

『あさってのモノサシ』は、店長の佐藤が40代後半から50代に差し掛かるタイミングで年齢を重ねていくことや、これからの人生の道のりを思うにつれ、漠然とした不安がふくらんでいったことをきっかけに生まれたトークドキュメンタリー番組です。
『あさってのモノサシ』vol.5
作家・小川糸さん篇
本編を公開しました!
山小屋と野良小屋、2つの家のキッチンへ


山で暮らすようになって4年目を迎えるという小川さんの現在の暮らし。
撮影隊が訪れたのは冬が深まる手前の頃。薪ストーブで暖をとっているという生活で、ミニチェーンソーを手に持ち、大きな枝をウィーンと切っていく力強い小川さんの姿に魅了されるところから始まりました。
山小屋では、朝から午前中にかけてのルーティンを見せてもらいました。できるだけ自給したお茶を飲んでいるということ、クルミが欠かせないこと、どこからでも森が見渡せる設計の家の中で唯一外が見えない一角で文を書いているということ。

愛犬のゆりねと共に過ごす日常の空気をそのままに、冬なのに暖かさに包まれるような時間に密着しました。
別の日には真冬の間を過ごすという、庭のある野良小屋へ。
春の芽吹きを待つ準備中の冬の庭でしたが、野菜やハーブが青々と自然の力を見せてくれました。


心細さは技量の足りなさ?

偶然にも近い頃に自分の家を建てた小川さんと佐藤。
小川さん:
「家というよりは、生き物のようなんです。ほっぽらかしにしておけば、ちょっと拗ねたりもする、大きな獣のおなかにいるような感覚。心から安心できて、逃げる場所を作りたかったんです。
ひとりぼっちで寂しいというのと心細いって、心の場所がちょっと違うように思っていて」

ともに暮らす雑貨のことを「動かない友達」と表現した小川さんにとても共感していた佐藤。
かごなどの雑貨が好きで、庭仕事に夢中で、と重なる部分の多いふたりの対話は、母との関係性や仕事のことにまで及びました。
佐藤:
「会社のことや自分の家庭のことをやっていたら、自分の両親に親孝行らしいことができていないかもと今焦り始めていて......」
小川さん:
「くるっと180度変わることってあるんです。一時は絶縁をしていた母とも、庭しごとを通じて母の気持ちを理解できるようになったり。
例え亡くなってからでも関係性って変えていけるし、悲観することはないんじゃないかなと私自身の経験から思います」

今回も、密着あり対話ありのたっぷり81分の映像になりました。美しい山々の景色が広がるので、テレビにコネクトして視聴するのもおすすめです。
本編をどうぞご覧ください。
動画撮影:高木考一
演出・編集:市川智弘(studio me)
プロデュース:市川恵美
