不定期連載|北欧てくてく旅日記 その15:フィンランド編3 アアルトをめぐる旅・ユヴァスキュラ
編集スタッフ 齋藤
フィンランド3日目は遠出を。
ヘルシンキから電車に3時間ほど揺られ
“ユヴァスキュラ”の町へ向かいます。
ここは、アルヴァ・アアルト設計の
建築が多く残る場所。
事前に見学の予約をしておいた、
アアルトの夏の家や、
彼が設計した町役場、そして
アアルトの家具や建築模型を
展示した博物館を訪ねました。
アアルト設計の町役場
ユヴァスキュラ駅近くからバスに乗り、
郊外の湖に浮かぶ小さな島“サイナツァロ”へ。
ここにはアアルトが設計した
小さな町役場があります。
建物内には、
役場・議場・図書館などがあり、
一歩中に入ると、外からの光が
さーっと心地よく入り込む
とっても居心地の良い空気が
漂っていました。
ここは入り口すぐの受付エリア。
役場の中には
アアルトが自分のためにつくった
ゲストハウスもあり、宿泊も
できるそう。
こちらは議場です。
机や椅子のデザインも、
レンガ造りに合っていてキリリ。
どっしりとした雰囲気ですね。
こちらは確か会議室の窓辺。
ちょこんと置かれたジョーロがかわいい。
カーテンのファブリックも素敵でした。
中庭を囲むように窓辺に造り付けの
椅子やグリーンが置かれていました。
町役場なのに、コンパクトで
豊かな庭もあって、なんだか
だれかのお家にお呼ばれしたかのような
居心地の良さでした。
さて、次に向かうのはアアルトが
夏の間過ごした“夏の家(別荘)”です。
役場から5kmほどバスに乗り、
ムーラツァロという島へ。
指定された集合場所に着くと、、
森の入り口?ドキドキしながら
スタートです。
夏の家
見学は夏期(6〜9月中旬)のみ
だそうで、ちょうど時期があたってた
私たちは事前に迷わず予約!
この日に集合場所に来たのは
日本人のかたも多く、ご夫婦や
学生さん、自由な雰囲気漂うおじさま、
1人旅中という女性、そして
アメリカから来られたという
ご夫婦が集合♪
案内してくれたのは、
フィンランドの美大生という
学生さん。ちょっとパンクな
感じがかわいかったです。
しばらく歩くと、夏の家に到着しました。
白樺と松が生い茂る森の中。
“実験住宅”とも言われるここは、
アアルト自身が実験的な試みを
色々な部分で行っていたようなんです。
外観を見ると、
煉瓦をいろいろなパターンで積み重ねたり、
タイルを貼っていることが分かりますね!
建物の向かいは、こんな景色!
気持ちいいですね〜。
それでは中へ入ってみましょう。
こちらはリビングスペース。
リラックスできるような椅子や
ベンチが並んでいます。
窓際には
民藝を彷彿とさせるような器や
オブジェが置いてありました。
こちらは比較的コンパクトな
ダイニングスペース。
テーブルクロスはアアルトの妻である
エリッサ・アアルトデザインのH55。
椅子のクッションのブルーも
かわいらしいですね。
食器棚には、こんなカゴがありました。
カゴの雰囲気がなんだか
日本のカゴ類にも通じる気がします。
イエローのピッチャーや
ボウルも素敵です。
裏へ回るとさらに様々な形のカゴ。
使い込まれた様子が
気持ちいいですよね。
寝室はまさに山小屋のような
落ち着いた雰囲気。
読書もはかどりそうだなぁ、、。
森の中にぽつりと現れる夏の家。
ここでどんな夏時間を
過ごしていたのでしょうね。
静かで、鳥の声を聞きながらの
見学は本当に身体が
浄化されるようでした。
アアルト博物館
ユヴァスキュラの町
最後に訪れたのは、アアルト博物館。
ここは比較的駅に近いので、
夏の家から駅へ戻りがてら
立ち寄りました。
ここでは、アアルトの活動の軌跡を
丁寧に展示していて、
建築模型や図面はもちろん
下の写真のようなアアルトデザインの
家具もたくさん展示されていました。
展示の仕方がユニーク。
この博物館のカフェが、
とーっても素敵でした!!
外の緑と室内の緑がとけ合って、
光も柔らか。落ち着きのある
アアルトデザインの家具も
カフェスペースにぴったり。
コーヒーとお菓子はティーマの
食器でサーブしてくれました。
ナプキンの色もまた良いですよね。
うーん、学ぶところが沢山です。
今回の旅で、
美術館や博物館のカフェでは
驚かされてばかり。
新しい美術館、昔からあって
地域に溶け込んだ博物館の
どちらの場合も
建物・敷地の一番いいところに
カフェスペースがある気がしました。
さて、翌日もアアルト巡りは続きます。
雑誌や本で見てときめいていた
アアルトのアトリエ、
そして自邸へ行ってきました!
INDEX
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