【わが家の朝支度】バタバタ忙しくても。家族の団らんをつくる、ささやかな朝の心がけ(ライター・藤沢あかりさん)
編集スタッフ 松田
1日を気持ちよく始めるための朝の支度を、さまざまな方に伺う連載「わが家の朝支度」。その人らしく「朝支度」を進める工夫や、こだわりについてお聞きしています。
今回ご紹介するのは、当店の読み物でも執筆をしているライターの藤沢あかりさん。執筆業をしながら、6歳の長女と1歳の長男の育児に奮闘するお母さんでもあります。
「朝は本当に毎日バタバタなんです〜」そう話す藤沢さんですが、インスタグラムから垣間見える暮らしの場面からは、ほがらかで居心地の良さそうなあったかい雰囲気が伝わってきます。そんな藤沢家の朝支度について、伺いました。
家族の “暮らし” がぎゅっとつまった
大切な朝の2時間
6:00 起床 息子の授乳やオムツ替えなど
6:10 終わり次第、夫が朝ごはんを作ってくれているので、その手伝い
6:20 家族みんなで朝ごはん
6:40 夫出勤
6:45 引き続き朝ごはんを食べている子どもを見ながら、
片づけや夕飯の仕込みなど、台所仕事
7:30 子どもたちの登園準備、連絡帳の記入をする
7:50 メイクや着替えなど、自分の身支度
8:10 子どもと一緒に、部屋をざっと片づける
8:20 保育園へ出発
朝ごはんは毎日必ず家族揃って食べる
藤沢さん:
「ふだん夫が帰宅するのは、子どもたちの就寝後。平日に家族みんなで顔を合わせられるのは、朝ごはんのときだけなんです。そのため、この時間が家族のコミュニケーションの軸になっています。夫も子どもから保育園の様子などを聞きながら、体調を感じ取っているようです。
私も子どもたちもパンが好きなのですが、栄養バランスや腹持ちを考えて、平日は和食中心のメニューです。
そのかわり週末は、おいしいお店で買ってきたパンやスコーンを食べたり、ホットケーキにいろんなジャムを添えたりと、好きなものをめいっぱい楽しみます。ルーティンの平日と、ちょっとスペシャルな週末、というメリハリを子どもたちにも感じ取ってもらえたらいいなと思っています」
▲平日の朝ごはんは、めかぶ納豆、自家製なめたけ、お味噌汁、サラダ、卵焼き、ウィンナー、季節の果物が定番だそう。
藤沢さん:
「できるだけ家族みんなが同じものを食べるようにしているのも、私なりのこだわりかもしれません。同じものを食べて生きることは、家族で同じ価値観や考えを共有する基盤にもなると思っています」
ほんの少しでいいから、夕飯の支度をする
藤沢さん:
「朝のうちに、夕飯の支度をするようにしています。
例えば、夜は焼くだけでいいようにお肉に味付けなどの下ごしらえをしておいたり、お味噌汁は味噌を溶くだけでいいように、具を出汁で一煮立ちさせておいたり。ピーマンを刻んで耐熱の保存容器へ入れておき、帰宅後はそこにツナと調味料で味付けをしレンジにかけて一品、というのもよく作ります。
朝のうちにお味噌汁と副菜が準備しておければ、メインのおかずを作る気力がない日は、買ってきたコロッケや焼くだけの冷凍餃子でなんとか乗り越えられるんです。
とはいえ1歳児がいると、思い通りにならないこともしばしば。それでも、何かひと手間だけでも朝のうちに済ませられると、夕方帰宅したときの負担が大きく減るので、冷凍のお肉を冷蔵室に移すとか、生野菜をさっと洗っておくだけなど、ほんの少しでいいので下準備するようにしています」
ゲーム感覚で子供と一緒に片付けをする
藤沢さん:
「家を出る前の5分で、子どもと一緒に部屋をざっと整えます。
“下に落ちているものをしまってくださーい。ヨーイドン!” と娘に声をかけて、ゲーム感覚で手伝ってもらいます。娘は散らばったおもちゃを拾って、その間に私は洗濯物をたたみます。
ざっくりでもいいので部屋を整えてあると、帰宅したときにどんよりせずにいられるし、忙しい夕方の心のゆとりにつながる気がします。
職業柄、保育園に送ったあとに自宅で仕事をする日も多いのですが、仕事前に家事をするとメリハリがなくなるので、帰宅後すぐに仕事に取りかかれるよう、保育園へ送る前までに家事を終わらせるようにしています」
▲部屋には子どもたちの絵や作品を飾って。忙しい時でも、ふと目にすると、少し優しくなれる気がするのだそう。
藤沢さん:
「とはいえ、朝の自分を呪いたいくらい散らかった部屋のまま、という日もいっぱいあります。だからこそ、片付けができる日はできるだけ整えて家を出たいなと思っています」
支度完了!バッグには何が入ってる?
