのまま使えたんです」

 

仕事も旅行も。これさえあれば、なバッグたち

上から、

・ショルダーバッグ / H.V.F.N(HAVEFUN)
・トートバッグ / CELINE
・かごバッグ / 須浪亨商店
・トートバッグ / オランダの美術館

木本さん
「『H.V.F.N』のショルダーバッグはころんと可愛らしい見た目ですが、iPadがちょうど入る大きさが嬉しいです。肩紐をスーツケースの持ち手に引っ掛けると安定するので、旅行のときにも重宝しています。

『CELINE』のこのトートバッグの形が大好きで、以前は茶色を使っていましたが最近は黒色を。仕事用としてPCなどを入れてガシガシ使っていますが本当に丈夫です。

『須浪亨商店』のいかごバッグは、使わないときは部屋で行き場を失った細々したものを入れて収納にも使っています。

旅の思い出についつい購入してしまう美術館のトートバッグは、どちらもアムステルダムを訪れた際のもの。ちょっとしたお出かけにぴったりです」

 


-ポーチの中身-

ここぞというときは、手作りのお守りを味方に


左上から時計まわりに、

・リップクリーム / I’m from
・アイシャドウ / Celvoke
・アイライナー / Celvoke
・櫛 / OFFICINE UNIVERSELLE BULY
・日焼け止め
・口紅 / CHANEL
・メジャー / 無印良品
・お守り / 高野山
・お香入れ / 高野山大師堂

木本さん
「お気に入りのポーチは、『HVISK』の手縫いビーズのものです。緑色の空に雲が浮いた賑やかなデザインは見るたびに幸せな気持ちになります。

『I’m from』のリップはほんのりはちみつの香りが。指でとって塗るリップはその所作が好きでついつい集めてしまいます。

お守りは取材で訪れた高野山で作ったもので、中には樹齢500年の杉が入っています。スティック型のお香入れも高野山のお香屋さんで一目惚れしたもので、細かな絵柄が素敵なんです。お香の香りは気分をリフレッシュさせてくれるので、数本持ち歩いて使っています」

 

お気に入りのアクセサリーは?

左から、
・リング / ベルリンの美術館
・ブレスレット / HERMES
・イヤーカフ / サスキアディツ

木本さん
「大ぶりなガラスの中にシルバーの粉が舞うリングは、3年ほど前にベルリンの美術館のお土産屋さんで一目惚れして買ったもの。

ブレスレットは、先日パリに一人旅に行ったときの記念に奮発しました。黒く細めで、薄手のカーディガンなどに合わせるとすごく上品なのですが、スタッズが効いてちょっぴりスパイシーさもあるんです。

ドイツの『サスキアディツ』のイヤーカフは、うっかりなくしてしまったときに同じものを買い足したくらいお気に入り。使い込みすぎてチェーンが片方外れてしまったのですが、それもなんだか可愛くて愛用し続けています」

 

シックで上質な、洗練された雰囲気の木本さんの持ち物たち。お話を伺うと、抜群の機能性だったり、忘れられない旅の思い出だったり、びびっと来たポイントが随所に感じられるバッグの中身でした。

次回もどうぞお楽しみに。

 

【写真】木本梨絵

「あの人のバッグ」
そのほかの記事はこちら

木本梨絵

クリエイティブディレクター。1992年生まれ。株式会社HARKEN代表。武蔵野美術大学非常勤講師。日本の里山に眠る可食植物の研究をする「日本草木研究所」共同代表。自然環境における不動産開発「DAICHI」を運営。自らも事業を営みながら、さまざまな業態開発やイベント、ブランドの企画、アートディレクションを行う。Instagramは@riekimotoから。


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