【パン屋のまかない】第5話:今日も楽しく働けるように。スタッフの気持ちを繋ぐごはん(マツパン)

編集スタッフ 奥村 編集スタッフ 奥村

あのパン屋さんの「まかない」を、のぞいてみたい。

いつ行っても、おいしいパンが並び、気持ちのよいサービスがある。

そんな居心地のいいパン屋さんの秘訣は、スタッフさんの日々のごはんにあるのでは?

この連載ではわたし奥村が、気になるパン屋さんのふだんの「まかない」現場におじゃまします。

 

もっとおかわりしたくなる。小ぶりで食べやすいパンが揃う「マツパン」

今回は、福岡県・六本松のパン屋さんを訪れました。

博多の中心街からほど近い六本松駅を降りて、住宅街の先に見えてくるのは、心なごむイラストが目を引く一軒家。古民家を改装した、アットホームな雰囲気の「マツパン」です。

いつも食卓にあって、もっとおかわりしたくなる。そんな日常になじむパンがコンセプトだと話すのは、店主の松岡裕嗣(まつおか ゆうじ)さん。

生まれ育った福岡の老舗パン屋で修行を積み、約2年前にこのお店をオープンさせました。

店頭に並ぶのは、60種類以上ものパン。手のひらサイズの小ぶりなものが多いから、ついつい買いすぎてしまいそうです。

▲一番人気は、バターをふんだんに使った「リッチ食パン」

赤ちゃんから大人まで安心して食べられるように。

そんなお店の願いは、商品のポップひとつひとつにもあらわれています。

▲アレルギーのあるお客さまのため、材料の記載をポップに

▲体にやさしい素材を使った「プチパン」や「白パン」は、赤ちゃんの離乳食にするお客さまもいるそう

 

今日のまかない、見せてください!

▲焼きたてのまかないを型から取り出す、店主の松岡さん

まかないを作るのは、店主の松岡さん。

お店のスタッフは20~30代の若手中心で、ひとり暮らしの方も多いそう。栄養のあるごはんを食べてほしいという想いから、毎日まかないをふるまっています。

オーブンから漂う、香ばしい匂い。今日のまかないは「パングラタン」です。

サンドイッチの製造で余ったパンの耳に、卵白と自家製のホワイトソース、チーズを合わせたひと品は、スタッフに人気のまかないのひとつ。

忙しい作業の合間にもサクッとつまめるよう、食べやすい大きさの丸型に入れて焼き上げています。

▲この日はスタッフさんと松岡さんの奥さま、娘さんの3人でまかない休憩

試作のパンがふるまわれる日もあれば、パン窯を利用して作るシチューや煮込みがメインの日もあり、まかないのラインナップはさまざま。

「出来立てあつあつを食べられるのは、パン屋の特権ですね」とスタッフさんは笑顔で話していました。

 

まかないは、スタッフへの「今日もありがとう」

マツパンが大切にしているのは、お客さまとのコミュニケーション。

売り場では常にスタッフさんがお客さまを見ながら、手の届きにくい所にあるパンを手渡ししたり、焼きたてのパンをお知らせしたり。気さくな接客が、店内の雰囲気を明るくしています。

▲それぞれのパンに試食を用意する気配りも

松岡さん:
「お客さまは、きっとワクワクした気持ちでパンを買いに来てくれています。

だからその期待に応えられるよう、気持ちの良いサービスをお届けしたいんです」

そのために松岡さんが目を向けているのは、何よりもスタッフさんの表情なのだとか。

松岡さん:
「スタッフがいつもお客さまのことを見てくれているから、僕はその分、スタッフのことを見ていたいなと思うんです。

楽しく仕事ができているか、気にかけていたいし、『今日もありがとう』の気持ちを伝えたい。そのためにまかないを作っています。

スタッフ皆が楽しい気持ちで届けるパンは、絶対においしくなりますから」

 

率直なコミュニケーションが、お店のまんなかに

▲仕事中も、スタッフは頻繁にコミュニケーションをとるそう

お客さまとだけでなく、スタッフ同士のコミュニケーションも頻繁なのが、マツパンの特徴だといいます。

「まかないに対しても、皆が率直な意見をたくさんくれるんです」と笑う松岡さん。

松岡さん:
「おいしくできたなと思う時も、あまり自信のない時も、スタッフにはまかないをふるまうと決めています。

『もっと具材が大きい方がうれしい』とか、『火の通りが少し甘いかも』とか、遠慮なく指摘もくれて。まかないがきっかけで新しいパンが生まれることもあるので、毎日が勉強なんです」

率直なコミュニケーションが、より良いサービスにつながる。松岡さんの人柄があるから、そんな心地よいサイクルがお店に生まれているのかもしれません。

 

まかない現場におじゃまして

▲お店の2階にはイートインができる和室スペースが。のんびりしたくなります

「ここのパン、おいしいんですよ」と、取材中にパンを買いに来ていたお客さまが、声をかけてくれました。

思わず誰かに伝えたくなる。その理由は、パンがおいしいからだけじゃなく、スタッフさんの人柄やサービスにもあるように感じます。

そしてその背景には、厨房でスタッフを見守りながら今日もパンを焼く、店主さんの姿があるのでした。

(つづく)

 

マツパン
住所:福岡県福岡市中央区六本松4-5-23
TEL:092-406-8800
定休日:月・第2火
営業時間:8:00~18:00

【写真】平川雄一朗


もくじ

第1話(9月11日)
毎日頑張るスタッフへ、「ありがとう」の気持ちを込めて(チクテベーカリー)

第2話(9月27日)
スタッフが、客席でお昼をとるわけは?(うぐいすと穀雨)

第3話(10月2日)
パン作りと同様に、緊張感をもって向き合う食事(イトキト)

第4話(10月30日)
おいしいものへの好奇心で、尽きないレシピ(ヨシダベーカリー)

第5話(1月26日)
今日も楽しく働けるように。スタッフの気持ちを繋ぐごはん(マツパン)


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