【台所でおつかれさま】第4話:DIYした食器棚にお気に入りをずらり。苦手な料理を楽しく乗り切る工夫(スタッフ中村)
編集スタッフ 野村
台所ではどんな時間が流れているでしょうか。料理はもちろん、ちょっとエッセイを読んだりドラマを観たり、椅子を置いて仕事をしたりする人もいるかもしれません。
違いはあれど、そこには、無意識のうちに自分をケアしたりデトックスしたりする習慣が隠れていることも。
その過ごし方は、自分の台所を持った日から紆余曲折を経て育ってきた賜物。そんな台所に立つ自分をちょっと俯瞰して見ると、日々大事にしていることが見えてくる気がしています。
この連載では、不定期でスタッフ宅にお邪魔し、「台所」にまつわるエピソードや、お気に入りものものをきいていきます。
今回訪ねたのは、コンテンツ開発グループのスタッフ中村宅です。
#04
スタッフ中村の台所
2LDKの賃貸マンションに、夫婦2人暮らしの中村。
10畳ほどのリビングダイニングルームに、壁付けのキッチンも備わっています。話を聞いてみると、このひと空間をまるっと自分好みにしつらえているそう。
中村:
ひと部屋は寝室、もうひと部屋は夫が自室として使っているので、私専用の部屋はありません。
その分、このキッチンとリビングダイニングは自分の好みの空間にしていて。ある意味、ここが自分の部屋という感じです。
だから、自然と「これいいな」と思うインテリアや雑貨が思い浮かんでくる場所になってきていて。今では、家の中で一番好きなものが詰まっている場所かもしれません。
ワインや音楽に、パワーをもらいながら
中村:
普段の夕食作りは、仕事が早く終わる私が担当することが多いのですが、料理が得意・好きという方ではなくて……。だから料理をする時、正直わりと気合いがいります。
でも、好きなワインを少し楽しみながらとか、音楽やポッドキャストを流しながら料理をしてみる。それだけで「家事をこなしている」感じがなくなって、楽しめる気がします。
「この家事をしたら、ご褒美に〇〇」というより「この家事をしながら、ご褒美に〇〇」の方が私には合うんだな、と思うんです。家事は日々のことだし、毎回大きなご褒美というわけにもいかないので、なるべく頑張っている時間を減らせたらいいなぁと。
自分の好きなものにパワーをもらっているからこそ、料理も続けられているのかもしれません。
DIYした食器棚が、いちばんのお気に入り
冷蔵庫横に置いている食器棚は、夫婦2人でDIYしたものだそう。この棚には、お気に入りの器や雑貨、コーヒーグッズを並べています。
中村:
もともと夫が1人暮らしをしている時にDIYして使っていた棚を、2人暮らし用に作り替えて、今の形になりました。食器をのせている棚板部分が作り替えた部分です。
私自身はあまりDIYに詳しくなかったのですが、夫と一緒に棚板のやすりがけやオイルがけをして、筋肉痛になりながら作っていった棚なので、思い入れも深いですね(笑)
中村:
作家さんの器やグラス、取材先のお店でひとめぼれして手に入れたおちょこ、陶芸教室で作った自作の器など、この棚には、自分の“好き”が詰まっています。
家の中でこの棚のある景色を眺めるのが好きなので、目に入りやすいこの場所に置こう、と決めました。
いつの間にか、見慣れない雑貨や小物が飾られていたり、飾っているものの風景がコロコロ変化していくのも、今の自分たちの好みが反映されていて面白いな、と思っているんです。
コーヒーのプロに淹れてもらったのをきっかけに
中村:
ある日、カフェで働く友人に、私の家にある道具だけでコーヒーを淹れてもらったんです。その時のコーヒーが本当に美味しくて。
ここにあるものだけでも美味しいコーヒーが淹れられちゃうんだ、と驚いたのと同時に、他のコーヒーグッズにも興味が湧いてきました。
中村:
それまで持っていた道具は、ドリッパーやケトルくらい。その後にコーヒー用のスケールを友人にプレゼントしてもらいました。時間を計って2分30秒以内に淹れるようにすると、今までとさらに味が違っている気がしていて。
他にもお湯の温度を気にすることで味も変化するみたい、と次は温度を測れるアイテムを手に入れたいなぁ、と欲しいものが出てきています。
食器棚の一角が自分だけのカフェブースになってきているのを眺められるのも嬉しくて、それ以来コーヒーグッズをゆっくりゆっくり集めていますね。
お皿ひとつ加わると、嬉しさが1週間続いてくれます
中村:
器選びの時間が好きなんです。
食卓に好きなお皿が並んでいるとそれだけでテンションが違ってくるし、どれにのせたらもっと料理が美味しくみえるかな?と考えている時間が充実している気がして。
家にあるお皿でお気に入りなのは、神戸にある雑貨店「NAIFS(ナイーフ)」で買った、アジアのお皿。
あまり見ない絵付けやデザインに惹かれたのと、お手頃なお値段だったことも背中を押してくれて、いくつか買って帰りました。
▲陶芸教室で作った、夫婦茶碗
中村:
陶芸教室で作ったお茶碗もお気に入りです。ちょっとゆがんでいる箇所もあるのですが、それも味だな、と愛着を持てて。
お皿ひとつ加わるだけで、嬉しさの余韻が1週間くらい続いてくれます。
だからこれからもこの場所には、ちょこちょこ新しいものが並んでいそうな気がしています……(笑)
「これ、いいな」を満たす道具たち
中村:
取材先の方のお家でもよく見かけて、憧れもあったので、「照宝」のせいろを手に入れました。
蒸すだけで、野菜は甘味が引き立つし、冷凍シュウマイや肉まんはふっくら熱々に仕上がるし、手に入れてから本当によく使っています。
疲れた時にもこれさえあれば大丈夫だと思える頼もしさがある道具ですね。
▲計量スプーンは、ころんと可愛い佇まいがお気に入りの「eda(エダ)」。キッチン雑貨店「だいどこ道具ツチキリ」で購入
中村:
見ているだけでも好きだな、かわいいな、という気持ちが満たせるキッチンにできたら嬉しいなと思っていて。
だからこそ、小さな道具をひとつ選ぶにも、デザインや実用性も気にしつつ、結構吟味してしまいます。
とはいえ、お皿などは雑貨店でひとめぼれしたものをついつい買ってしまうことも多いんですけどね……(笑)
キッチンを、とにかく楽しい場所にしたい
中村:
キッチンのことを振り返ると、私にとっては、とにかくこの場所に立っている時間が楽しい、と思えることが重要なんだと思います。
そう思えることで料理も楽しく続けられる、と感じていて。
一番好きなものを置いておくと、ここにいることが自分の中での一番楽しい時間になる、というか。自分が料理が得意でないことも、頭からすぽんと抜ける気がするんです。
中村:
基本は作るより、食べる方がずっと大好きなんです。
誰かと食卓を囲む時間が楽しみで、料理を盛り付ける器を選んでいる瞬間に気持ちが充実している。
その大好きな時間のために作業をするキッチンを、家の中で一番居心地のいい空間にできたらいいなと思っています。
そんな中村と台所の関係。みなさんは、どんな台所の時間をすごしているのでしょう。
さて次は、どのスタッフの台所を訪れましょうか。次回の更新も、どうぞお楽しみに。
【写真】メグミ
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