【いよいよ 12/30(金)公開!】年末年始にぜひ劇場へ、『離ればなれになっても』ひと足お先の感想は?
広報担当 馬居
いよいよ、当店を運営するクラシコムが初めて買い付けたイタリア映画『離ればなれになっても』が12/30(金)に公開されます。
そこで本日は、公開に先駆けて映画を見たスタッフと、著名人のみなさんの感想をお届けします。
『離ればなれになっても』(英題:The Best Years)
あらすじ
主人公は、「宝石(ルビ:ジェンマ)」という名前の通り美しく輝くジェンマと、彼女の初恋の相手であるパオロ。2人が16歳で出会った1982年から2022年まで、ベルリンの壁の崩壊、9.11テロ事件など激動の時代に翻弄され出会いと別れを繰り返す日々が描かれます。見つめるだけで息が止まった幼い恋、大人の都合で離ればなれにされた切ない時間、まさかの親友の裏切り、身を引き裂く別れ、涙の再会の思いもしなかった行方──40年の歳月の果て、ジェンマの隣にいるのは果たして誰なのか。
上質で、切なくて、愛おしい40年の物語…スタッフの感想
北欧、暮らしの道具店 店長・佐藤
40年という時間経過を描きながら、その長さを感じさせない没入感。映像にたずさわった経験のあるものとして、それを作り出す美術や演出に注目せずにはいられませんでした。
特に、主人公のパオロが、青年時代から、仕事をはじめ、親の介護をし、恋人と暮らし、別れ、そして最後に至るまで住み続ける家は、その時代ごとに、誰がどのようにその部屋を使っているのか、きちんと伝わる丁寧な描写に圧倒されました。最後のキッチンとリビングの細かい食器や灯りに至るまでの美術は、本当に素晴らしかったです。
ベルリンの壁崩壊や、9.11など、同じ時代を生きてきた者として、その当時の自分にまで思いを馳せられるようなドキュメンタリー的な部分も含め、買い付けた映画ならではのリッチさをも味わっていただきたい上質な作品です。
スタッフ・木下
幸せになりたい。
そう願いながら、なんどもボタンを掛け違える登場人物がもどかしくて…。
未来の自分なら、選択を間違えていると分かるのに、そのときは気づけなくて傷ついてしまう。自分にもあるなあ、と切ない思いでいっぱいになりました。
必死に螺旋階段を駆け上がるジェンマの切実さと、懸命にジタバタする彼らに。胸が締めつけられ、愛おしくて涙が止まらなかったです。
40年を経た彼らは美しく、周りからはかっこ悪く見えたとしても、ジタバタ生きてもいいのかも、と思わせてくれる笑顔でした。
クラシコム代表・青木
数十年にわたる人生の中には、はち切れそうな程の喜びの瞬間や、永遠に続くのではないかとさえ感じられる苦闘や悲しみの日々がある。
大きな成功も、愚かな過ちも。
でもそれら全てを長い時間をかけて潜り抜けることが、人の魂を磨き、人生を魅力的で美しい作品にすることがあるんだという希望を感じられた作品でした。
ヤマザキマリさん描き下ろしイラストも、著名人コメント
ヤマザキマリさん書き下ろしのイラスト
ヤマザキマリさん(漫画家「テルマエロマエ」)
4人の登場人物たち全員にこれほど自分の心情が重なり、揺すぶられた作品は久々だ。
浅野妙子さん(脚本家「神様、もう少しだけ」「大奥」)
聖人君子でも極悪人でもないけどスケベでズルくて女にもお金にも弱い、フツウのオッサンたちのセイシュンする姿がいとおしい。
住野よる(脚本家「君の膵臓を食べたい」)
青春とは変化の象徴だと思います。不運や迷いの詰まったこの世界で彼らが生涯の青春をひた走る映画でした。
橋部敦子(脚本家「僕の生きる道シリーズ」)
変化していく時間、人、関係性の中で、曖昧な愛に翻弄される4人。それぞれが愛に気づき、新たな関係性が生まれた瞬間に立ち会えた時、涙が零れた。
渡辺祥子さん(映画ライター)
時は移り、人は変わっても愛は続く。
生きているって素晴らしい、としみじみ思わずにはいられない。
年末&ニューイヤーに、ぜひ劇場で
イタリアでは3週連続第1位のヒットとなった本作は、ガブリエレ・ムッチーノ監督(『幸せのちから』など)の最新作です。
本作を撮影中のガブリエレ・ムッチーノ監督
『ライフ・イズ・ビューティフル』のニコラ・ピオヴァーニが出がける音楽や、ローマの美しい街並みも是非楽しみにしていただきたいポイントです。
年末、そしてニューイヤーに見ていただくと一層染みる本作。ぜひ、劇場でご覧ください。
予告篇は『アナと雪の女王』のオラフ役でもお馴染みの声優・武内駿輔さんがナレーションをしてくださいました!
作品情報
タイトル:離ればなれになっても
公開:2022年12月30日(金)TOHOシネマズ シャンテ他 全国順次公開
監督:ガブリエレ・ムッチーノ『幸せのちから』
音楽:二コラ・ピオヴァーニ『ライフ・イズ・ビューティフル』
出演:ピエルフランチェスコ・ファビーノ、ミカエラ・ラマツォッティ、キム・ロッシ・スチュアート、クラウディオ・サンタマリア
原題:Gli anni più belli(英:The Best Years) /2020/イタリア/カラー/ビスタ/5.1chデジタル/135分/字幕翻訳:岡本太郎/
後援:イタリア大使館、イタリア文化会館
提供:クラシコム
配給:ギャガ
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