【特集|socukaの花しごと】第1話:フラワーアーティストのsocukaさんに、これまでのお仕事のこと聞いてみました。
編集スタッフ 青木
(聞き手・文:スタッフ青木)
当店の特集やコラムに度々ご登場いただいている、フラワーアーティストのsocukaさんが、2014年末から一年間限定で(2015年11月まで)ショップ兼アトリエをオープンしたそうなんです。
そこで、全2話で連載の特集「socukaの花しごと」を公開させていただきます。
この特集では、お花にまつわるこれまでのお仕事エピソードや、ショップを持つことで起きた変化など、socukaさんのお仕事の話をお届けします。
店内の様子を楽しみながら、socukaさんのこれまでをのぞいてみましょう。
はじめにお仕事のはなしを聞かせてください。
スタッフ青木:
「socukaさんこんにちは!今日はよろしくお願いします」
socukaさん(以下敬称略):
「今日はどうも〜。小さいお店ですけれど楽しんでいってくださいね」
socukaさんにはこれまでにも当店の特集にご協力いただいたり、コラムを執筆していただいたり、当店の実店舗があった頃には一日だけお花屋さんになるイベントを開催したり、思い返せばいろんな思い出があるのですが、出会った頃はすでにフリーのフラワーアーティストとして活躍されていました。
ですからより一層、これまでの道のりやお仕事のはなしを聞いてみたいなと思っていたんです。socukaさんの道程は、まっすぐだったのでしょうか。
※これまでのsocukaさんのコンテンツはこちらです。
◆多肉とくらす
◆socukaの、花日和。
◆花と暮らすヒント集『出張socuka』
◆植物のある暮らし、はじめよう
なぜいまお店を?
ずっとフリーで活躍してきたsocukaさんは、友人の紹介がきっかけで、こちらのかわいらしい店舗物件と出会ったのだそうです。
socuka:
「自分のお店を持つってどんな感じなんだろうと思ったような気がします。ここは敷地内にいろんなお店がある面白い場所ですし(※)、一年間という限定だから気軽に始められたのかもしれません」
声をかけられたことをきっかけに、気負わず、柔らかい気持ちではじめられたのですね。
期間限定とはいえ、迷うことなく気軽に始められたという心持ちに驚きましたが、
(※)こちらの店舗は、中庭を中心にして複数のお店やギャラリーが集まったエリアなんです。
色々迷った時期もあったんですよ。
自分のこれからについて考えるシーンも増えてくる高校や大学時代にも、自分の進路について悩んだことがなかったというsocukaさん。でも、最初の就職がうまくいかず、あても無く退職をした時にはじめて、深く深く悩んだのだそうです。
socuka:
「漠然と、一生働いている自分を思い描いていましたし、出来れば好きなことをやりたいと考えていました。それと同時に絶対にいやな事はやりたくないと強く思っていたのですごく悩みました。
これからどうしよう、って」
はじめて味わう大きな不安と向き合いながらやってみたのは、好きなこと嫌いなこと、譲れない事などをたくさん書き出すことです。その中から自分にとって大事なことをすくい取っていったら、最後に「お花」が残ったのだそうです。
socukaさんの始まりにはそんなことがあったなんて、そして最後にお花が残った事に運命を感じてしまいますね。
基礎知識も何もない、まっさらな状況だったけれど「お花」というキーワードを頼りに、商店街のお花屋さんで働くことからはじめてみたそうです。
お花屋さんで働きつつ学校へ。
そこで出会ったウエディングの世界。
socuka:
「初めてのお花屋さんでの仕事は、仏花を山ほど作ったりと、なかなかの体力仕事でしたが、お花に触れられるだけで毎日幸せでした」
さらに知識を深めようと、仕事をしながらもカルチャースクールへ。入校したのは、ウェディングのコーディネートを専門にするクラスでした。
socuka:
「気軽なきもちでお花のコースを選んだら、ウェディングだったんです。基礎知識なんてありませんし、専門用語だらけで戸惑いましたが、すごく楽しくて。
それに、勉強していくうちに現場のお手伝いをさせてもらえるようになってきたんです。
一番の発見は、ウェディングの仕事一本で生活している人を目の当たりにできた事です。お花の仕事と言えば”お花屋さん”だと思っていたのに、こんなふうにお花と関われるお仕事があるんだと、目からうろこでした」
ウェディングとの出会いは、お花を一生の仕事にしたいと考えていたsocukaさんの希望と可能性を広げてくれるものとなったようです。
そして、その後に出会ったインテリアショップの花部門でのお仕事をきっかけに、socukaさんらしい”花選びの目”が育まれていったのでした。
ちょっと毒がある?かわいいだけじゃない、お花えらびの背景。
socukaさんが選ぶお花の中には、不思議なフォルムの、ちょっと見慣れないお花が潜んでいます。「不思議の国のアリス」の世界に紛れ込んでしまったかのような、非日常を感じるセレクトなんです。
そのセンスは、インテリアショップの花部門の経験で培わたものだとおっしゃっていました。
socuka:
「誰かに贈ったり、ウェディング会場を彩る花だけでなく、インテリアの一部として楽しむお花もあるんだと知りました」
お花にまつわる仕事を様々な角度から経験することで、お花というものの立ち位置に触れ、お花選びのセンスやアレンジテクニックを身につけていったのですね。
あても無く退職して不安に包まれる中で見つけたお花との接点。お花屋さん以外にも、お花と関われる仕事はあるんだと気付かせてくれたウェディング。お花選びの幅を広げてくれた、インテリアショップの花部門。
それらの経験を経た後、socukaさんはフリーのフラワーアーティストとして一人立ちしたのでした。
(2話目に続く)
店舗情報
-2015年11月までの期間限定ショップ-
もくじ
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