【今の私に似合う髪型】第2話:「なんとなくイメチェンしたい」も理想に近づく。オーダーのコツをプロに聞きました
編集スタッフ 岡本
数ヶ月に一度の美容院では、毎回同じような髪型をオーダーするのがお決まりに。定番の髪型は落ち着くけれど、たまには冒険したいし、まだ出会っていない似合うスタイルがあるのかも、とも思っています。
知らず知らずのうちに狭めていたヘアスタイルの楽しみ方をもう少し広げてみたら、洋服を選ぶ時やメイクをする時の心持ちも変わるかもしれない。そんな思いから、イラストレーターの堀川波さんにお話を伺いました。
堀川さんのチャームポイントであるおかっぱヘアについてご紹介した第1話に続き、第2話では、行きつけのサロン「8huit(ユイット)」を訪れて、理想が伝わりやすいオーダーのコツなどについてお届けします。
第1話から読む
産後や年齢髪の悩みを共有して、20年経ちました
ご夫婦で営むヘアサロン「8huit」との出会いは、約20年前。ときどき別の美容室にも行きつつ、結局ここに戻ってくるというその理由を聞いてみました。
堀川さん:
「担当してくれている千絵さんは、私と同じ50代。年齢を重ねたことによる女性ならではの悩みに共感して、同じ目線でどうしたらいいか考えてくれるのでとても心強いんです。
出産後などホルモンバランスが大きく変化するタイミングでは、ボリュームダウンしたり白髪が増えたり、髪にも変化がありました。そういったことを気遣いなく打ち明けられる味方がいるのだと思えると、ネガティブな変化でシュンとしている時も安心して美容室へ行けますよね」
私自身、産後の抜け毛がひどかった時期を思い出しました。あの時はお風呂に入るたびにしょんぼりしていたっけ。美容室に行くのもなんだか気が引けていたけれど、もし悩みを共有できる美容師さんがいてくれたら気分は違っただろうなあと思います。
プロに聞く! 理想を叶えるオーダーのコツ
ここからは、長年堀川さんを担当している美容師・上田千絵(うえだちえ)さんにも一緒にお話を伺います。なりたい髪型がある時、どんな準備をしていくべき? 自分に似合うスタイルを模索したい時はどうしたら? という疑問に、プロの目線から答えてもらいましたよ。
上田さん:
「明確にこういう髪型になりたい、というのが決まっている場合は、できれば正面だけでなく、サイドやバックスタイルが写った画像を何枚か見せてもらえると雰囲気をつかみやすいです。
お客さんが思い描いている方向性を理解するのが目的なので、たとえ用意した画像の髪型が微妙に違っていたとしても大丈夫ですよ」
上田さん:
「似合うスタイルを一緒に模索する場合は、理想としている女性像を教えてもらうと髪型のヒントになります。髪型に限らず、好きだなと感じているイメージ写真や女性像をもとにおしゃべりをして、その日の髪型をすり合わせていくことも多いですね。
変化の許容範囲がどれくらいか、ということも知っておきたいポイント。明るいカラーもできるのか、ゆるめだったらパーマもOKなど、事前にヒアリングできると提案するアイデアの幅も広がります」
季節の変わり目にたびたび訪れる「似合う髪型は分からないけれど、なんとなくイメチェンしたい」というモード。そういう時に髪型の画像を見てもピンとこないのですが、理想とする女性像を共有することだったらできそうです。
ちょっとした会話や顔の形、髪質などをヒントに髪型を提案できるので、気軽に美容室に来てくださいねという頼もしい言葉を聞いて、美容室でオーダーする時のハードルがぐんと下がったように感じています。
つやを生み出すには「ヘアアイロン」がおすすめ
第1話で堀川さんが朝のセットに欠かせないと話していた、ストレートヘアアイロン。実は、年齢髪をきれいに見せる強い味方なのだそうです。
上田さん:
「年齢を重ねるとどうしてもパサつきが目立ち、同時にうねりも出やすくなります。そのどちらもカバーしてくれるのが、ストレートヘアアイロン。必ずヘアオイルとセットで使いましょう。オイルでうるおいを与えつつ髪を保護して、アイロンでうねった髪を真っ直ぐにすることで、つやが生まれます。
ストレートヘアアイロン一本で、前髪をくるんとさせたり後ろ髪にゆるいウェーブをかけることもできるので、アレンジの幅も広がりますよ。
ヘアアイロンを選ぶ時は、2.5cm幅くらいで温度設定ができるものがおすすめ。使う時は、180℃がベストです」
10分でできる、ヘアアイロンの使い方
上田さん:
「ストレートアイロンを180℃に温めている間に、オイルを馴染ませて、くしで髪をとかします。アイロンが温まったら、幅3〜4cm程度(
髪全体にアイロンをする必要はなく、顔まわりと表面の髪ができるだけでOKですよ。くせが強い場合は、耳後ろもできるとよりきれいなシルエットに。
トップの髪は斜め上方向に向かってカーブさせると、根本が立ち上がりふんわりしたシルエットになります」
▲耳の後ろは膨らみやすいポイント。そのままだとシルエットが崩れやすいので、アイロンで伸ばすことで正面から見た時にスッキリした印象に。(上田さん)
堀川さん:
「私も千絵さんに教えてもらってストレートアイロンを使うようになったのですが、やるとやらないでは仕上がりが全然違ってびっくり。いつからか朝10分のヘアセットの日課になりました。
つやっとした髪だと表情まで明るくなるので、年齢髪で困っている私と同年代の女性に、一度使ってみてとおすすめしたいアイテムですね」
抱いているイメージが曖昧なゆえ、美容師さんを目の前にするとイマイチ自信が持てずにいたこれまで。ちょっとしたコツを教えてもらった今は、次に美容室へ行くのがずっと楽しみになりました。
続く第3話では、お出かけ気分を盛り上げる簡単ヘアアレンジをご紹介します。
(つづく)
【写真】鈴木静華
もくじ
堀川 波
1971年大阪生まれ。イラストレーター、手工芸作家。等身大の暮らしや気づきをイラストやエッセイで綴るかたわら、各地に郷土玩具や手仕事を伝える活動も。『48歳からの毎日を楽しくするおしゃれ』(エクスナレッジ)、『かわいい背守り刺繍』『籐で作るアクセサリーと小物』(ともに誠文堂新光社)など、著書も多数。Instagram:@horikawa._.nami
8huit(ユイット)
東京・中野区にあるヘアサロン。夫婦で営んで7年目を迎える。温かみのある店内のなか、一人一人の暮らしに寄り添ったヘアスタイルを提案している。
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