【僕のおやつ日記】きっかけは、帰り道のチョコレート。

OYATSUYA SUN 梅澤


おやつは3度の食事とは違って、食べなくても生きていくことができる。

でも僕は、おやつのような、「なくても困らない、必需品ではないもの」こそが、人生を楽しくしてくれると思っています。

この連載では、そんな僕にとってのおやつの話を書き綴っていきます。


こんにちは、OYATSUYA SUNの梅澤です。

先週からリニューアルしてはじまったこの「おやつ日記」。

「おやつの原点」に立ち返って、おやつにまつわるお話を書いていきますのでどうぞよろしくお願いします。

今日は、初心に戻って「なぜ僕たちが “おやつ” のお店をはじめたのか」ということを。

今までお話ししていたものとは少し違った切り口で語ってみます。

お店をはじめる時にまず考えたのは、僕たちの焼き菓子を食べて喜んでくれるのはどんな人たちだろう、ということでした。

当時は、フォンダンショコラやパウンドケーキなどの焼き菓子をつくって販売する、というところまでは決まっている状態で、あとはお店の名前やコンセプトを固めればOK、という状態。

当然ですが、お店を継続していくためにはお客さんが必要です。

僕たちがやりたいことをやるだけでは「お店」にはなりません。

食べて、喜んでもらうために、どんな方にどうやって届けるのかがとても重要だと思っていました。

そこで考えたのが「人はどういう時に喜びを感じるんだろう?」ということ。

人は、と主語を大きくしましたが、まずは自分はどうなのか考えてみました。

派手なイベントではなく、日常の中にある喜び。思いついたのは、仕事帰りに食べていたチョコレートでした。

お店をはじめる前の会社員時代、今日は疲れたなあ、という日には必ず帰りにチョコレートのお菓子を買っていました。

今でこそ買ってまで食べませんが(試食でお腹いっぱいです)、当時は仕事の合間にもチョコレートを食べていて、それがちょっとした癒しになっていたんです。

「ご褒美みたいにちょっとだけ甘いものを食べる」

これが自分の癒しや楽しみだったことに気づいたんです。

このことが、ただの焼き菓子屋が “おやつ屋” になる第一歩になりました。

▲一緒にお店を立ち上げた妻の菅野(左)と僕、梅澤(右)です。

仕事の後に1人でかじるチョコレートや、遠方から届いた缶に詰まったクッキー、大切な人と食べたショートケーキなど。

僕がそうであるように、きっと皆さんもおいしいものを食べてハッピーだった記憶をお持ちだと思います。

もし、そうした体験の一端を、少しでも僕らが担えたら、お店として存在する意義があるのではないか。そう考えてはじめたのがOYATSUYA SUNでした。

今日発売するグラノーラも、そんな特別な思いを込めて作りましたよ。

▼ひと手間かけたメープルナッツが嬉しい、そのままつまめるおやつグラノーラです!

▼OYATSUYA SUNの公式インスタグラムでは、コラムには書かなかった裏話や工房の様子などを毎日更新しています。こちらもぜひご覧ください!
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