ある理由があって迎え入れた「キルト刺繍マルチケット」ですが、とても気に入ってしまったので、そのマルチっぷりとともに熱く書かせてください。
住み始めて1年が経つ家は、すっきりとした「白い箱」のような空間。モダンで気に入っているものの、温かみが少しだけ欠けているようにも感じていました。
その欠けたピースを埋めてくれたマルチケットは、家の中でも外でも大活躍。使い続けることで実感した魅力をご紹介します。
黒いレザーソファが涼やかに変身
私がこのマルチケットを欲しがった理由は、リビングにある黒いレザーソファに掛けたかったからなんです。
チークと黒いレザーの組み合わせを気に入っているのですが、夏場は視覚的にどうしても重く見えてしまう。
そこに、このマルチケットを掛けたら、パッと軽やかな印象に変わるのでは?と期待してのことでした。
これこれ!こうしたかった!
見た目が涼やかで、大満足。
アイボリーの生地に黒のステッチがリズムよく並び、縁取りや四方のフリンジが目を惹きます。3シーターに驚くほどしっくりと収まり、ほどよい厚みがあるからヨレヨレしません。
主張が強すぎず、愛らしさもある。その絶妙なバランスが嬉しくて、取り入れて良かったと感じています。
私が惹かれたステッチ刺繍
このマルチケットを初めて見たとき、どこか異国の手仕事を思わせる優しい佇まいに強く惹かれました。
調べてみると、布を重ねてひと針ひと針ステッチを施していく手法は、世界中にあるのですね。日本には刺し子、インド周辺ならカンタ、そして各国のキルト...。
古くなったお気に入りの布を重ね、時間をかけて美しい生活布へ生まれ変わらせる...。そんな「古いものを慈しみ、長く育てる」という温かい背景が、このシンプルなラインステッチの隙間からふわっと漂ってくるような気がしたのです。
無機質にも見える「白い箱」のわが家に必要だったのは、まさにこうした手仕事の優しさや癒しだったんだな、とストンと腑に落ちるものがありました。
担当者に聞いたところ、このマルチケットは機械でステッチしているそうですが、ステッチ幅が少しランダムで、まるで手で縫ったかのような揺らぎがあります。
きっちり整いすぎていないラフな佇まいをチャーミングに感じたのは、そんな手仕事の感覚がデザインの根底に流れているからなのかもしれません。
冷房対策からピクニックまで。万能さに頼りきりです
実感したのは、100×140cmというサイズ感とややしっかりとした厚みによる、「取り回しの良さ」です。
冷房をキンキンに効かせた部屋で、マルチケットを膝に掛けて本を読むのもマイブーム。ほどよい厚みが心地よく、冷えから守ってくれます。
ピクニックにも連れて行きました。
使わなくなったスマホショルダーでくるっとまとめてみたら、肩に掛けての持ち運びも軽快。その姿を見た息子から「いいアイデアだね」と褒められて、ニヤリとしてしまいました。
「高級なキルトケットを持っているように見えるよ」なんて言われて、お出かけも一段と特別になったような、誇らしげな気分になったものです。車に積んでおけば、防寒や敷物としても活躍してくれそうです。
ガシガシ洗ってもよれっとしなそうな頼もしさがあるし、ベランダに干してある風景すら絵になります。
未来の楽しみも。育ててみたくて
寒くなったら、今度はソファの足元に敷いて使おうと計画しています。
黒いレザーはそのままに、足元にマルチケットの温かみをプラス。マルチケットに小さなマットを重ねたり、ファブリックの柔らかさに包まれた空間を楽しもうかな、と今からワクワクしています。
そして、密かな楽しみもできました。

これから何年も使い込んで、もしよれよれになったり、ステッチが解けたりしたら。そのときは、ブルーやイエローの鮮やかな刺繍糸を使って、自分の手で新しくステッチを入れ直してみようと思っています。
傷んだところをお手入れしながら、世界にひとつだけの「オリジナルのマルチケット」に育てていく。
そんな風に長く愛せるポテンシャルを持った「キルト刺繍マルチケット」。使えば使うほど、わが家への愛着も深めてくれる大切な愛用品です。