【わが家の朝支度】朝いちばんの「掃除」が、 今日のわたしをつくる(ゆるりまいさん)
編集スタッフ 齋藤
徹底的な「掃除」で、自分の軸を正す朝支度
1日を気持ちよくスタートさせるための朝の支度を、さまざまな立場の方に伺う連載「わが家の朝支度」。
その人らしく「朝支度」を進めるポイントや、出かける前の「バッグの中身」についてお聞きしています。
今回は、ご自身の生活をブログやエッセイとして書かれている、漫画家・イラストレーターのゆるりまいさん。以前当店でも、「片付けコラム」を執筆いただいていました。
わたしがゆるりさんを知ったのは、ある日辿り着いたBlog「なんにもないブログ」。さらに著書があると知り『わたしのウチには、なんにもない。』を読んで衝撃を受けます。
まるで引越しをしたばかりのように、すっきり整ったインテリア、妥協しないもの選びに目が釘付けになったのでした。
夫、母、3歳の子ども、3匹の猫と暮らしているとは思えないほど、整ったゆるりさんのご自宅。片付けが趣味とも言えるからこそ、きっとあらゆることがスマートに事が運んで行くのだろうなぁと思いつつお話を伺うと……。
「息子の機嫌に左右されて、そのあとの家事の予定も振り回されがちで。だから、起床後はまず掃除からはじめて自分自身を整えることにしています」とゆるりさん。
ゆるりさんの朝の支度には、徹底した「掃除の段取り」や、自分の大切な時間ともの選びを直結させた「メイクの時間」など、自分の気持ちを整えることを目的につくられていました。
いい1日をスタートするための
朝支度の工夫
05:30 起床。6時のアラームが鳴るまでベッドの中でiPadで読書。
06:00 ベッドから起き上がり掃除開始(寝室のある2階中心)
06:30 階段を下りつつ階段掃除〜1階の掃除、メイク
07:15 息子起床(機嫌によっては後の予定は狂いまくる)
07:30 息子を着替えさせたら洗濯機を回しつつ、家族を見送る
07:35 自分と息子の朝食を準備、食事(母と夫の分は母が担当)
08:10 息子のご飯の様子を見ながら片付け、キッチン掃除の仕上げ
08:20 洗濯を干す
08:50 息子とおもちゃを片付けて保育園登園の準備
09:00 保育園へ送る
09:30 帰宅後、やり残した家事をしたり、猫を抱っこしつつ一息つく
10:00 仕事開始
朝いちばんの「掃除」は
今日のわたしをつくる行為です
▲掃除道具のスタメンは、ホーキィのフロアワイプ、野田琺瑯のバケツ、霧吹き、クイックルワイパーのハンディタイプ
ゆるりまいさん:
「朝はかならず掃除からスタートしています。
掃除はわたしにとって、歯磨きや洗顔と同じくらい日常に欠かせないことで、朝にできないと気持ちが落ち着かないんです。いい1日をスタートするためにも、納得いく方法で毎日掃除をしたいんですね。
今日の自分を作り、いい1日にするための大事な行動だからこそ、あまりバタバタしたくなくて、息子が起きる前に終わらせるようにしています。
トイレへ行く流れでトイレ掃除からはじまって、ウォークインクローゼットで着替えつつクローゼット掃除、寝室をフロアワイプで掃除、そこから他の部屋へうつり、階段を下りながら階段掃除へ進みます。
毎日掃除をしていると、床にあまりものを置いていないために、フロアワイプをさっとかけるだけでも十分。あとは、霧吹きとぞうきんをつかった水ぶきが基本です。掃除のアイテムも、お気に入りのアイテムを使うのがテンションをより機嫌よく保つコツかもしれません」
こだわって選んだものだから
朝支度はご機嫌に
▲メイク道具はだいすきな「あけびかご」にまとめて。仕切り板は100円均一で購入。
ゆるりまいさん:
「 せっかく持つのであれば本当にお気に入りのものだけを持ちたい。でも、子どもが生まれてからは収納に妥協することも多くなったんです。
けれども、メイク用品はわたしの自由にできる場所のひとつ! だから、好きなもので揃えていますよ。ただ収納するだけではつまらないので、大好きなあけびのかごを用意して、その中に仕切り板を入れて『取り出しやすく・使う順番通りに・見た目もうつくしく』を意識して収納しています。
あちこちと手を伸ばさなくても、このカゴさえ出せば身支度が完成するようになっているので、忙しい朝にはとっても便利ですね」
切って盛って、焼くだけ。
朝食は栄養たっぷり・カンタンに!
