【あの人のバッグ】ベーシックな中に「らしさ」を詰め込んで。(カザワサキエさん)
編集スタッフ 岡本
大きさや、形、その中身……「バッグ」には、そこかしこに “その人らしさ” がぎゅっと詰まっている気がします。「あの人のバッグ」は、そんな気になるあの人のバッグやポーチの中身、気になるお買い物スポットまで、あれこれ聞いてみる連載シリーズ。
今回のバッグの持ち主は、靴職人のカザワサキエさんです。
木製の小家具や黒のソファなど、インスタグラムで見かけるカザワさんの暮らしは落ち着いた雰囲気が漂っているのに、どこかリズミカルです。それはきっと、愛くるしい2匹のネコやポップな色合いの雑貨といった、「好き」なものが散りばめられているから。
バッグの中身を見せてもらうと、ここにもカザワさんの「好き」がたくさんつまっていました。
—バッグの中身—
コンパクトサイズを選んで、いつでも身軽に。
中央上から時計まわりに
・眼鏡 / 白山眼鏡店
・リネンハンカチ / THE DEARGROUND(非売品)
・キーホルダー / ハルカゼ舎
・レザーポーチ / ハンドメイド
・リネンのポーチ / R&D.M.Co-(オールドマンズテーラー)
・ミトン / 友人からの贈り物
・レザーのショルダーバッグ / ARTS & SCIENCE
・レザーのがまぐち / ハンドメイド
・財布 / safuji
カザワさん
「お財布はずっとコンパクト派。カード類を必要最低限にしたら、safujiの『こさいふ』がちょうどよいサイズ感でした。
サーカス柄の刺繍がかわいいリネンポーチは、大好きなオールドマンズテーラーのもの。一目惚れで購入しました。
靴職人という職業柄、革は身近な存在。靴づくりの過程で出る余りの革を無駄にしないために、自作で革小物を作っています。ベビーシューズなどで使う明るい色の余り革で、ネコの首輪を作ることも」
カザワさん
「昔から黒縁眼鏡愛好家で、とくに白山眼鏡店の『GLAM ROUND』を愛用しています。丸すぎない丸眼鏡なところが理想的なデザインなんです」
—ポーチの中身—
さりげなく忍ばせたネコモチーフに元気をもらう。
小さいポーチの中身は?
左上から時計まわりに
・ハンドバーム / MATIN et ÉTOILE(No.2)
・レザーのがまぐち / ハンドメイド
・ハーブキャンディー / Ricola
・常備薬
・ウェットティッシュ
・マスク
・リップバーム / Andrea Garland
カザワさん
「MATIN et ÉTOILE(マタン エ エトアル)のハンドクリームは、手に乗せた瞬間にミモザとローズの香りがふわっと広がりとても癒されます。
ネコのことを考え家では香りを抑えた物を使うので、出かけるときだけの楽しみですね。
ヴィンテージテイストのピルボックスに入ったAndrea Garland(アンドレア・ガーランド)のリップバームは、とぼけたネコの表情がチャーミングで気に入っています。中にミラーがついていてちょっとしたときに便利です」
大きいポーチの中身は?
左上から時計まわりに
・イヤホン / AirPods Pro
・文庫本 / ハンドメイド
・エコバッグ / THE DEARGROUND(非売品)
カザワさん
「エコバッグは広げるととても大きいので、靴の材料の買い出しの時に重宝しています。
文庫本のブックカバーも余り革で作りました。ホースレザーの滑らかな質感が触り心地◎」
革小物と同じくらい、布トートも必需品
▲左から、『room boy pony』『Court Street Grocers』『LULU』『brownie and tea room』で購入。
カザワさん
「足元はいつも革靴ですが、
こだわりは、手にぶら下げて持ったとき地面にバッグの底が付かないサイズ感のものであること。
一番左の三つ編みがついたユニークなバッグは、文字が刺繍になっているのがポイントです。持っているとネコがよくじゃれてきます」
買い物はいつも、即決派。
カザワさん
「昔から好きなテイストが変わらないこともあり、買い物で悩むのは少ない方。
年に数回、富士吉田にあるオールドマンズテーラーのコンセプトショップ『THE DEARGROUND』を訪れて、洋服や雑貨をまとめて購入するなど、自分の好きな物と出合える場所を大切にしたいなと思っています」
—
カザワさんから届いた文章には何度も「私の大好きな」という表現が並んでいました。
試しに自分のバッグの中身を取り出してみると、誰かに「これは私の大好きなものでね」と紹介できるアイテムって案外少なかったんです。
便利だったり、軽かったり。ものを選ぶ理由は人それぞれだけれど、「好き」という気持ちを一番大切にして選び取るのって心地良さそうだなと、ひとつの気付きとなりました。
【写真】カザワサキエ
カザワサキエ
グラフィックデザイナーとして活動後、ヨーロッパの伝統的な手縫い靴の製法やオートペディの基礎を学び靴の世界へ。現在「s.k.bench-made boots maker.」として、古い一軒家の住居兼アトリエでビスポークシューズ(誂え靴)の製作や靴教室を開いている。無類のネコ好き。
HP→https://www.aldolfo.com/
Instagram→@rollo_shoegazer
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