【あの人のバッグ】いつでも、宝物と一緒に。甲斐みのりさんの「好き」が詰まったかばんの中身
編集スタッフ 吉野
リップに手帳、お財布、ポーチ。名前をみるだけで心おどる、そんなアイテムたちが一堂にあつめられた「バッグの中身」には、そこかしこに 「その人らしさ」 が詰まっているのかもしれません。
特集「あの人のバッグ」は、気になるあの人のバッグやポーチの中身を、あれこれ聞いてみる連載シリーズ。
今回のバッグの持ち主は、日常の中のさまざまな「好き」を題材に執筆をされている、文筆家の甲斐みのりさんです。
ーバッグとその中身ー
喫茶店に老舗ホテル
「好きに正直に」がキーワードです
左上から時計回りに
・白猫のバレッタ / フランス製
・缶入り保湿クリーム / クラブコスメチックス
・ネイルオイル / uka
・リップカラー / Dior
・リップカラー / CHANEL
・おやつ巾着 / 洋菓子・喫茶ボンボン
・リネンクロス / 手作り市
・水筒 / mina perhonen
・財布 / CINQ
・iPhoneケース / Twelve South
・名刺入れ / MOLESKINE
・タブレット / 万平ホテル
・ブックポーチ / NINE STORIES
・メガネ / JINS
甲斐さん:
「いつも自分自身の『好き』に正直でいたくて、かばんも小物類もアクセサリーもみんな、その気持ちから出会ったお気に入りを持っています。
定期的に模様替えするので、バッグもその中身もどんどん変わっていきます。写真に写っているバッグの中身も、数日後にはきっと変わっているはず。
メイクには鈍感なので、自分でこれ!と選ぶことはあまりないのですが、この保湿クリームは好きで、ずっと使い続けています。創業120年の歴史あるクラブコスメチックスのロングセラーシリーズで、伝統のデザインが愛らしいんです。
フランス製の白猫のバレッタは、プレゼントにいただいたもの。お気に入りです」
やっと見つけた、しっくりくるレザーバッグ
甲斐さん:
「最近、いちばん使っているのが、CHRISTIAN PEAU(クリスチャン ポー)のレザーバッグ。西荻窪の『poefu』で購入しました。気軽に使えるレザーバッグを長年探していたので、やっとしっくりくるものを使えていてうれしいです。
このバッグは肩掛け、斜め掛け、手持ち、と3通りの使い方ができて。カジュアルな服装にも、かしこまった服装にも、どちらにも合いますし、荷物がたっぷり入るので出番がたくさんです」
他のバッグも、見せてください
左上から時計回りに
・水玉バッグ / 3.1 Phillip Lim
・バスケットバッグ / フリーマーケット
・カゴバッグ / Diminutivo
・鳥の形のバッグ / mina perhonen
甲斐さん:
「長年愛用している『3.1 Phillip Lim(スリーワン フィリップ リム)』のバッグは、たっぷり入るところがお気に入り。
バスケットバッグは、カジュアルな装いのお供。形や素材に一目惚れして、フリーマーケットで購入しました。
カゴバッグは、日頃からよくお買い物をする代々木上原のセレクトショップ 『THE M.B』で購入。メルカドバッグを生産するブランドと作ったそうで、夏の装いによく似合うんです。
ミナを代表する鳥の形のバッグは、食事会のときなどに」
ーポーチの中身ー
文庫本のような手帳を20年愛用中
紙ものはブックポーチにひとまとめ
左上から時計回りに
・スケッチブック / 日本民藝館
・マイブック / 新潮社
・ブックポーチ / NINE STORIES
・ペンケース / 手作り
・読んでいる文庫本
・すきノート / Loule
・鉛筆 / 鳩居堂
甲斐さん:
「紙ものは、NINE STORIES(ナインストーリーズ)のブックポーチにまとめて。こちらの中身も毎日のように変わります。
20年近く手帳代わりに使っている『マイブック』には、鉛筆で書き込むのがマイルール。それを見た人からは『文庫本に書き込んでいるの!』と驚かれます。
MINORIと名前が入った革のペンケースは、小学生のとき担任の先生からプレゼントしていただいた手作りのもの。30年以上の愛用品です。正直、10代の頃は革のものにしっくりこなかったのですが、最近になってこの味わいを気に入っています」
甲斐さん:
「一番悩んでいた大学生の頃に始めた、『すきノート』。
たとえ書き込むことがなくても、自分の好きがたくさん詰まったノートを持ち歩いているだけで、たくさんの宝物と一緒にいるようで。私にとってお守りのような存在です」
ミニバッグには、みんなで分け合うおやつを
▲今回のおやつは「ロワイヤルボンボン」と地元・静岡のお菓子「あげ潮」
甲斐さん:
「おやつポーチとして使っている手作りのミニバッグは、15年以上前に贈り物にいただいたもの。おやつポーチには、その日に出先でお会いする人と分け合うおやつを入れて出かけます。
『コロンバン』のロワイヤルボンボンは、ヨーロッパ王室で古くから愛される伝統菓子。紅茶に入れてもおいしくて、友人の家で味わうために、そっとバッグの中へ」
お気に入りのアクセサリーは?
中央上から時計回りに
・ピアス / Ryui
・ネックレス / MAISON RUBUS.
・ピアス / accessories mau
・ブローチ / mina perhonen
甲斐さん:
「40歳をすぎて意識的にシックなものを揃えたいと思うようになり、少しずつ集めました。こうして眺めてみると、私、丸い輪の集合体が好きなんですね」
左上から時計回りに
・ピンキーリング / Jona
・イニシャルリング / 露天商にて購入
・スヌーピーリング / THE M.B
・チェーンリング / いただきもの
・リボンリング / KAMIORI KAORI
・カメオリング / le meace
甲斐さん:
「スヌーピーのリングは、『THE M.B』で購入しました。ネイティヴアメリカン・ズニ族によるハンドメイドで、 赤い首輪の素材はサンゴなんです。
自分のアトリエ名『Loule』と綴られた指輪は、鎌倉の露天商に作っていただきました」
「こだわりというよりも、とにかく好きで選んでいるので、直感という方がしっくりきます」と話す甲斐さん。
自分で選んだ「好き」はもちろん、誰かからの、そして誰かへの「好き」も一緒に。そんなたくさんの「好き」が詰まった、甲斐さんのバッグの中身でした。
次回はどなたのバッグが登場するのでしょう。お楽しみに。
【写真】甲斐 みのり
甲斐さんにご出演いただいた動画はこちらから
甲斐 みのり
文筆家。旅、散歩、お菓子、手みやげ、クラシックホテルや建築などを主な題材に、書籍や雑誌に執筆。自治体の観光案内冊子の監修も手がける。著書は『日本全国 地元パン』『にっぽん全国おみやげおやつ』『たべるたのしみ』『くらすたのしみ』など50冊以上。『歩いて、食べる 東京のおいしい名建築さんぽ』が原案のドラマ『名建築で昼食を(東京編)』の監修も手がけた。Instagram:@minori_loule
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