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【映画えらびに迷ったら】模様替えがしたくなる映画を観よう！

編集スタッフ　松田

家で過ごす時間も充実させたくなるこの時期は、やっぱり映画が欠かせません。ソファーに座ってブランケットに包まって、その世界観にどっぷり浸る時間はしあわせそのもの。

でも、いざとなると、どの映画を観ようか迷ってしまうこともありませんか？

そこで、今の気分にぴったりな「インテリア」「ファッション」「コーヒー」というジャンルから、ぜひ観てもらいたい映画を全3話でお届けします。第1話はインテリア編からスタートです。

まるで映画みたいなインテリアで暮らす、サリュコワ・マリアさんに聞きました

アパレルブランド「JOHNBULL （ジョンブル）」のPRとして働くサリュコワ・マリアさん。 5歳の長女とアーティストの夫と都内で3人暮らしをしています。

まるで映画のワンシーンのようなご自宅のインテリアは、かつて当店の特集でもご紹介しました「サリュコワ・マリアさんの、親子でたのしむインテリア。」）。

ヴィンテージの家具や雑貨が好きというマリアさん。映画も大好きで、映画からインスピレーションをもらって、模様替えの参考にすることもあるそう。

interior_1701__C1A6264 ▲リビングの一角の写真コーナー。外国映画に出てきそうな可愛いインテリアです

そんなマリアさんに、観ていて模様替えをしたくなるような、インテリアが素敵な映画を教えてもらいました。

Interior × Cinema 01

緑いっぱい！ガーデンのような
マダムの部屋にうっとり

「ぼくを探しに」（2013年／フランス／106分）

Story
幼い頃に両親を失い、ショックで言葉を話すことができなくなった主人公ポールは、風変わりな姉妹の伯母たちに育てられ、世界一のピアニストを目指す日々を送っていました。そんなある日、ポールは同じアパルトマンに住むマダム・プルーストと出会い、不思議なハーブティーを勧められて……

マリアさんが「緑いっぱいのインテリアが圧倒的に素敵なんです！」とオススメに挙げてくれたのは、こちらのフランス映画。

ストーリーの始まりは切ないのですが、主人公の記憶の中で繰り広げられるミュージカルやダンスにくすっと笑える部分もあり、同じフランス映画「アメリ」の世界観を思い出します。

マリアさん：
「主人公のポールと同じアパルトマンに暮らすマダム・プルストは、不思議なハーブや野菜を室内で畑のように育てていて、時々ウクレレを弾く謎の女性。そんなマダムが作るハーブティーとマドレーヌが、主人公を『記憶を取り戻す旅』へと導く物語です。

そのマダムが暮らす部屋が、温室のようにグリーンがいっぱいでとっても素敵なのです。キッチンもリビングも、すべてが植物で覆われていて、部屋の中がまるでガーデン！　細かいインテリアや雑貨も可愛くて、観ていて飽きません」

マリアさん：
「この映画を見て思い出したのが、以前お邪魔した代々木上原のある花屋『MAG BY LOUISE』のトイレのインテリア。マダムの部屋のように植物で埋め尽くされていて、すごく素敵なアイディアだと思いました。

リビング全部は難しくても、部屋の一角に植物を無造作にたくさん置いて温室のようにしてみたいなぁと思います」

『ぼくを探しに』
製作：2013年
監督：シルバン・ショメ
主演：ギョーム・グイ
発売：トランスフォーマー
DVD＆ブルーレイ発売中

Interior × Cinema 02

ミッドセンチュリーの照明や
色使いが絶妙

「ビッグ・アイズ」（2014年／アメリカ／106分）

Story
内気で口下手な主人公マーガレットは、1960年代のアメリカで活躍した、実在する女性画家。彼女の描く悲しげな大きな瞳の子供たちの絵は、世界中で大ブームを巻き起こした。ただし、夫のウォルターの絵として。マーガレットは真実を公表し闘うと決心する。アート界を揺るがす大スキャンダルの行方は？

