
数ヶ月前に引越しをして、今も新しい部屋を少しずつ整えているところです。
そんなときインスタグラムで参考にしていたのが、当店の特集『私のワンルーム』や、YouTubeチャンネルにもたびたび登場してくださっている 遠藤 美南 さんのお部屋でした。

この特集では、遠藤さんが去年引越しをされた一人暮らしのワンルームを訪ね、お部屋づくりのヒントを伺っています。
前編では今のお部屋と出会うまでの経緯や、物件選びの決め手にもなったというダイニングについて伺いました。後編では各エリアを詳しく見せていただきつつ、遠藤さんらしいもの選びの視点についてもお聞きします。
前編から読む季節に合わせて、ベッドも模様替え

遠藤さん:
「引越しを機にベッドフレームを処分して、今はすのこに布団を敷いて寝ています。ベッドだと高さがあるので体が安定しないというか、ふわふわするのが苦手だったようで、睡眠の質があまり良くない感覚がずっとあって。
小さい頃は布団に寝ていたので体に合うのか、こうしてからよく眠れるようになりました。
そのおかげか朝食も以前よりしっかり食べるように。特に意識しているわけではないのですが、なんだか生活リズムも整って調子がいい気がします」
▲ブランケットは「IDEE」、枕カバーは「ZARA HOME」のもの
遠藤さん:
「今は掛け布団カバーはシンプルな白いものを使っていて、上から好きなブランケットをかけています。
秋冬はもう少し厚手の赤×アイボリーのブランケットだったのですが、最近春になったので爽やかな色合いのものにしてみました。
手軽ですし、色やデザインによってお部屋の雰囲気がガラッと変わるので季節ごとに変えて楽しんでいます」

遠藤さん:
「このスタンドランプは元々プラスチックのシェードがついていたんですが、試しに別のペンダントライトについていたシェードを被せてみたらかわいかったので、入れ替えて使っています。
前の家でも壁に色々飾るのが好きで、この部屋でも壁は活用していますね。麦わら帽子、プラスチックの時計、木の額縁と素材の違うものを組み合わせることを意識するとうまくいく気がします」

玄関にお出かけスペースをつくりました

遠藤さん:
「少し前、玄関に鏡を取り付けて出かける前の準備スペースをつくりました。
『ACME Furniture』で購入したマルチスタンドにはヘッドホンをかけられるようになっていて、アクセサリーや香水もまとめて置いています。バッグもサッと手に取れるようまとめて収納しました。
毎日ではないですが、キャンドルやお香を炊いて香りを楽しみながら準備することもあります」

マイルールは、本当に好きなものだけを集めること

白いすっきりとした空間に、落ち着いた色合いの木製家具が並ぶ遠藤さんのお部屋。そんな室内を彩っているのが、色々な場所に飾られている小さな雑貨たちです。
遠藤さん:
「ヴィンテージのテニスラケットは、SNSで海外のお部屋に置いてあるのを見てかわいいなと思い、フリマサイトで探して買いました。
参考にした海外のお部屋ではただポンと置かれていたのですが、壁に飾ってもかわいいかなと思いつけてみました」
▲壁に何か飾るときは『マジカルピンフック』で。対荷重が4kgあるうえ、外しても穴が目立たないので賃貸でも安心して使えているそう
遠藤さん:
「フリマアプリで何か探すときはいつも『ラケット』『木製 額縁』などざっくりとした検索ワードを入れて、あとはひたすら見ていきます。
幼い頃母とよく近所のリサイクルショップに行っていて、ほとんど使えないものの中からたった一つ、自分にとってこれだ!っていうものを探すのが好きだったんです。
フリマアプリも、必要がなくなって売りに出された膨大な数の商品の中にときどき輝いて見えるアイテムがある。探している時間も含めて楽しくて、いつまででも見続けてしまうのは今も変わらなと思います」

遠藤さん:
「このガラスのチャームは、シャンデリアのパーツをバラして作られたもの。これも海外の方が飾っているのを見て以来ずっと探していて、やっと出会えたお気に入りです。
小さな恐竜の置き物は、先日蚤の市に出店させていただく機会があり、そのときたまたま隣になったお店に売られていて思わず連れ帰りました。
こういう小さな雑貨は、買うときに使い道はあまり考えないようにしていて。家に迎えてから色々試して、いい置き場所や使い方を発見するのも楽しいんです」

遠藤さん:
「家具や雑貨のお買いものにマイルールがあるとすれば、本当に気に入ったものだけを集めていくことでしょうか。
洋服でも、このスカートに合わせたいから……と間に合わせで買ったものの結局は着なくなってしまった、ということがあると思うんです。
でも自分が本当に好きなものだけを買い集めていくと、不思議とそれらの相性も良いことが分かってきて。変に何かに合わせるために買うことはしないよう心がけています」
見渡す景色にワクワクできたら

遠藤さん:
「インテリアは元から興味があったわけではないんです。
一人暮らしを始めるタイミングで、雑誌やインスタグラムを見ながら、私はどんなテイストの部屋が好きなんだろう?というのを探していって。色々見比べた結果、好きだなと思ったのがミッドセンチュリーの雰囲気でした。
だから今の部屋は実家の雰囲気とも違いますし、あまり一つのテイストにこだわりすぎず、ヨーロッパの古いヴィンテージから北欧家具のIKEAまで色々なものが混ざっているのかもしれないですね」

遠藤さん:
「普段過ごす中で、なんとなく気分を変えたいなとか、あそこに飾るものを変えてみたらどうなるだろう、と思い立ってワクワクするタイミングが訪れることがあります。
そういうときに部屋全体の掃除も兼ねて、季節ごとの模様替えをしてみたり、新しく迎えた雑貨に合わせて今あるものを並び替えたりすると、また新鮮にいいなと思える空間に生まれ変わるんです。それがよろこびになっている気がします。
"この一角もかわいくできたな" と思えると、朝起きたときや帰宅後に見渡す景色がちょっと変わってうれしい気持ちになります」
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自分が本当に好きなものって? なんだか最近よく眠れないのはなぜだろう? 今の景色にちょっと飽きてきたかもしれない……今回遠藤さんのワンルームを訪ねて思ったのは、自分の心の声をきちんと聴いて部屋づくりをされているんだなということでした。
私はどこか「早くいい感じの部屋をつくらなきゃ」と、形を整えることに一生懸命になっていた気がします。でもまずはゆっくり、そもそもどんな部屋にしたいんだっけ?とあらためて自分の声に耳を澄ませたいなと思いました。

写真:メグミ
遠藤 美南
都内在住。フリーランスで舞台や映像、広告の衣装製作を行う。インスタグラムでは、ワンルームでインテリアを楽しむ様子を発信。感度の高い物選びの視点が多くの人の心を掴んでいる。@mnmii___
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