【バイヤーのコラム】なぜかずっと、手放せないモノたち
バイヤー 森下
いつのまにか一緒にいるもの
服でも雑貨でも、一つのものを長く使うことが好きな私。
その時の流行りや、なんとなくという気持ちで買ったものは短期間で別れを告げるものばかり。
それでも街に繰り出すたびに「これいいかも〜」と目移りするので、多く買いすぎないように「ビビビ!」と直感的に出会うまでは財布の紐を固く結びます。(ビビビ!と来た時の財布の紐はゆるゆるです。)
そんな生活をしているならば、さぞかしお気に入りで良いものに囲まれて過ごしているのだろうと思われるかもしれません。
家の中を見渡すと…そうでもなかったのです。本当は思い入れもそんなになかったはずなのに、使いすぎて手放せなくなってしまうものがたくさんありました。
お気に入りだけがスタメンではない?
きれいなターコイズブルーだったのに、今ではカスカスな色。先端の消しゴムも6回変えました。
長年私を支えてくれている、いたって普通のPILOTのフリクションペン。
高校生のとき、塾の日なのに筆箱一式忘れ、あわてて近くの文房具屋で買ってからかれこれ10年!他にもその頃のスタメンはあったはずなのに、なぜか毎日このペンを使って受験勉強していました。
このペンは、なくした!と思っても誰かが届けてくれたり、エレベーターの隙間に落としてしまったことも。さすがにその時はもう一生の別れだと思っていたのですが、2日後には無事救出されて戻ってきたり。
ひどい扱いをしてしまっているのに、そんなに私の元から離れたくない!?と思うほど、ずっと一緒にいます。
このフレアパンツも高校生の時に購入したもの。これは着やすい!と思って母の買い物カゴにササッと忍ばせたのを覚えています。
年に数回の断捨離時に、いつも捨てる候補に入ってしまうこのフレアパンツですが毎度生きのびています。笑
とても良い生地を使っている訳ではない上に、季節問わず着ているのでだんだんボロボロになってきていますが、普段しない裁縫で修復するほど愛着が湧いています。
お気に入りを超えた「相棒」
今使い続けているもの以上に、日々の暮らしを豊かにしてくれる道具は世の中にたくさんあります。それをわかっていてもなぜか手放せない。そんな道具をみな一つは持っているのではないでしょうか。
実は自分で「お気に入り!」と思って買ったものよりも、大事にしているときがある気がします。
お気に入りは日々の暮らしに癒しや非日常を与えてくれるけれど、こういう何気なく自分の暮らしに根付いている道具たちは、日常の縁の下の力持ちのような存在。「お気に入り」という括りを超えた「相棒」に近いのかもしれません。
最近はそんな相棒たちを自分の「ヴィンテージ品」と呼んでいます。この先子どもが生まれて、さらに孫ができたときに、今使っている相棒たちを使いたい!と言ってくれる日がきたら。
母の味ならぬ、母の道具?そんなヘンテコな妄想が楽しいのです。
そんなときが来るまで、新たなる相棒を仲間にいれつつ、できるだけ長く大切に相棒たちを使っていきたいと思います。
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