
ポテトサラダといえば、子どもも大人も大好きな食卓の定番。
いつものマヨネーズ味も捨てがたいけれど、実は味付けも食材ももっと自由でいいのかもしれません。つまりは、じゃがいもが入っているサラダです。そう思ったら、お馴染みの副菜に無限の可能性を感じませんか?
「ポテサラって楽しい!」そんな気持ちにさせてくれる、夏真っ盛りにぴったりのレシピを2名の料理家さんに教えていただきました。

1品目は、黄川田としえさんの定番レシピ、「イカとセロリのレモンポテサラ」です。
「大好きな食材を詰め込んだサラダです!」と黄川田さん。スーパーでイカが出回る時期のお楽しみで、何年前から作っているか分からないほどお気に入りなのだとか。
海の旨みたっぷりの温かいサラダは、シンプルながらもあたらしい美味しさ。やってみると意外にも簡単な、イカの下処理の仕方も詳しく聞きました。
アレンジ自在のあたらしい美味しさ。
レモンが香る、イカとセロリのポテトサラダ
材料(3〜4人分)

じゃがいも…約400g
イカ…約150〜200g ※可食部が約100〜150g
セロリ(葉ごと)…1本(約100g)
にんにく…1片
レモン…1/2個
塩…小さじ1
オリーブオイル…大さじ1と1/2
黒こしょう…少々
黄川田さん:
「イカは季節によってさまざまな種類が出ているので、選ぶものによって食感や味が変わってきます。
下処理済みの冷凍のものを使ってももちろんOK。生よりもしっかり歯応えのある仕上がりになりますよ」
作り方
①イカの下処理をする

イカは胴体の中に指を入れ、ぐるっと一周ワタ(内臓・肝)を剥がすようにして取り出し、硬い軟骨もまっすぐ引き抜いて全体をよく洗う。皮が気になる場合はキッチンペーパーでつまむとツーっと剥ける。ゲソは目の下のところで切り分け、足側にある丸くて硬いくちばしを切り取る。
△下処理が終わったあとの可食部

水気をしっかり拭きとり、胴体は輪切りに、足は縦方向に食べやすく切り分ける。
黄川田さん:
「イカの下処理は慣れてしまえばとっても簡単。2〜3分ほどで終わります。
慣れないうちは思いがけない方向に肝や墨が飛び出してくることがあるので、キッチンシンクの中などで作業するのがおすすめです」
②野菜を切る

セロリは斜めに薄切り、じゃがいもは大きめの一口大、にんにくはみじん切りにする。レモン汁大さじ2を絞っておく。
③イカとセロリを炒める

フライパンにオリーブオイル大さじ1とにんにくを入れて弱火にかけ、香りが立ってきたらイカとセロリを加えて炒め、塩をする。

黄川田さん:
「生のイカは火が通りやすいので、思った以上にサッと炒めるだけで大丈夫です。
イカの色が変わり旨みたっぷりの水分がジュワーっと出てきて、いい焼き色が付いたら火を止めます」
④じゃがいもを茹でる

じゃがいもは柔らかくなるまで10分ほど茹で、茹で上がったらお湯を捨てる。(電子レンジの場合は600Wで8分ほど加熱する)
⑤具材を混ぜ合わせ、味を調える

茹で上がったじゃがいもをフライパンに加え、潰しながら全体を混ぜ、出てきたイカとセロリの旨みを吸わせる。

粗熱を取り、レモン汁と残りのオリーブオイルを加えて混ぜ、味を見て塩(分量外)で調え黒こしょうを振る。

お好みでレモンの皮をすりおろして完成。
黄川田さん:
「思い立ったときにパッと作れるのがこのレシピの好きなところ。良い意味で全く繊細なレシピではなくて、分量ざっくりで作っても素材のパワーで美味しくなります。
セロリを炒めることで独特な風味がやわらぐのか、セロリが苦手な方やお子さんにも好評なんですよ。
炒めたあとに醤油を加えれば和風ポテサラになりますし、アンチョビや唐辛子を加えて大人味にアレンジするのも良いと思います」
オープンサンドや春巻きの具としても◎

黄川田さん:
「たっぷり作って余った分は、タッパーに移して常備菜として2〜3日は楽しんでいただけます。春巻きの具にするのもおすすめです。
我が家の定番は、ルッコラやディルなどの葉野菜とマヨネーズを混ぜてトーストの上に乗せ、翌日の朝ごはんにすること。
チーズも削るとグッとコクが増して、ひと皿で大満足の味わいになりますよ」
***
ひとくち食べると広がる香ばしいイカの旨み、そしてセロリとレモンの爽やかなこと!
作っている途中でつい味見の手が止まらない、夏に嬉しい軽やかなポテトサラダ。
この美味しさが忘れられなくて。スーパーの鮮魚コーナーを通るたび、気づけばイカを探してしまう毎日です。
【写真】ニシウラエイコ
もくじ
第1話(8月5日)
隠し味はバタピー。夏野菜が主役の「フライドポテトのエスニックサラダ」


黄川田としえ
料理家・フードスタイリスト。雑誌やweb、広告などのメディアでレシピ開発・フードコーディネートに関わる。元プロサッカー選手の夫、プロテニスプレーヤーの娘をもち、アスリートを支える食事作りを手がけてきた経験から食育インストラクターとしても活躍。「tottorante」主宰。HP:https://toshiekikawada.com/
Instagram:@tottokikawada