【スタッフコラム】肌と髪の「健やかな土台」づくり、始めました。
商品プランナー 斉木
“キレイ” のための健やかな土台がほしい。20代の残り年数が少なくなるにつれ、そう思うようになりました。
それはつまり、健康な素肌だったり、つやのある髪だったりします。
10代の頃は、土台のことなんて、考えたこともありませんでした。
ゆるくウェーブのかかったくせっ毛がいやでたまらなくて、針金のようなストレートパーマをかけたり、髪を明るくしてみたり。
みんながやっているから、眉毛は細く釣りあがっている方がいいんだろうし、目も大きくてぱっちりしてる方がいいに決まってる。
もともとの自分の顔立ちや髪質なんて無視して、何かを足すことばかり考えていた気がします。
でも、年齢を重ねるうちに、すこしずつその考えに変化が起こってきました。
以前は気になって仕方のなかった「みんながやってるから」の優先順位はグーンと下がり、そのぶん「あんなふうになりたいなあ」と思う年上の方への憧れが、存在感を増すようになったのです。
わたしがすてきだと思う人ってどんなひとだろう。そう考えたときに、見た目や仕草が、ゆるやかにその人自身とつながっていると感じられるひとかもしれないと思いあたりました。
化粧っ気のない小麦肌に、白髪まじりのベリーショート、いつも丸メガネをかけている憧れの人がいます。年齢はたしか、もうすぐ還暦を迎えるくらい。どんなに年齢がバラバラの集まりも、ひとつにまとめるムードメーカー。いつも冗談ばかり言っているのに、ピンチの時は誰よりも頼りになる。そのひとの見た目と性格は、びっくりするほど「しっくり」くるのです。
そういうすてきな先輩にはもうひとつ共通点があって。
それは、もともと自分の持っている肌や髪に、ちゃんと手をかけている感じがすること。
前述の憧れの方は、「私、白髪は放置しているのに、痛むのはいやだから、絵本に出てくる子どもみたいなナイトキャップをして寝てるのよ」といたずらっぽく笑っていらっしゃいました。
その手をかける部分と抜く部分に、その人らしさって表れるよなあと感じたのです。
▲ケア迷子になるたびに開いている草場妙子さんの本と、読むとメイク愛が高まる劇団雌猫さんの本。
と、いうわけで。
わたしらしさなんてまだまだ暗中模索な若輩者ではありますが、まずは「健やかな土台」づくりから始めたいと思うようになったのです。
ただ、もともとが自分の肌や髪の状態に鈍感なたちなので、何が自分に合っているのかすらよくわからない迷子っぷりです。
夜に一杯甘酒を飲んで寝ると、翌朝顔を洗う時ふだんより肌が柔らかいような……いや気のせい……?と鏡を覗き込み。
友人の誕生日にプレゼントしたヘッドマッサージ用のヘアブラシを、自分用にも買ったはいいけれど、前後左右あらゆる方向にワッシャワッシャと梳かすたびに、使い方はこれで合ってるんだろうかとクエスチョンマークが浮かびます。
▲ヘアブラシには、友人のものと私のものそれぞれに刻印を入れてもらいました。
きっと、とんちんかんなことも、たくさんしていることでしょう。
でも、年齢を重ねることの楽しみとちょっとの不安を抱えながら、手探りの状態で試しているあれこれも含めて、何十年後かの自分の肌と髪に、土台として刻まれているといいなあ。いまは、そんなふうに思っています。
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