ゆるりまいさん:
「朝ごはんは、時間をかけずに食べられることが最大の条件! なので、とにかく簡単に作っています。野菜不足なので、朝食でも積極的に摂るよう心がけています。
この日は『のっけ盛りトースト、サラダ、蜂蜜がけヨーグルト、お茶』。
トーストには余っていたタルタルソース、キャベツ、ベーコン、チーズ、沢山残っていたアボカド・トマトを下から順に乗せていって焼いただけです。
前の晩の味噌汁やスープが余っていたら、朝ごはんに食べることも多いですね。
トーストに食材をのせて焼くだけの『のっけ盛りトースト』は、ほんとうに簡単なので、バタバタな息子と一緒の朝ごはんには有難いです」
今日は外出。そのバッグ、何が入ってる?
【愛用バッグ】
山形の職人さんが作った山葡萄のかごバッグ
【バッグの中身/左から時計回りに】
・iPhone
・財布/大・小(HERMES)
・イヤホン用のミニポーチ(hmny)
・バッグチャームをキーケースに(LOUIS VUITTON)
・チーク(MiMC)
・ハンカチ(近沢レース店)
・ハンドクリーム
・ピンクのポーチ(ロンシャン)
・赤いポーチ(LOUIS VUITTON)
・ティッシュケース(イル ビゾンテ)
ゆるりまいさん:
「自宅での暮らしの道具は、必要最小限が基本なのですが、自分だけがもつバッグやポーチといったものは沢山あります(笑)
そして、家や服装は比較的色味のないものが多いのですが、ものをよく落としてしまうので、バッグの中は意識的にカラフルにしています」
▲この日のバッグはこの山葡萄のかごバッグ。他にもカゴバッグは沢山持っているのだそう。
ゆるりまいさん:
「バッグは使い勝手よりもデザインを重視してしまう傾向にあります。理屈ではなく、とにかく『好き!』なものを。
毎日違うバッグを使えるようにするため、バッグの中身は帰宅後に毎回取り出して、『バッグの中身の家』である山葡萄の大きなボストンバッグに仕舞っています」
何が自分を心地よくするのかを知るって、だいじなこと。
▲仕事にとりかかる前の、愛猫とのご褒美タイム。「家事が終わるまでは一休みはしない!と決めているから、この時間はとにかくダラけます」とゆるりさん。
徹底された掃除の段取り、ここまでは休まない!と決めた家事の時間。朝早くから始まるゆるりさんの朝支度は、とてもストイックで、パワフルでした。
でもそれは、そうすることが「自分を整えること・気持ちよく過ごすこと」に繋がると知っているから。
一方で、お気に入りのアイテムだけを使ったメイクの時間も、ほんの僅かな時間であっても「今日をいい日にする」ために必要不可欠なこと。
自分にとって何が気持ちいいのか、何がそのままだと気持ちが沈むのか。それが分かるのは自分だけなんだ。
それを確信したら、気持ちが向く方向へ、動きを変えるだけでも、1日の始まりはずいぶんと変化するのだろうな、と思いました。
(つづく)
【写真】ゆるりまい
こちらの特集も合わせてご覧ください。
▽特集「朝の過ごしかたvol.4」
ゆるりまい(漫画家・イラストレーター)
仙台市生まれ。夫・母・息子・猫3匹と暮らす。自分の生活を描いた漫画やイラスト、エッセイなどを書く。掃除・片付け・捨てに情熱を燃やし、好きなものには惜しみない愛情を注ぐ。
http://nannimonaiblog.blogspot.jp/
感想を送る
本日の編集部recommends!
小さな不調のケアに
手間なくハーブを取り入れられる、天然エッセンシャルオイル配合の「バスソルト」を使ってみました【SPONSORED】
【11/26(火)10:00AMまで】ニットフェア開催中です!
ベストやプリーツスカートなど、人気アイテムが対象に。ぜひこの機会をご利用ください♩
お買い物をしてくださった方全員に「クラシ手帳2025」をプレゼント!
今年のデザインは、鮮やかなグリーンカラー。ささやかに元気をくれるカモミールを描きました。
【動画】北欧をひとさじ・秋
照明ひとつでムード高まる。森百合子さんの、おうち時間を豊かにする習慣(後編)