【暮らし上手の収納術】第3話:DIYならではのカスタム収納!リビングを広く見せるには?

ライター 藤沢あかり

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物が多くても美しく収納し、大好きなアイテムに囲まれて暮らしたい。

そんな気持ちを叶える特集 「暮らし上手の収納術」 をお届けしています。

伺ったのは、「お買い物が大好き!とにかくモノが多くて収集癖もある」 と話す大塚彩さんのご自宅。千葉県の郊外に、夫婦2人で暮らしています。

3話目では、来客の機会も多いという大塚さん宅の開放的なリビングをご紹介します。

 


第3話
リビング編

DIYで実現!広々と見せる収納術


_Q9A4833▲味わいたっぷりのダイニングテーブルは、アンティークのアイアン脚に合わせ、ご主人が古材風の板を取りつけDIYで制作したもの。

南向きの庭に面し、豊かな日差しと季節の移ろいをたっぷり感じられるリビング。開放的な吹き抜けで気持ちのいい空間です。

料理に洋服、DIY……と夫婦そろって多趣味な大塚さん。でも、これまで見てきたキッチンやクローゼットに比べ、リビングはずいぶんすっきりとした印象です。

その秘密は、大きなリビングボードにありました。

 

リビング中のアイテムがここへ。DIYのリビングボード。

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リビングの主役は、なんといってもこのリビングボード。

部屋のサイズに合わせた幅3mを超える力作は、ご主人が組み立て、大塚さんがペイントを施したもの。

グレイッシュなペイントに、アクセント的に素地を残した仕上げが効いています。

大塚さん:
「引き出しをたくさん設けて、雑誌やDVDなど、それぞれしまう場所を決めています。ペイントは悩みに悩み、いくつかの色をミックスして作りました」

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ランダムに雑誌やキャップを入れたりと、ラフな雰囲気に仕上げているので、息苦しさがなく見た目も楽しい収納です。

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引き出しには、ネットショップで見つけたというネームホルダーつきのアイアン取っ手を取りつけました。

ラベルはダイモで手作り。アナログな雰囲気がよく似合います。

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スマートフォンにパソコン、カメラなど、どんどん増えがちなケーブル類は無印良品のEVAケースへ。ラべリングしてジャンルごとに仕分けをしています。

これなら絡まることもなく、必要なものをサッと見つけて取り出せます。

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テレビを挟んで左側の壁面には、コレクションしているジョン・デリアンのガラスプレートや、アスティエ・ド・ヴィラッドとのコラボレーション作品をディスプレイ。

とっておきのプレートも、こんなふうにディスプレイすればいつでも身近に楽しめます。

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気軽にバランスよく花を飾れるツェツェ・アソシエイツの “4月の花器” に、この日はやわらかなピンク色のラナンキュラスとユーカリを合わせていました。

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fog linen workのアイアンバスケットには、よく使う花ばさみを取り出しやすくディスプレイしながら収納。

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バスケットにクリアなガラス小瓶と合わせたディスプレイは、倒れやすいものや小さなものの収納に取り入れやすそうです。

 

唯一のルールは「床に物を置かない」こと。

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クッションやブランケットは、出しっぱなしにせず大きな取っ手付きバスケットに入れて。床には直接モノを置かないように気をつけているのだとか。

大塚さん:
「猫がいるというのもありますが、留守中に活躍する掃除ロボットのためでもあります。壁に色々なものを飾っていても、床の面積が広ければすっきりした印象になりますしね」

_Q9A4848▲カウンター壁面のタイルは、ニューヨークの地下鉄の壁にも使われている「Subway Ceramics」を取り寄せ、夫婦でDIYしたもの。

こうして見てみると、日用品などがぎゅっと詰まっているシェルフや、ディスプレイを楽しんでいる壁面などに対し、ソファ周りはすっきりとシンプルにまとめています。

そのメリハリが、わくわく楽しげな様子とリラックスできるシンプルさ、その両方を備えるポイントなのかもしれません。

 

サニタリー収納は、かご&トートバッグを活用。

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ダイニングの隣にあるサニタリースペースも見せていただきました。

洗濯物やタオルなど、生活感がでやすい場所ですが、ここもまたショップのディスプレイのように整えられています。

こちらは背面の洗濯機まわりの収納。

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メインの洗濯物は、右下のIKEAのランドリーバスケットへ。仕分けしたいリネン類やクリーニングに出したいものなどは、フックに掛けたトートバッグに入れておきます。

中央のマルシェかごは、洗い終えた洗濯物を2階の物干しスペースへ運ぶときに使っているそうです。

shunou__Q9A5142▲右がIKEAのランドリーバスケット

大塚さん:
「水回りの掃除道具って、どうしてもカラフルになりがちですよね。かといって詰め替えは面倒。だから我が家は、洗剤ボトルなども、まとめてかごにいれています。これなら取り出す手間も気にならず、簡単に生活感を抑えられますよ」

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さらにタオルは白で統一し、ホテルスタイルで見せる収納に。

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大塚さん:
「以前は、タオルも洗面台の下の引き出しにしまっていたんです。でもやっぱり出し入れが面倒で。

思い切って白に統一し、ここに棚を取りつけて並べてみたら、一気にラクになりました。バスタオルは、今はコストコのものが使い心地とお値段のバランスもよく、お気に入りです」

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おしゃれに気持ちよく暮らしたい。

そんな私たちの思いに立ちはだかる、「小まめにできない」「仕事が忙しい」「うまくディスプレイできない」…… といった悩み。それを解決するヒントが、大塚さんのお宅にはたくさん散りばめられていました。

ラクする工夫は、手抜きではなく生活の知恵。そこにひとさじのおしゃれ心を加えながら暮らしを楽しむ様子には、取り入れたいスパイスがいっぱいです。

いよいよ次回は最終回。

手芸が大好きだという大塚さんの、「好き」がたっぷり詰まったアトリエ空間をお届けします。どうぞお楽しみに。

(つづく)

【写真】木村文平

 


もくじ

 

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大塚 彩

千葉県在住。郊外に、シンプルで住みよい「無印良品の家」を建て、夫と2匹の猫・ノノ&ココちゃんとともに暮らす。アパレルECサイトで働きながら、料理にお菓子作り、手芸、DIY……と趣味も多く、夫婦そろって大の洋服好き。休日には自宅へ人を招き、手料理をふるまうことも多い。

 

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ライター 藤沢あかり

編集者、ライター。大学卒業後、文房具や雑貨の商品企画を経て、雑貨・インテリア誌の編集者に。出産を機にフリーとなり、現在はインテリアや雑貨、子育てや食など暮らしまわりの記事やインタビューを中心に編集・執筆を手がける。執筆媒体は「PLUS1 LIVING」「ONKUL」「tocotoco」「Hanakoママ」など。


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