【スタッフコラム】足の裏から元気をチャージ
編集スタッフ 青木
なんとなく気分が晴れない日は、部屋全体がくすんで見える。そしておそらく、実際にくすんでいる。
くすんだ部屋が「そんなに気分がすぐれないなら、だらだらしてもいいんじゃない?」と、優しく寄り添ってくるもんだから、誘われるがままに気怠くすごすのもいいなぁなんて思ってしまう。
けれど、そういう時間をこれまでに何度も繰り返してみて思うのは、だらだらから普通の状態に切り替えることの難しさ。
どっしりと体をあずけたビーズクッションから立ち上がるときのしんどさに似ています。
体調が悪い時はもちろんゆっくり養生するけれど、ケアしたいのが心に基づく「気分」の時は、準備運動で体を慣らすように小さな家事をするようになりました。窓を開けて風を入れるとさらにいい感じ。だらだらするのは部屋のくすみを取ったあとだ。
夏くらいから、これは効く!と気に入っている小さな家事は床拭き。
週に3日はルンバが掃除してくれるけど、窓を開けておくのが好きなので、いつだって少しザラッとしてしまうのだ。
まずはモップで乾拭き、そのあと同じモップで水拭きします。
適度に動くことで体にエンジンがかかり、モップを滑らせることに集中すると頭がスッキリしてきて、モップについた汚れを見ると「こんなにとれた!」と驚きつつ喜べて、水拭きで仕上げるうちに気分が少しマシになってくる。
そしてここからが大事。水拭きして乾いた床の上を裸足で歩くんです。
すべすべ、さらさらの感触をギュッと捉えて、足の裏を存分に喜ばせると、足元から元気が満ちてくるのがわかります。
大袈裟ですか、モップ掛けしたあとに外から入ってくる風は、森の空気みたいに新鮮。足の裏の感触からは、磨き上げられたお寺の回廊を連想。
寺社仏閣を巡りたい気持ちが湧き上がり、あ〜最近心洗われるような神聖な場所に行ってないな、静かな森でキャンプとかいいな、神威岬にも行ってみたいんだった、そうだ、行き方だけでも調べておこう、いつかきっと行くんだから……などなど、連想ゲームがつづきます。
おや、不思議ですね。ついさっきまで世界が、いえ部屋全体がくすんでアンニュイだったのに、すべすべになった床の感触を足の裏からチャージしたら、マシになるどころか、やりたいこと行きたい場所まで心が飛んでいる。
連想ゲームが一段落するころには、「今日も大丈夫だ」と、気分もだいぶいい具合に調整できているので、いつも通りに動けるようになっています。
というわけで今年の夏は、きれいになった床の上を裸足で歩く気持ち良さで、元気がチャージできるということを覚えました。
でも最近寒くなってきたので、そろそろ違う方法が必要になりそうな気配を感じています。
なにはともあれ、毎日しっかり働ける健やかな心身であり続けたい。
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