パソコン、仕事の資料や取材ノート
手帳
携帯
家の鍵
文庫革の名刺ケース(水金地火木土天冥海)
財布(CINQ)
メイクポーチ(marimekko)
ペンケース(Don Fisher)
移動中に読む本
藤沢さん:
「仕事の日は、パソコンに、たくさんの資料や見本用の雑誌などを持ち歩くことが多いので、かごバッグと軽いトートバッグを併用します。
メイク直しをほとんどしないので、メイクポーチの中身はリップ程度ですが、指先が乾燥しやすいので保湿と気分転換を兼ねて、ロールオンのアロマオイルを2〜3種類持っていることが多いです。取材前の緊張感をほぐす役割もあります。
うっかり財布を忘れることが多いので、スマホは比較的多めにチャージしたクレジットカード機能付きのICカードを入れています。なので手帳型のカバー派です」
藤沢さん:
「帰宅後、バッグはリビングの端のスツールに置いておくこともありますが、1歳の長男が中身をポイポイと取り出してしまうので、できるだけすぐにクローゼットにしまうようにしています」
藤沢さん:
「持ち物によって外出時のカバンはその都度変わるのですが、忘れ物をしないよう、リビングの一角にカバンの中身を置いておく定位置をつくっています」
家族が顔を合わせられる唯一の時間だからこそ、朝は大切にしたい。
藤沢さん:
「今回、朝の時間を振り返ってみて、我が家の “暮らし” の大部分が朝に凝縮されているんだなぁと感じました。
平日の朝は、いろんな手間があり、バタバタ慌ただしいのが正直なところです。でも、我が家にとっての朝は、家族が一緒に過ごせる貴重な団らんのひととき。みんなで顔を合わせられるこの時間を、これからもずっと大切にしていきたいなと思います」
家族が全員揃って過ごせるのは、我が家も朝だけ。今朝は、どんな表情をしているだろうか、何か変わったことがないだろうか。忙しい中でも、お互いの様子を少し気にしてみる。藤沢さんのお話を伺い、そんなささいな心がけが、実はすごく大切なことなのかもしれないと思いました。
【写真】藤沢あかり
藤沢あかり(ライター)
編集者、ライター。大学卒業後、文房具や雑貨の商品企画を経て、雑貨・インテリア誌の編集者に。出産を機にフリーとなり、現在はインテリアや雑貨、子育てや食など暮らしまわりの記事やインタビューを中心に編集・執筆を手がける。
感想を送る
本日の編集部recommends!
小さな不調のケアに
手間なくハーブを取り入れられる、天然エッセンシャルオイル配合の「バスソルト」を使ってみました【SPONSORED】
【11/26(火)10:00AMまで】ニットフェア開催中です!
ベストやプリーツスカートなど、人気アイテムが対象に。ぜひこの機会をご利用ください♩
お買い物をしてくださった方全員に「クラシ手帳2025」をプレゼント!
今年のデザインは、鮮やかなグリーンカラー。ささやかに元気をくれるカモミールを描きました。
【動画】北欧をひとさじ・秋
照明ひとつでムード高まる。森百合子さんの、おうち時間を豊かにする習慣(後編)