【おかずグラタン】02:コチュジャンが決め手。甘辛い味にごはんがすすむ「韓国風さつまいもグラタン」
ライター 瀬谷薫子
あつあつとろり、グラタンのおいしい季節です。今回は日々の献立に重宝する、ごはんやパンにも合う「おかずグラタン」を料理家の瀬戸口しおりさんに教わりました。
2品目は旬のさつまいもを使ったグラタン。豚こま肉と、味付けはなんと「コチュジャン」で。コクのある味付けでごはんが進む、新感覚のレシピです。
お芋の甘みにピリッとコチュジャン
「豚こまとさつまいもの韓国風グラタン」
材料(2〜3人分)
さつまいも…150g(小1本または大1/2本)
豚こま切れ肉…120g
チーズ…適量
コチュジャン…大さじ1/2
しょうゆ、油、砂糖…各小さじ1
<ホワイトソース>
牛乳…350ml
薄力粉…大さじ1と1/4
有塩バター…15g
塩…ひとつまみ
作り方
1.ホワイトソースを作る
鍋にバターを入れて中弱火にかけ、バターが溶けたら薄力粉を加え、へらで練る。
全体になじんだら弱火にし、牛乳を少しずつ加えながら混ぜていく。
瀬戸口さん:
「牛乳は少しずつ加えるのが、ダマにならず綺麗に仕上げるコツです」
牛乳を加え終わったら、弱火のまま15分ほど火を通す。時々、焦げ付かないようへらで鍋の底をかき混ぜる。
次第に沸騰し、全体にとろみが出てきたら塩を入れてかき混ぜ、火を止めてそのまま冷ます。
瀬戸口さん:
「今回は粉とバターの量を極力減らして、ダマになりづらく、軽やかに食べられるホワイトソースにしました。
ジップロックなどの密閉袋に入れて冷凍保存ができるので、倍量など多めに作ってストックするのもおすすめ(今回、写真では倍量で作っています)。冷凍したものをそのまま火にかけて牛乳で溶けば、シチューの素としても使えます」
2.材料の下ごしらえ
さつまいもは1.5cm幅のいちょう切りにして、5分ほど水にさらしてアクをとってからラップをふわりとかけ、電子レンジ(600W)に3分ほどかけて火を通す。
豚肉は好みで食べやすい大きさに切る。
3.炒める
フライパンに油を中火で熱し、豚肉を炒める。色が変わったらさつまいもを加え、砂糖、しょうゆ、コチュジャンの順に加えて炒める。
瀬戸口さん:
「コチュジャンはものにより味が違うので、辛さが強いようなら、コチュジャンの量を小さじ1に減らしてもいいと思います。味見をしながら調整してみてください」
豚肉に火が通り、全体に調味料がなじんだら火を止める。
4.オーブンで焼く
耐熱皿に3を盛り、1のホワイトソースをかけ、チーズをたっぷりのせる。220度に予熱したオーブンで15分ほど焼けばできあがり。
瀬戸口さん:
「韓国の『チーズタッカルビ』という料理の味付けをイメージして作りました。ここに炒めた長ねぎを加えてもおいしいですよ」
ほくほく甘いさつまいもとコチュジャンは、甘塩っぱい味好きにはたまらない組み合わせ!
そこにクリーミーなホワイトソースとチーズがたっぷり合わさって。ごはんに絡めてドリアのようにいただくと、いくらでも食べられそうなおいしさでした。
ホワイトソースがまろやかなので、辛いのが苦手な方でも食べやすい味です。
瀬戸口さんに教わった、新感覚のグラタン2種は、マンネリしがちな夕ご飯に新しい風を吹かせてくれる画期的な味でした。そして何より、ホワイトソースも手軽に作れるのが嬉しいところ。
あつあつのグラタンが待っていたら、一日の疲れも吹っ飛ぶはず。今夜はグラタンにしませんか?
【写真】濱津和貴
もくじ
瀬戸口 しおり
夫と息子の3人暮らし。東京・吉祥寺にあった『諸国空想料理店KuuKuu』のシェフ、料理家・高山なおみ氏のアシスタントを経て独立。著書に『わたしの作りおきおかず』(アスペクト)、『自分ごはん時々おやつ』(主婦の友社)など。Instagram:@kururichan
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