【甘やかしバレンタイン】第3話:チョコが苦手なら。お酒のおともにもぴったり「レーズンバター」
ライター 嶌陽子
今年のバレンタインデーは誰かのためではなく、自分のためにとっておきのご褒美を。
自分をとことん甘やかすバレンタインおやつを、焼き菓子とコーヒーの店「OYATSUYA SUN」のお菓子作り担当、梅澤ちあきさんに教わっています。
最終話の今回は、チョコレートはちょっと苦手という人に嬉しい、チョコを使わないおやつ。ラムレーズンの風味を堪能できるレーズンバターです。
そのまま食べるのはもちろん、いろいろなものと合わせて楽しめるのも魅力ですよ。
これまでの「甘やかしバレンタイン」レシピはこちら
リッチな味わいにうっとり、
レーズンバター
材料(直径8cmのココット皿約1.5個分)
・レーズン…60g
・グラニュー糖…30g
・水…50g
・無塩バター…100g
・クリームチーズ…50g
・ラム酒…30g
下準備
前日、もしくは3時間以上前に準備しておく
1. 小鍋にグラニュー糖と水とレーズンを入れて火にかける。弱火で2〜3分煮たら火を止めてラム酒を加える
水分量が少ないのでこげつけないようにかき混ぜながら火にかけましょう。次第に硬くしぼんでいたレーズンが、少し柔らかく、ふっくらしてきます。
お酒が苦手な人はラム酒の量を5gほどに減らし、香り付け程度にしても大丈夫です。
2. 粗熱が取れたら冷蔵庫で保存する
このまま一晩置いておきます。前日に時間がない場合は、最低3時間はこの状態で置いておくと味がよく馴染みますよ。
作り方
1. バターとクリームチーズを常温に戻す
▲バターとクリームチーズは指がすっと入るまで柔らかい状態に戻しておくことがコツです。こうすると、うまく混ぜ合わせることができます。
ちあきさん:
「冬場、バターやクリームチーズを室内に出しておいてもなかなか柔らかくならない場合は電子レンジを使います。
ただし加熱しすぎると溶けてしまうので要注意。5秒ほど加熱してみて、触って確かめてみて足りなければもう5秒ほど……というように、少しずつ、慎重に加熱しましょう」
2. 下準備しておいたレーズンの水気を切っておく
水っぽいままだとバターやチーズとよく混ざらないので、しっかり水気を切る。これも今回のコツのひとつです。
3. バターとクリームチーズをボウルに入れて泡立て器で混ぜ合わせる
バターとクリームチーズがしっかりなじみ、色が全体的に少し白っぽくなるまで混ぜます。
4. レーズンを加えて、ゴムベラで混ぜ合わせる
レーズンが全体に行き渡るくらいまで混ぜ合わせましょう。
5. ココット皿に入れてラップをし、冷蔵庫で1時間ほど冷やし固める
▲ココット皿は直径8cm、高さ約4.5cmのものを使用。余ったレーズンバターは棒状にしてラップにくるみ、冷えてから約1cm幅に切っても。
冷えて程よく固まったら完成です。
バターにクリームチーズを加えることで、塩気と酸味が加わって軽やかな味に。つい手が伸びるおいしさです。
ちあきさん:
「ワインやウィスキーのおつまみにおすすめの味です。そのまま食べるのはもちろん、クラッカーやパンに塗っても美味。
もちろん、おやつにもぴったりです。市販のクッキーにはさめば自家製レーズンサンドにもなりますよ。パンケーキに添えるのもいいですね」
3回にわたってお届けした、自分を甘やかすためのバレンタインレシピ。普段お菓子作りをしない私も、今回のレシピのシンプルさに惹かれてさっそくトライ。こんなに手軽に自分を甘やかせるなんて……とちょっと感激しました。
材料も作り方もいたって簡単、なのに見た目も味も極上のおやつは、慌ただしい日々の中で硬くなりがちな心をふんわり緩めてくれるはず。
今年のバレンタインは、気分が上がる簡単おやつでとことん自分に優しくしてみませんか。
【写真】鈴木静華
もくじ
OYATSUYA SUN(梅澤秀一郎、梅澤ちあき)
東京・世田谷区にて焼き菓子とコーヒーの店を営む。北海道産の小麦粉とグラスフェッドバターに旬の素材を組み合わせて作る、パウンドケーキやマフィン、スコーン、フォンダンショコラや、クッキー、グラノーラなどのおやつや、おやつに合うシングルオリジンのコーヒーが人気。Insragramは@oyatsuya_sunから。
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