【バイヤーのコラム】お悩み相談コーナーで知った、さみしさ脱出法。
商品プランナー 加藤
▲私が撮影するのを見守る凛々しい顔のギャッツビー。
先日、我が家で1週間ほど犬を預かりました。夫の実家の子で、名前はギャッツビーです。
少し怖がりな性格なのか、知らない人が苦手。私にも警戒心が強かったのですが、この長期滞在を経て、とても仲良しになりました。
はじめは夫や母が一緒でないと嫌がっていた散歩も、私と出かけられるように。
仕事から帰ったときの盛大なお出迎え、リラックスタイムにゴロンと寄りかかってくるなど、最初とのギャップもあって余計に愛らしく、終始メロメロでした。
▲モフモフが膝の上に・・・!
ギャッツビーが実家に帰ってから、すでに2週間ほど経ちますが、なぜかさみしい気持ちに慣れません。ドアをあけたときに駆け寄ってくる、あの茶色いモフモフが恋しい!
心にぽっかり穴があいたよ〜と夫と大げさにいい合いながら、ギャッツビーロスに浸っています。
*****
話は変わりますが、私は雑誌のお悩み相談コーナーが好きです。美容院でパラ読みする雑誌も、そのコーナーだけは熟読です。
そんななか数年前に読んで記憶に残ったのは、ある女性タレントが回答する連載もの。その回は、失恋した相談者が彼との思い出が辛すぎて、すべてを忘れ去りたいという内容でした。
そんな彼女への回答は
「彼と楽しく過ごした日々があったこと、それ自体は否定しないでくださいね。」
でした。
良い思い出こそ忘れたい、記憶から消し去りたいと思ってしまいますが…
「彼といた過去の自分自身までも、無かったことにしないでください。心あたたまる日があったことを大切にしながら、自分の気持ちをいたわって」といった趣旨。
それを読んだ私は、どこかハッとしたのでした。
▲どこか犬っぽいルンバの動きに心なごませる夜…。
ギャッツビーが帰ってしまい、さみしいなぁと思いを馳せた夜、もや〜んと思い出したのが、このお悩み相談コーナーでした。
さみしさに比例するほど、かえがたい出来事があった。その機会は有難いし、いとおしいこと。
ギャッツビーロスから抜け出すのに、ちょいと時間がかかっているのは、犬との暮らしを心豊かに過ごせたから。
そんなふうに思えたら、ただただ虚しいだけだった気持ちに、ほんのりあたたかい感情も加わるように感じます。
とはいえ、また遊びに来てほしいなーなんて、お気楽なさみしさなのですが(苦笑)それでも私を少し元気にさせてくれた、エピソードでした。
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