【バイヤーのコラム】梅雨の自意識との闘い
商品プランナー 加藤
▲梅雨対策で色々試しているスタイリング剤
私が髪型に一番敏感だったのは、高校生の頃。流行りの最先端にはついていけないけど、それなりに憧れや興味を持っていた当時の私。
校則を破って怒られるほどの勇気は無かったので、ヘアカラーはしなかったものの、ストレートヘアに憧れて、先生に見つからない程度に前髪だけストレートパーマをかけていました。
私は全体的に天然パーマで、おでこの右側につむじがあり、前髪のクセが特に目立ちます。高校生の私の自意識は、うねる前髪が許せず、休み時間のたびに鏡を覗き、前髪を整えるのがルーティン。
ストパーをかけても悲しいかな、前髪が伸びればその効果は減退します。休み時間、友人たちとおしゃべりしつつも、私の集中力は完全に鏡に映る前髪へ。
このつむじさえなければ、私の毎日は心安らかなのよ……とストンとまっすぐな友人の髪を恨めしく見ていたのが、私の青春時代の思い出です。
でもそれから月日がだいぶ経ち、今ではちょっとボサっとしてても、まぁこんなもんかと思えるほどに髪型への敏感さは落ち着きました。
髪質との付き合い方がわかってきたこともありますが、大人になって自意識への折り合いがついてきたからとも思います。
朝遅刻しそうで髪やメイクにそこまで手がかけられず、慌てて出社したとき「言われてみたら気づくかなぁ、気にするほどではないよ」と先輩に言われ、毎朝の努力は一体なんだったのかと衝撃を受けつつも、私以上に私を見ている人はいないのだと、ホッとしたことがありました。
それ以来、なにか魔法が解けたかのように多少の寝癖も気にせず(それはちょっと気にした方がいい)にいられるようになったきっかけです。
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ところが、この時期だけは大人になった今でも私の心をざわつかせます。
梅雨の湿気はくせっ毛の大敵。先日も外出先で鏡を見たら、家でセットした時とは程遠い、モワッと中途半端に膨らんだヘアスタイルの私が映っていて驚きました。
いつもは、あ、ちょっと前髪ヘンだなーチョイチョイっで済んでいたのが、この時期はだめ、打つ手がありません。髪型の影響がもはや顔の印象にまで感じて「これは誰だ!」と鏡に映る自分への動揺が止まりませんでした(間違いなく私だけど)
まぁ湿気のせいだし、しょうがないよと自分に言い聞かせても、鏡からしばらく目を離せず。まるでアオハル時代の再来です。ありのままの〜姿を受け入れられる、心の余裕が欲しい……大人になって折り合いがついたと思った私の自意識、まだまだ修行が必要なのだぞ、と試されている気がします。
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