【水切りヨーグルトで夏おやつ】03:ふんわり食感、いくらでも食べられる「ヨーグルトティラミス」
ライター 瀬谷薫子
フローズンヨーグルトにレアチーズケーキ、とろけるティラミス。ひんやり冷たいおやつは、夏ならではの贅沢です。
今回は「水切りヨーグルト」を活用した、手軽に作れるさっぱり軽やかな夏おやつを、菓子研究家の吉川文子さんに教わりました。
3品目はティラミス。マスカルポーネの代わりに水切りヨーグルトを使ったら、濃厚なのに口あたりはさっぱり。いくらでも食べられそうなほど軽やかに仕上がりました。
その他のレシピはこちら
さっぱり軽やか、夏に食べたい
マスカルポーネいらずの「ティラミス」
材料(19×9×高さ6cmのパウンド型1台分)
プレーンヨーグルト…400g
クリームチーズ…100g
砂糖…60g
植物油…15g
ビスケット…12枚
ココアパウダー…適量
<メレンゲ>
卵白(冷蔵庫で冷やしておく)…1個分
砂糖…5g
<コーヒー液>
顆粒コーヒー…小さじ1
水…45ml
砂糖…小さじ1と1/2
【下準備】
ヨーグルトはペーパータオルを2枚重ねたザルの中に入れて4〜5時間冷蔵庫に置き、半量になるまで水切りする。
(急いでいる時は、ヨーグルトの上にラップをかぶせ、その上に缶詰など重しになるものをおくと2〜3時間でも仕上がります)
作り方
1.コーヒー液を作る
コーヒー液の材料を耐熱ボウルに入れて、電子レンジ(600W)で30秒加熱し、混ぜ合わせてから冷ましておく。
2.クリームを作る
クリームチーズをボウルに入れてゴムヘラで練り、砂糖を加えて混ぜ、なめらかにする。
泡立て器に変えて油、水切りヨーグルトの順に加え、都度混ぜる。
▲油を加えて混ぜると乳化し、とろりとした質感になります
3.メレンゲを作り、混ぜる
▲卵白は冷やしておいた方が、きめの細かいメレンゲに仕上がります
別のボウルに冷やしておいた卵白に砂糖を加え、ハンドミキサーでツノが立つまで泡立てる。
メレンゲを2のクリームに、3回に分けて加え、都度泡立て器で全体を混ぜる。
吉川さん:
「メレンゲははじめに少量加えて混ぜ、残りを2回に分けて加えて。3回に分けて加えることでなじみがよくなります」
4.型に入れる
1のコーヒー液に浸したビスケットを型の底に3枚並べ、
3のクリームの1/4を上に広げる。同じ作業を4回繰り返す。
冷蔵庫で2〜3時間冷やし固めれば、できあがり。食べる直前にココアパウダーを茶漉しなどでふるいながらかける。
吉川さん:
「マスカルポーネチーズで作ることの多いティラミスですが、今回は水切りヨーグルトで。ヨーグルトの酸味がコーヒーとぶつかりやすいので、メレンゲで酸味を中和し、食感にふんわり感をプラスしました。クリームチーズを少量加えることで、コクも増しています。
3〜4人で一度に食べ切れる量です。翌日中に召し上がってくださいね」
ヨーグルトベースのティラミス、さっぱりした味になるのかと思いましたが……水切りヨーグルトのおかげでしっかり濃厚な味。まさに「ティラミス」そのものです。
満足感はありつつも、ヨーグルトの酸味のおかげで後味は爽やか。暑い日でも食べやすく、個人的には、通常のティラミスよりもこちらの方が好みなほど。また食べたくなる味でした。
全3話でお届けした「水切りヨーグルトのおやつ」。想像していた以上にどれもコクがあり、満足感もしっかり。これで材料費もお手頃なんて、嬉しいことづくしなレシピでした。
手順もとてもかんたんだから、子どもと一緒に作るのもおすすめ。夏休みの家族のおやつに、ぜひ試してみてくださいね。
【写真】上原朋也
もくじ
吉川 文子
菓子研究家。バターを使わない焼き菓子など、身近な材料を使って手軽に作れるレシピを提案。YouTube「吉川文子のかんたんお菓子」では手軽に作れるお菓子をご紹介している。著書に「材料5つでお店みたいなお菓子」(KADOKAWA)、「オイルで作る焼き菓子ベストレシピ」(扶桑社BOOKS)など。Instagram:@fumikoykouglof。
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