【夏のお守り万能タレ】01:普段のそうめんがパワーアップ。簡単&火を使わない「きゅうりと玉ねぎのおろしダレ」
編集スタッフ 吉野
外から聞こえてくる音にも、賑やかで心踊るものが増える夏。そんな季節は、いつもよりちょっぴり開放的な気分になるように思います。
けれどそんな盛り上がりに気を取られ、ふと自分の内側に目を向けてみると、なんとなく体調が悪い、食欲がない、といったことも。
身体のためにちゃんと食べたいけれど、暑い中たくさん火を使ったり、工程が多かったりと、頑張らなきゃいけない料理はちょっぴり億劫です。
楽ちんな上に、しっかり食べられるお守りレシピがあったなら。今年こそ大好きな季節を、元気に楽しみきれるかもしれません。
そう話すと「簡単で一度作れば主食にもおかずにも使える、万能なタレなんていいかも」と、素敵な提案してくださったのが、料理家のまき あやこさんです。
夏休みに家族や友人と集まった時や、料理をなかなかする機会がないという方にもおすすめな夏の万能タレ。この特集では、そんな「タレ」を2種類、それぞれのアレンジレシピも含め全4話でお届けします。
第1話では、食べた瞬間に夏を感じる「きゅうりと玉ねぎのおろしダレ」をご紹介。さっぱりとしたなかに、深みを感じる味です。火を使わず、洗いものも最低限なので、手軽に作れますよ。
あれにもこれにも、かけてみたい
きゅうりと玉ねぎのおろしダレ
材料(3〜4人分)
きゅうり…2本
紫玉ねぎ…1/4個(玉ねぎでも代用可)
昆布…2cm角にカットしたもの7〜8枚
A
醤油…130cc
黒酢…50cc(穀物酢でも代用可)
ごま油…大さじ2
きび砂糖…小さじ2(白砂糖でも代用可)
作り方
1. 野菜をすりおろし、昆布をカットして入れる
▲まきさん愛用のおろし器は、プリンス工業株式会社のものだそうです
きゅうりと玉ねぎのヘタを落とし、保存容器にすりおろす。
▲保存容器はタッパーでOKです
まきさん:
「紫玉ねぎは甘みが強く、色も鮮やか。作っている間も爽やかな気持ちになれます」
▲昆布はハサミで大体2cm角にカット
2. 調味料を温め、野菜と混ぜ合わせる
Aの調味料を耐熱容器に入れ、電子レンジで600W・2分加熱する。
温めた調味料を容器に入れる。
3. ごま油ときび砂糖を加え、寝かせる
▲きび砂糖と黒酢はうま味やコクが出ておすすめ。さらに夏に大事なミネラルも摂れて一石二鳥です
あら熱を取り、蓋をして冷蔵庫で一晩寝かせたら完成。タレは、冷蔵保存で10日間持ちます。
まきさん:
「一晩寝かせられない時は、数時間でも大丈夫。寝かせている間に昆布から出汁がとれて、ぐっと深みのある味わいに。
昆布も美味しく食べられますよ。刻んで卵かけご飯に乗せるのがおすすめです」
今回のタレは、まずはやっぱりそうめんがおすすめ。
まきさん:
「保存がきくよう濃いめに作ってあるので、薄めたい時はお水や氷を足して調製してみてください。
お好みで薬味を入れてもいいですし、タレに具が入っているのでそのままでもおいしく召し上がっていただけると思います」
おすすめのそうめんも、聞きました
▲「三輪素麺」は紀ノ国屋で、「半田めん」はいつものスーパーでも見かけることができるそう
まきさん:
「『三輪素麺』はとっても細くて、なんといっても見た目がかわいい。ちょっとしたお土産にも良さそうですよね。
『半田めん』は、稲庭うどんのように、しっかり太めなそうめん。タレがよく絡むので今回はこちらを使いました」
***
「食べた瞬間に『あれにも、これにもかけてみたい!』と浮かぶのがポイント」と、まきさん。
そうめんにつけてツルッといただくと、すりおろしたきゅうりの食感や、さっぱりした黒酢から、夏を感じ嬉しくなりました。確かにこれは、何にでもかけたくなります。
こんなに簡単なのに、「家の味」を一つ超えた深み。タレとはいえ、具がしっかり入っているので食べ応えもありますよ。
次回は、このタレを使った、お魚のアレンジレシピをご紹介します。どうぞお楽しみに。
【写真】木村文平
もくじ
まき あやこ
料理家 Food producer / stylist、Perch. 主宰。テーマ性のあるオーダーメイドのケータリングやお弁当、イベントでのフードコーディネーションを手がける他、フードスタイリング・レシピ開発などを中心に活動中。
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