COLUMN
【イヌとネコのエピソード】第1話：ミューちゃんは私が拾ったネコなんです
編集スタッフ 青木
当店には、実家からの独立をきっかけに、これまで一緒に暮らしてきたイヌネコたちと時々しか会えなくなったスタッフが数名おります。
ですので帰省後には、おばあちゃんワンコの話や、実家から時折送られてくるかわいいネコ画像のお裾分け、などなど、オフィスにいながら、スタッフの実家でかわいがられているイヌネコたちに思いを馳せる機会があるんです。
それは例え数分の出来事であっても、写真を見ながら聞いた話はいつまでも心に残っていて、ふと思い出した時にホカホカと心を温めてくれます。
そこで今回は、それぞれのスタッフに『イヌネコたちとの出会いや、忘れられないエピソード』を綴ってもらう事にしました。
お話は全部で4話。不定期でポツリポツリと更新予定です。
お読みいただいた後には、かわいい気持ちで心が満たされますように。
トップバッターは、スタッフ桑原です。
ミューミューと鳴くから、ミューちゃんと名付けました。
わたしが高校３年生、ちょうど受験勉強のまっただ中でした。
我が家は、両親と姉の４人暮らし。なぜかその日は、姉も両親も朝から出かけていて、ひとりで家にいました。自分の部屋に閉じこもって、受験勉強をしていたんです。
すると、外で「ミュー、ミュー」と子猫の鳴き声がきこえてきます。
はじめはあまり気にしていなかったのですが、昼をすぎても、夕方になってもその鳴き声はとまりません。「ミュー！、ミュー！！」むしろ、悲壮感ただよう声になってきたような、、、。
あまりにも必死に鳴いているので、気になって気になってしょうがなく、勉強も手がつきません。
こうなったらしょうがない！と、外に見に行ったところ、道路の溝にちいさなネコがいました。そーっと近寄ってなでようとすると、わたしが怖いのか「シャーッ！！！」と威嚇してきます。
こまったな～。両親も姉もいないし、どうしよう、、、。でも、このままほっとけない！と覚悟を決めました。一旦家に帰って、バスタオルをもって再び外へ。
「フーッ！！！」と威嚇してくる子猫を、大きなバスタオルでくるんで、家に連れて帰りました。
ミューミューと鳴くから「ミューちゃん」。これがミューちゃんとの出会いです。
家族が知らない、ミューちゃんの外の顔。
ミューちゃんは、外ねこなんです。実家が岐阜県、そんなに車がたくさん通る道ではないので、ミューちゃんは外で自由にあそびまわってきます。
（扉がしまっていても出入りできるよう、父がミューちゃん専用の穴をあけました。）
朝はやく起きて、そのまま外へ出かけて、遅い時は夜おそくまで帰ってこないことも。その間ミューちゃんがどこで、何をしているのか？、私たち家族も実は知りません。
なので、ご近所さんから、ミューちゃん見たよ！というエピソードを聞くのがたのしみです。
「小学校にミューちゃんみたいなネコがいるのを見たよ！」
「このまえ、ご近所さんのネコ会議に参加していたよ。」
「うちの犬のえさを最近よく食べにくるのよ！（笑）」
わたしたちが知らないところで、ミューちゃんはどこへ行っているんでしょう？どんな冒険をしているのでしょう？
いつかミューちゃんに、ビデオカメラをつけてみたいよね。どこに行ってるのか知れたらな～とよく家族で話しています。
（カリカリとスープタイプと、いつも３種類のエサをたべてます。）
（真ん中のトラ柄がミューちゃんのお気に入りです。）
電話口で聞こえる鳴き声に、毎回ほっとさせられます。
ネコにむしょうに会いたくなって、くるしくなることが実はあります。笑
そんなネコ欲を満たすためか、思わず外でネコを見かけると、無条件に追いかけてしまいます。
追いかけると逃げていってしまう、つれないところまでも、魅力なにゃんこたち。足の先から、耳のツンととんがったところ、ポワンとふくらんだ口元までも、ぜんぶがかわいい！ずるいですよね～。
家を出てからのこと、母と電話をしていると、電話の奥で「ぶにゃー、、、、」という声がきこえます。ミューちゃんの鳴き声です。笑
父がミューちゃんの声をわたしに聞かせようと、ミューちゃんを捕まえて、ぎゅーっと抱きしめて鳴かせているようなんです。（ミューちゃん、いつもごめんね！）
ミューちゃんにしたら迷惑だとおもうのですが、声をきくとやっぱりうれしい。家族全員の変わらない様子をたしかめると、毎回ほっとするのです。
もくじ
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