【毎日食べたい納豆レシピ】03:コクのある贅沢パスタに変身。トマトとガーリックの納豆パスタ
ライター 小野民
そのまま食べてもいいけれど、家にいつもある納豆を毎日のごはんにも役立てたら。納豆の新しいおいしさに出合うレシピを紹介しています。
教えてくれるのは、料理家の黄川田としえさん。手軽で納豆が主役のレシピを、いろいろ教えてもらいました。
第3話に登場するのは、納豆パスタ。和風が多いイメージの納豆パスタですが、今回は定番のトマトスパゲティ風のレシピ。肉とは一味違う食べ応えで、大満足の一皿です。
うまみの掛け算であとひくおいしさ
「トマトガーリック納豆パスタ」
材料(2人分)
納豆(40g)…2パック
にんにく…2かけ
玉ねぎ…1/4個
カットトマト(缶詰)…1/2缶
粉チーズ…大さじ2
水…180ml
酢…小さじ2
塩…小さじ1/6
黒胡椒…少々
オリーブオイル…大さじ3
スパゲッティ(1.6mm)…180g
バジル…適量
作り方
1. 納豆は付属のたれと酢をかけて軽く混ぜておく
酢は納豆と混ぜると香りがまろやかになり、火にかけるとうまみに変わる隠し味です。
2. にんにくと玉ねぎは粗くみじん切りにする
にんにくは細かく刻むほど香りがたつので、お好みの加減で。玉ねぎはおいしい甘みを加えてくれる要素です。
3. にんにくと玉ねぎを炒める
オリーブオイル大さじ2とにんにくをフライパンに入れて弱火にかけ、にんにくが色づいてきたら玉ねぎを加えて透明になるまで炒めます。
にんにくが焦げつかないように弱火でじっくり、玉ねぎは色づくまで炒めなくて大丈夫です。
4. 他の具材を加えて、3分ほど煮る
納豆と粉チーズの半量を加えて軽く炒めたら、カットトマト、水、塩を加えて3分ほど中火にかけます。
納豆の粘りけも手伝って、とろりとコクのあるソースがあっという間にできあがり。
ここまででソースはできあがりなので、ジッパー付きのポリ袋に入れて空気を抜いて冷凍保存も可能。自然解凍か凍ったままフライパンに入れて火にかけて溶かして使えば便利です。
5. 表示より1分短く茹でたスパゲティを加える
スパゲッティを塩を加えた熱湯で表示より1分短く茹で、4に加えて全体を絡めます。
6. 器に盛って、残りのオリーブ油、粉チーズ、黒胡椒、バジルで仕上げ
▲「仕上げに赤唐辛子やタバスコの辛味をプラスすると、さらに味に深みが加わりますよ」と黄川田さん。
半分残しておいたオリーブ油、粉チーズをここでかけると、煮込んだ風味とフレッシュなおいしさが重なって、より贅沢な味わいになるのだそう。さらにバジルをちぎってのせれば、さわやかな味も加わりました。
完成した納豆パスタは、納豆のうまみがいい仕事をしながらも、納豆が苦手な人にもよさそうなまろやかさがありました。納豆料理ということを忘れて、すっかりイタリアンな味に舌鼓。
ひき肉がないけれど、ささっとボリュームのあるパスタを食べたいときにも便利そうで、我が家の定番になりそうです。
次回は、ビールのおつまみになる納豆料理というお題。こんな使い方もありなんだと納豆料理の幅広さを感じる「ブルスケッタ」と「春巻き」のレシピをお届けします。
【写真】佐々木孝憲
もくじ
黄川田としえ
料理家・フードスタイリスト。雑誌やweb、広告などのメディアでレシピ開発・フードコーディネートなどを手がけるほか、子どもと一緒に作る料理教室や、子どもの心と体の成長をサポートするワークショップ、企業とコラボしたレッスンを不定期で開催する「tottorante」主宰。HP:https://toshiekikawada.com/
Instagram:@tottokikawada
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