【あそびに行きたい家】20年以上経っても未完成? 暮らしやすいように変わり続ける家(建築士・戸田晃さん/テキスタイルデザイナー・優子さん)
編集スタッフ 青木
自作したり作り変えたり
大事なものを残しながらアップデート
ルームツアー動画番組「あそびに行きたい家」。今回お邪魔したのは建築士の戸田晃さんとテキスタイルデザイナーの優子さん。
晃さんが設計した家に娘さんと2匹の猫と暮らしています。家を建てて23年、その時々のライフステージや環境に応じて、部屋の使い方や物の置き場所を変えてきました。戸田家の歩みとともにあるご自宅の様子をぜひYouTubeでお楽しみください。
「何もない」から始まったキッチン
キッチンで過ごすことも多い優子さんですが、家を設計する際、キッチンに関するリクエストは特にしませんでした。完成したのは、業務用のものに壁面にバーが1本取り付けられただけのキッチンでした。
優子さん:
「業務用なのでシステムキッチンに比べると使いづらいです。それでも、そこらじゅうにマグネットがくっつくので収納に活用したり、フックを自分でつけたり、アップデートしていきました」
▲壁面のバーには、針金で自作したフックをつけ、なんでも掛けて収納
長年暮らす中で培った自分なりの使いやすいキッチンは、まるでコックピットのよう。
▲トマト缶の蓋をフック状に曲げて、醤油さしを入れるホルダーに。錆びてきたら気軽に取り替えられます
家の中心にある大自然
戸田家の中心には柔らかな光と心地よい風が入る中庭があります。晃さんが長い時間をかけてじっくりと育てている場所です。
晃さん:
「どの部屋からも中庭を見ることができるんです。見る場所や時間帯、季節によって中庭の景色が変わってくるので面白いですよ」
▲長細い敷地でも中心部に開放感や採光を取り入れることができた
様々な樹木や苔が生い茂る庭には虫や鳥も集まり、小さな生態系を作り出しています。
晃さん:
「冬になると葉が落ち、また春になると芽吹いてくる。決まった時期に小鳥が巣を作って子育てをして、やがて巣立っていく。小さな庭ですが、ここには大きな自然が広がっています」
「取っておいてよかった」家族の歩みを刻む家
戸田家が建つ土地は、元々優子さんの祖父母が住んでいた家があった場所でした。家を建て替える際、一部の建具や床材を祖父母の家から引き継ぎました。
優子さん:
「当時は、祖父母のものを引き継ごう!というしっかりとした意思があったわけではなく、長年の愛着からなんとなく取っておきたいなと思っていただけだったんです。だけど今ではやっぱり取っておいてよかったなと感じています」
晃さん:
「このボードは、お客さんとの打ち合わせ用に用意していたんですが、いつしか娘が入ってきて、たくさん落書きをして。それが可愛くて、定着剤を塗装して残しています。子どもの落書きは宝みたいなもので、今となっては描けないものですからね」
▲2階の廊下に使っている床材は優子さんの父がハンダコテで開けてしまった穴の跡が
家族の歩みをこの家に刻みながら、現在進行形で変わり続けている戸田夫妻の家。
「23年経ってもまだまだやりたいことが多いし、いつまで経っても完成しないのはある意味楽しいね」とにこやかに話していました。
本編はYouTubeでお楽しみください。
チャンネル登録で最新動画をチェック!
YouTubeでチャンネルを登録していただくと、最新話のお知らせが受け取れるようになります。モーニングルーティン番組や、ドキュメンタリー、ドラマ『青葉家のテーブル』などのバックナンバーもあわせてお楽しみください。
チャンネル登録はこちらから
バックナンバー
戸田ご夫婦の関連記事はこちらからご覧いただけます。
戸田晃さん 優子さん
晃さんは一級建築士。優子さんはテキスタイルデザイナー、バッグデザイナー。優子さんの祖父母の家があった土地に、23年前に晃さんが設計した自邸を建てた。娘と2匹の猫と暮らしている。
戸田晃建築設計事務所 :https://toda-art.com/
優子さんのバッグブランド :https://www.instagram.com/froggbag/
感想を送る
本日の編集部recommends!
冬のファッションアイテムが入荷中!
冬のときめきを詰め込んだニットカーディガンや、ポンチ素材のオールインワンなど、冬ものが続々入荷しています
乾燥する季節に頼りたい、お守り保湿アイテム
新作のフェイスマスクや北欧から届いたボディオイルなど、じっくりと自分を慈しむのにぴったりのアイテムも揃っています
【期間限定】WINTER SALE!
当店オリジナルの雑貨が、最大20%OFF!冬のおうち時間にぴったりのアイテムも揃っていますよ
【動画】夜な夜なキッチン
縫って、編んで、お気に入りの景色を作る(「HININE NOTE 」スタッフ・彩さん)