【ご機嫌をつくるモノ】新しい仕事と引越し。人生の転機を支えてくれた3つの道具(石井利佳さん)
編集スタッフ 塩川
写真 石井利佳
毎日の暮らしの中には「よし、がんばろう」ときっかけを必要とする場面がたくさんあります。そんなとき、わたしたちの背中を「ポンっ」と押してくれるのは何だろう?
今回は世田谷区の松陰神社にある、古書店「nostos books」の店長、石井利佳(いしいりか)さんにご登場いただきました。
もともとフリーランスで、WEBやグラフィックのデザイナーとして働いていた石井さん。
デザインの仕事を続けながら、3年前にオーナーの中野貴志(なかのたかし)さんと共に、本屋の仕事も店舗の運営も、全くの未経験の状態から「nostos books」をはじめました。
新しいことをはじめたり環境が変わるとき、ワクワクする反面、不安になることってありますよね。
そんなとき、石井さんの暮らしを支えてくれたアイテムは、一体なんでしょう?
新しいことに挑戦する
わたしを支えてくれた3つのモノ
Hender Scheme(エンダースキーマー)の
「ルームシューズ」
断捨離と引越しを経て、手元に残ったモノ
石井さん:
「古本屋という新しい仕事をはじめるにあたり、横浜から世田谷へと引越しました。
家具や服、雑貨などはかなりの量を手放したのですが、意識したわけではないのに手元に残っているのは、経年変化を楽しめる素材ばかり。
格好良い歳の取りかたに、憧れているのかもしれません」
Bang & Olufsenの「スピーカー」
▲デンマークのブランド、Bang & Olufsen(バング&オルフセン )のスピーカーBeolit15。
いつものわたしに「戻る」ための音楽
石井さん:
「環境が変わったとき、バタバタと色んなことが同時進行してしまい、自分のペースにはなかなか戻れないことも。そんなとき、音楽はとても重要でした。
こちらはBluetooth内蔵のポータブルスピーカーなので、iPhoneと接続すればどこでも良い音で好きな音楽を聴けます。
リビングでは掃除や洗濯などの家事のときに、寝室では疲れを癒やしてくれる相棒です」
hobo×TRUCKの「椅子」
気分を変えてくれる、お気に入りの椅子
石井さん:
「フリーランスのデザイナー時代は自宅で作業していましたが、今は店の奥にある事務所が作業スペースに。
本屋の仕事をはじめてから、自宅という空間が『仕事場から、休む場所へ』と、変わりつつあります。
たまに仕事をしてしまうときもありますが、基本的に家にいる時はゆっくり映画を観たり、本を読んだりして過ごすことが多くなりました。
読書はソファかベッド、そしてこの椅子で。小さい空間でも窓の側やリビングなど、腰掛ける場所によって気分を変えてくれます」
環境が変わったときこそ、家で過ごす時間を大切に
全く手探りの状態からはじめた本屋の仕事と引越し。石井さんは2つの転機を同時に迎えました。
環境を大きく変えると、慣れようとしたり無理をしてしまったり、いつも以上に気持ちが疲れるように思えます。
道具と上手に向き合いながら、せめて家の中ではゆっくり過ごせるよう工夫をすれば、大変なときでもご機嫌に乗り越えられるのかもしれません。
今日はひとまず手を止めて、身の回りのモノについて考えてみませんか。
石井利佳
古書古本店「nostos books」の店長とWEB・グラフィックデザイナーを兼任している。「nostos books」は2012年にオンラインショップをオープン。2013年8月に東京都世田谷区、松陰神社前に実店舗を構える。 https://nostos.jp
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