【あの人のバッグ】小さなお守りをいくつも詰め込んで。チャーミングな、画家の「かばんの中身」
編集スタッフ 吉野
リップに手帳、お財布、ポーチ。名前をみるだけで心おどる、そんなアイテムたちが一堂にあつめられた「バッグの中身」には、そこかしこに 「その人らしさ」 が詰まっているのかもしれません。
特集「あの人のバッグ」は、気になるあの人のバッグやポーチの中身を、あれこれ聞いてみる連載シリーズ。
今回のバッグの持ち主は、様々な素材を用いてインスタレーションや絵画作品を制作する、画家・岡本 果倫(おかもと かりん)さんです。
ーバッグとその中身ー
インドのお土産がお気に入り。
あたたかな手仕事に惹かれます
左から時計まわりに
・サングラス / IZIPIZI
・水筒 / AKITO COFFEE
・ノート / インドのお土産
・ボールペン /三菱鉛筆、LONG TRACK FOODS
・骨伝導イヤフォン / earsopen
・キーホルダー / インドのお土産
・蚊除けのバーム / インドのお土産
・ロールオン / nahrin
・ブロックプリントのハンカチ / chahat
・財布 / Marieke Jacobs
岡本さん:
「仕事柄、手仕事ならではのあたたかさを感じられるアイテムが好きでよく持ち歩いています。パートナーが仕事で訪れたインドのお土産は特にお気に入りです。
家事や外出時のお供として欠かせないのが、骨伝導イヤフォン。耳を塞がないので、子どもの話しかける声や周囲の音が適度に聴こえて助かっています。何気ない日々のちょっとした時間で音楽やラジオを聴けて、毎日をより一層楽しいものに変えてくれました。
香りのアイテムも好きで、好みのフレグランスを色々と集めては、家の中や、出かけるときにつけています。なかでも天然成分を使っているものを手に取ることが多く、時には自分で調香することも。香りって、一瞬で気分が変わる魔法みたいで大好きです」
岡本さん:
「ノートとペンは、考えごとをしたり作品や展示のアイデアを練ったりするときに欠かせないアイテム。外で1人の時間ができたときに、カフェなどで思いつくまま、ぼーっとコーヒーを飲みながら書いている時間が幸せです。テーブルに出しただけで満足しているときもあります。
たまに、子どもの自由帳にもなるこのノート。写真の絵は『理想のお家』だそうで、木が大きくていいなあ、とめくるたびに楽しい気分にさせてくれます」
子どもと色違いのバッグでお出かけ
岡本さん:
「日常でも、お出かけのときにも愛用している『COSMIC WONDER(コズミックワンダー)』の布バッグは、さりげないラメが入っていて、気分が上がります。使いやすい大きさなので、エコバッグを忘れたときにも頼れる存在です」
岡本さん:
「バックパックは、『kuneriko(くねりこ)』のもの。昔からの友人夫婦が手がけたブランドで、ブランドロゴを描かせていただいたこともありました。
子ども用ですが小さすぎず、軽くてシンプルなので使いやすいです。色違いを子どもとお揃いで愛用しています」
ーポーチの中身ー
これがあれば、私も子どもも大丈夫。
ポーチは心身の救急箱代わり
左から時計まわりに
・目薬
・上標油 / 友人のお土産
・よもぎバーム / 手作り
・リップバーム / OFFICINE UNIVERSELLE BULY
・ポーチ / YURTAO
・ピルケース / 母からもらったもの
・救急の笛
・絆創膏 / Flying Tiger Copenhagen
・ポイズンリムーバー
・フェーヴ
・髪留め
・櫛 / KOST KAMM
・ロールオン / Arte & Lab
・トゥルシーチンキ / NIUfarm
岡本さん:
「子どもと自然の中で過ごすことが多く、擦りむくこともしょっちゅうなので、絆創膏は必須アイテム。小さな子どもたちにとってはおまもりのような存在でもあるみたいです。
ミステリアスな小瓶に入っている上標油は、タイやベトナムのものを中心に集めたセレクトショップを営む友人が、疲労で弱った私にそっとプレゼントしてくれたもの。こめかみや鼻の下に塗るとスースーして、スッキリする感覚が好きです。箱におじさんの顔がプリントされていたので、『スースーおじさん』と呼んでいます。
天使のフェーヴ(陶器製の小さな置物)はかわいい相棒。気まぐれにポーチやポケットに入れて出かけます。本当はぬいぐるみや人形のようなものが大好きなのですが、大人になってからは、目立たないように小さいものをさりげなく愛でています」
岡本さん:
「トゥルシーチンキ(ハーブをアルコールに漬けて成分を抽出したもの)は島根で展示をさせていただいたとき、ギャラリーの方にいただいたもの。舌に1〜2滴たらすと、ほんのり甘いハーバルな香りが広がり、なんだかほっとします」
お気に入りのアクセサリーは?
左から時計まわりに
・ビーズのネックレス / graey
・シルバービーズのイヤリング / II II II(two two two)
・真鍮のイヤカフ / パートナーの姉からのプレゼント
・陶製のピアス / januka
・白鳥のイヤリング
・シルバーのイヤカフ / UMIOTO
・顔の刺繍のネックレス / Mona Sugata Appliqué
・六角形のピアス / nrika pierce
・スパイラルのピアス / YAGA
・白い楕円のピアス / nrika pierce
・お花のピアス / nrika pierce
・ガラスのピアス / _cthruit
岡本さん:
「『januka(ヤヌカ)』のマーブルの陶製のピアスはパーツ部分が割れてしまい、気に入っていたのに使えなくて寂しく感じていました。それから何年も経ってから、あるとき金継ぎを始めた友人にお願いしたら、とっても素敵なシルバーの金継ぎが施されて返ってきて。嬉しくて、また愛用しています。
『YAGA(ヤガ)』のスパイラルの蛍光加工がされたガラスのピアスは、なんと暗闇でグリーンに光るんです。オシャレしたい!という気分のときにつけています。
『nrika pierce(ンリカ ピアス)』は、子どもがまだ小さい頃に気まぐれで作ったのをきっかけに始めたピアス屋さん。密かに、不定期で制作を続けています。フランスの美しいアンティークビーズは数年前に友人が出合わせてくれたものです。一粒一粒かたちも大きさも違い、きらきらと光っているのを見てうっとりしてしまいます」
相棒のフェーヴに、「スースーおじさん」。お子さんと色違いで使っている、子ども用のバッグ。
エピソードも含め、チャーミングなアイテムがぎゅっと詰まった岡本さんのかばんの中身を見ていると、自分が日々の中で見つけた「かわいい」「楽しい」という気持ちのかけらを、もっと大切にしたいなと思いました。
次回はどなたのバッグが登場するのでしょう。お楽しみに。
【写真】岡本 果倫、小禄 慎一郎(プロフィール写真)
岡本 果倫
主に水彩画を切り抜いたインスタレーション作品を展示。子どもや大人に向けたワークショップ、アルミのオーナメントやビーズ刺繍のアクセサリー制作などの活動も行っている。
Instagram:@karinokamoto
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