【バイヤーのコラム】冬の定番料理「おでん」が好き。
編集スタッフ 松田
▲深さもあるダンスク23㎝鍋はおでんにぴったり。佇まいが良いので、そのまま食卓に出しています。(ネイビーは現在廃盤)
おでんが好きです。
「おでん」は、おでん屋さんで食べるのも、家で食べるのも好きです。
ゆらゆらと立ちのぼる湯気。ダシとおしょうゆの、あの柔らかくも少し香ばしい匂い。
おつゆがじんわりと沁み込んだ大根や豆腐、たまご、ぷりっとした蛸。(あぁ、餅巾着とがんもも捨てがたい、、)
さて何から食べようかと、あれこれ悩みながらお皿に盛りつけて。
お酒をちびりちびりと呑みながら、熱々のを頂く。
そんな時間も含めて、おでんが好きです。
下ごしらえは意外と面倒だけれど…
寒い時期は、ハッと思い出したように無性におでんが食べたくなって、材料を買い込んでくるのですが、作り始めてから「あぁ、おでんって作るの大変だったの忘れてた!」と一瞬後悔します(苦笑)
出汁をとって、大根は下茹でをして、卵を茹で、こんにゃくには切り込みを入れてあく抜きをして、油揚げにお餅を入れて巾着をつくって、練り物も軽く湯通しをして…。
くつくつとじっくり煮込んだら、今度は冷まして味をしみ込ませて。
やっと出来上がった!と思うともう数時間も台所に立っていたり。
だから仕込むときは、えいやっと気合で大量に作っておいて、ゆっくり数日かけて食べ切ります。
日ごとにじわーっと沁みて増していく、美味しさと幸せ。
鍋を覗くたびに「あぁ作ってよかったなぁ、冬の間にあと何回作れるかなぁ」としみじみ。時間がかかった分美味しくなるのだから、おでんって裏切らない存在だなぁと思います。
北国ならでは?定番のしょうが味噌。
▲お酒やみりんで溶いた味噌に、すりおろした生姜をたっぷり入れた「しょうが味噌」。
地元の青森で、一緒に暮らしていた祖母がよく作ってくれたのが、辛子ではなく「しょうが味噌」で食べるおでんでした。
だから上京したばかりの頃、関東のおでんにはしょうが味噌がないということが、実は小さなカルチャーショックで(笑)
(大角天や、根曲がり竹がないことも…)
ですが食べているうちに、だんだんと辛子で食べるのも好きになり、最近は柚子胡椒や七味をかけたりと、ちょこちょこ色んな食べ方をして楽しんでいます。
そして、割と何でも美味しく包み込んでくれるおでんって懐が深いなぁとつくづく。
みなさんのご家庭では、どんな味のおでんが定番なのでしょうか?気になるこの頃です。
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