【店長コラム】「そうだ!歌舞伎座へいこう」をしてきました。
店長 佐藤
「休むのも仕事のうち」という考えに触発され…
「休みの日に、普段なかなかできない特別なことをしよう!」 そう心に決めたある日、東銀座の歌舞伎座にひとりで出かけました。
20代の頃に母と何度か出かけた歌舞伎座は、わたしにとって「特別」であり、時間ができたらぜひまた行きたいと思い続けていた「念願」の場所だったからです。
そもそものキッカケは、一冊の本でした。歌舞伎とは関係のない本なんですけどね。
予防医学研究者である石川善樹さんが書かれた「疲れない脳をつくる生活習慣」という本。
この本が、とにもかくにもめちゃくちゃ面白かったのです!!
仕事や家庭において、わたしたちが日々いかに脳をつかって多種多様な判断をくだしているか。だからこそ「疲れない脳をつくろう」。習慣や工夫で、脳を良いコンディションに保つことができる。そんなメッセージが詰まった一冊で、グングン読み進めてしまいました。
思わず折り目をつけたページに「攻めの休暇」という言葉が出てきました。それは長期的に疲れない脳をつくり、仕事のパフォーマンスを高めるため「仕事の計画に、あらかじめ休みの予定を組みこむ」という勧めだったんです。
さらには睡眠やリラクゼーションといった「消極的休養」のほかに、普段とは違う環境にあえて身を置く「積極的休養」の効果についても書かれていました。
休むことも大事な仕事のうちなんだと合点がいった。これが「そうだ、歌舞伎座へいこう!」とわたしを動かしたキッカケです。
あわよくば、帰りに銀座でひとり真昼間からのお酒も楽しんじゃおうかな、なんて。わたしにしては「攻めの休暇」プランを携えて(笑)
これだー、わたしに足りてなかったのは!
いよいよ幕開けのとき。
実に15年ぶりに聞く拍子木(ひょうしぎ)の音とともに、威勢よく幕が開いたとたん、じわーっと目に涙がたまり溢れました。幕が開いただけで泣いているのなんて、もちろんまわりを見渡したって私だけ……。
若いころから好きだった歌舞伎の世界観と久々に再会できた喜びもあり、大げさじゃなく、身体じゅうの血が一気に騒ぎだすような感覚が自分を襲います。
「これだ、これだー。最近のわたしに足りてなかったのは!文化との触れ合いだったんだ!」心のなかで叫びながら、もうそれはそれは熱心に拍手している自分がいました。
実兄の青木と一緒にクラシコムという会社をつくってから、早10年。
30代はほぼ丸々「北欧、暮らしの道具店」とともに駆け抜け、仕事と育児の狭間での葛藤も加わり、「そうだ、歌舞伎へいこう!」と思いつく余裕のない日々だったのが正直なところ。
もちろん40代もまだまだ余裕のない日々は続きますが、そういう10年があったことで自分がひとりの人間として「どんなコトと触れ合っていたいのか?」に肌感覚で気づけた。そういう機会になったのが、まさに今回の歌舞伎観劇でした。
「攻めの休暇」は、大成功。
すべての演目が終わり歌舞伎座の外へ出ると、「プハーッ!」となんともいえない爽快・痛快な気分に。
自分でも忘れかけていた「好きな世界」を呼びもどすことができた、そんな満足感でいっぱいでした。
家に帰ったとたんに夫をつかまえて、このあたりを語りあげたわけです。「そうか、じゃあ行ってよかったねー」と、夫はサラリと静かな反応でしたが(笑)
歌舞伎座をあとにした帰り道、一度食事をしてみたいと思っていたお店に寄って、ひとり遅めのランチ。計画どおり、ワインもいただきました。
こんな時間はほんとうに滅多にない。だけれど、滅多にないからこそ、とてつもなく贅沢な時間に思えました。
「攻めの休暇」は大成功。脳にも安らぎと刺激の両方があったのではないでしょうか。さらには、興奮して血流がよくなったのか!?後日、通っているマッサージへ行くと、スタッフの女性から「佐藤さん、いつもならガチガチの首肩が、今日はなぜだかすごーーくやわらかいですよ!」と。
それはですね、お姉さん、おそらく歌舞伎効果です。「攻めの休暇」効果です。
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