LIFESTYLE
【リビングをめぐる】3話目：したいことと、やめたこと。大きなテーブルとソファで過ごしたくて（スタッフ一瀬）
編集スタッフ 糸井
家で、長い時間を過ごすリビングルーム。その家具の配置をもっと素敵にしたくて、いろんな情報を参考にするものの、「わが家用」にチューニングするのは結構大変だったりします。
特集「リビング、スタッフの過ごし方」では、各スタッフが、いまのリビングに至った背景や悩み、くつろぐための工夫などをあれこれ聞いてみることに。
最後に訪れたのは、スタッフ一瀬の自宅です。
ーリビングとその中身ー
複雑な間取りと、置きたい家具との間で
主な家具……
・ダイニングテーブル / テーブル脚と木天板を別々で購入し、組み合わせたもの
・ダイニングチェア / プリアチェア（ジャンカルロ・ピレッティ）
・デイベッド / ハンス・J・ウェグナー
・照明 / HOLMEGAARD（ホルムガード）
一瀬：
「2LDKに夫と暮らしています。リビングにある家具は、大きなダイニングテーブルとデイベッド程度。この物件は間取りが変わっていて、土間や吹き抜け、階段が多かったり。家具を置く場所も自ずと限られるんです。
自宅で仕事をすることが多いので、1日のうち日中は朝から夜まで、ずっとここにいます。日中はテーブル、夜はデイベッドでのんびりと過ごしていますね」
▲仕事もするというテーブル。せめて気分が切り替えられたらと、仕事と食事で座る位置を変えているのだそう。
「こう過ごしたいから、これを買う」
一瀬：
「わが家は『どう過ごしたいか』で家具を買うかどうか決めているところがあります。それを置くならここしかないな、と場所が決まるので、レイアウトにはあまり選択肢がないかもしれません。
たとえば大きいテーブルにしたのは、『友人を大勢呼んで、ご飯を囲める時間も作りたい』、『食事以外に、夫婦それぞれが作業できるようにしたい』という気持ちがあって。
それならと、大きな天板と脚を別々で買って組み合わせました。自ずと、置く場所は今の場所に限られました」
一瀬：
「デイベッドは、まずはソファでゆったり過ごしたい気持ちから考えました。ゴロゴロしながらくつろげる広さと、デザインの美しさに惹かれて、思い切ってこのソファに決めました。
大きい分、置くとなったらここしかなく。他の家具は置けなくなるけれど、これ1つで何人か過ごせるほどに大きいリラックス空間にもなるかなと。
背もたれを上げるとベットしても使えるデザインなので、誰かが遊びに来たときの寝る場所も、かけ布団さえあれば用意できるのも嬉しいですね。夫婦どちらかが風邪をひいたときは一人はここで寝て、寝室を分けることもありました。この大きさのソファだからできた使い方で、このソファを迎えて、過ごし方の幅が広がりました」
思い切って諦めた「本棚」
一瀬：
「本棚は検討してみたのですが、置く場所に迷い、本棚は諦めてリビングの通り道にそのまま並べました。
ピッタリの本棚とは出会えなかったのですが、ここに本棚があってもなくても過ごし方自体は変わらなさそうかも、と思って、この方法にも満足しています」
TVも、プロジェクターに
一瀬：
「広い画面で映画を観たいけれど、ソファ前に大きなTVを置くと、圧迫感が出そうでした。それならと、TVをやめてプロジェクターで過ごすように。
窓際だけれど、日中もストレスなく画面が映ります。ここでリラックスしながら映画を観たり、ふたり並んでゲームをしたりするのがお気に入りの過ごし方です」
一瀬：
「大きな家具を優先した分、他の家具を諦めたり、場所を工夫する必要がありました。
姿見も、リビングの端に。理想をいうと、もっと他の場所のほうが動線が助かるのですが、それも様子を見ながら付き合えたらと。
その分、グリーンは場所を選ばなくて。隙間を埋めるように少しずつ増やしていて、リビングの憩いの場所をつくる大切なアイテムになっています」
＊＊＊
そんな一瀬のリビングづくりでした。
寝室や洗面所と比べ、食事や仕事、休憩処など、いろいろな作業が生まれるリビング。
だからこそ、オンとオフの場所をうまく分けながら、心地よく過ごせるスポットが作れたら。
新しい家具を買い足さなくても、ちょっとした配置替えをするだけで、自分や家族にフィットした時間は作れるのかもしれません。
（おわり）
【写真】メグミ
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