続けておすすめしてくれた映画は、「シザーハンズ」や「ビッグ・フィッシュ」でも有名なティム・バートンが監督をつとめた「ビッグ・アイズ」。

マリアさん：
「ティム・バートンの映画はどの作品も、美術やファッションにこだわりやセンスが感じられて観ていて飽きません。なかでも『ビッグ・アイズ』は1950年代のミッドセンチュリー感漂うインテリアが好みど真ん中の映画。

パステルブルー、ピンク、グリーン、レッドなど、映画の中で登場するインテリアの色づかいが独特で絶妙なんです。壁紙やカーテン、あらゆるシーンで登場するランプシェードが素敵で、照明を購入するときの参考にしました。主人公マーガレットが見ているブラウン管のテレビのデザインも、ミッドセンチュリーらしいウッド調で可愛いので注目です。

そして主人公夫妻が富を得て引っ越した大豪邸。ところどころにハワイアンテイストが入っていて、センスがよくて。流石のティムバートン監督だなと思いました」

マリアさん：
「特に印象的だったのが、主人公のマーガレットが、スーパーマーケットで買い物をしているときに、周りの人がなぜか皆、自分の作品の象徴である “ビッグアイ” に見えてしまうシーン。そのスーパーマーケットの床が白黒のチェックなのですが、それがポップで可愛くて。真似したくなり、白黒のカーペットを購入しました」

『ビッグ・アイズ』
製作：2014年
監督：ティム・バートン
主演：エイミー・アダムス
配給：ギャガ
© Big Eyes SPV, LLC. All Rights Reserved.

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「ザ・ロイヤル・テネンバウムズ」
（2001年／アメリカ／110分）

マリアさん：
「注目したいのが、絵本から飛び出したようなキッチュなインテリア。パステルカラーの壁紙や、さまざまなテイストの額縁をミックスして飾るなど、真似したいインテリアのヒントがたくさんあります。登場人物のダサ可愛いナーディーなファッションも要チェックです」

DVD（1,429円＋税）発売中、デジタル配信中
(C)Touchstone Pictures.
http://www.disney.co.jp/studio/others/0442.html

「永遠の僕たち」（2010年／アメリカ／90分）

マリアさん：
「主人公アナベルのロマンティックな部屋が特に印象的。飾っているように壁に一列に掛けているヴィンテージコートや、フレンチアンティークのようなベッド、ブランケットやキルトなど、家具から小物まで、ノスタルジックな雰囲気が素敵です」

配給：ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
(C) 2011 Columbia Pictures Industries, Inc. All Rights Reserved.

今夜は、映画で好きなインテリアにどっぷり浸かろう

▲映画は家で観る派のマリアさん。定番のおともはポテチにビール。もしくはアメリカンコーヒーとマシュマロの組み合わせ

映画はストーリーだけでなく、憧れが詰まったそのインテリアも魅力のひとつ。画面越しの主人公の家に、いつかこんな部屋に住みたいなぁと想像を膨らませるだけでも楽しいし、背景にうつるランプやカーテン、壁紙など、細かいインテリアに目を向けると、繰り返し見た映画でも新鮮に感じられるものだと思いました。

続く第2話のテーマは「おしゃれがしたくなる映画」。スタイリストの下山さつきさんに登場人物のファッションが素敵な作品を教えてもらいます。

（つづく）

【写真】木村文平（2、3枚目）

1985年ロシア生まれ。フランス発のキッズブランド『ボントン』のプレスを経て、現在はアパレルブランド「JOHNBULL 」のプレスを務める。5歳の長女、アーティストの夫と都内で3人暮らし。10畳ほどのLDKにはセンスの良いヴィンテージ家具が並び、大人も子どもも楽しく快適に過ごせるインテリアに仕上げている。映画を観るのが好きで、14才のときに観て号泣したLEONの感動は今でも覚えているそう。
インスタグラム： @salyukovamaria

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