【今年の本&映画】アクションから、ヒューマンドラマまで。スタッフが選ぶ「おすすめ映画」9本

ライター 瀬谷薫子

2024年も残りわずか。年末年始は久しぶりに、読書や映画に浸る時間をゆっくりとってみませんか?

今回は本好き&映画好きのスタッフに、心に残った作品を聞きました。

後編は映画。爽快なアクションに、じんわり沁みるヒューマンドラマなど9作をシーン別にご紹介します。

 


新年に見たい!
やる気やエールをもらえる映画


ルックバック(2024年)

あらすじ:
学年新聞で4コマ漫画を連載する小学4年生の藤野。クラスメートからは絶賛されていたが、ある日、不登校の同級生・京本の4コマを載せたいと先生から告げられる。二人の少女をつないだのは、漫画へのひたむきな思い。 しかしある日、すべてを打ち砕く出来事が。胸を突き刺す、圧巻の青春物語が始まる。

「たった1時間という短い映画体験も初めてだったのですが、始まりから終わりまでずっと心を揺さぶられ、涙が出て、1時間とは思えないほどヘトヘトになって劇場を出ました。主人公ふたりの心の機微が、セリフは少ないのに、絵を描く背中を見ているだけで伝わってきて、自分自身が10代の頃に感じていた葛藤や劣等感、自意識のヒリヒリした感じが蘇りました。終盤で投げかけられる『じゃあ、藤野ちゃんはなんで(漫画を)描いてるの?』という京本のセリフと、そこからの数分間では、自分自身を根っこから掘り起こされるような、体験したことのない感情になりました」(スタッフ斉木)

劇場アニメ『ルックバック』
© 藤本タツキ/集英社 © 2024「ルックバック」製作委員会
配給:エイベックス・ピクチャーズ
Prime Videoにて配信中

リトル・ダンサー(2000年)

あらすじ:
1984年、イギリス北部の炭坑町。ボクシングを習っていた少年ビリーは、ボクシング教室のホールに移ってきたバレエ教室に興味を持つ。そして、ふとしたことからレッスンに飛び入りし、夢中になっていく。

「今年、リバイバル上映があり公開を楽しみにしていた映画です。中学生の時に母と一緒に劇場で観て、主演のジェイミー・ベルのインタビューが読みたくて、当時初めて映画雑誌の『ROADSHOW』を買った思い出があります。家にDVDもあったので、そのあとも何回も観てきましたが、大人になって改めて観直したら、やっぱりすっごくよかったです! 冒頭から最後まで、全てのシーンが印象的で、ストーリーも良く、ビリーの表情や、感情を爆発させて踊るところも……。何度も観てきたのに、改めてこんなに名作だったとは……と驚き直しました」(スタッフ市原)

リトルダンサー デジタルリマスター版』
全国劇場にて公開中
©2000 Tiger Aspect Pictures (Billy Boy) Ltd.

 


今の季節にぴったり
心あたたまる、冬の物語


ぼくのお日さま(2024年)

あらすじ:
吃音をもつホッケーが苦手な少年。コーチのことがすこし気になる、ませたスケート少女。選手の夢を諦め、彼氏の地元でスケートを教える男。田舎街のスケートリンクで、3つの心がひとつになって、ほどけてゆく。雪が降りはじめてから雪がとけるまでの、淡くて切ない小さな恋たちの物語。

「今年一番観てよかった映画です。画面いっぱいに広がるまばゆい光に照らされた氷と雪の美しさ、スケート靴が氷を削る音と、しんとした静けさ。思春期手前のどうしようもない心の揺らぎや、言いたいことをうまく言えないもどかしさ、小さいけれど確かな希望。決してセリフは多くない映画でしたが、本当に胸がいっぱいになりました。ずっとあの世界を見ていたかったです」(スタッフ藤波)

「舞台となる街の景色が、豊かな自然に囲まれていてとても美しく、初めは北欧かなと思ったのですが、 北海道がロケ地だとか。おとぎばなしのような煌めきの中に、切なさが残る物語。 あのシーンよかったなと思い出す映画が、個人的には良い映画だと思うひとつのしるしなのですが、 この映画はまさに、いくつもの素晴らしいシーンがあり、それらを思い出してはうっとりしてしまいます」(スタッフ鈴木)

映画『ぼくのお日さま』
絶賛上映中 ※詳細は公式HPまで
© 2024「ぼくのお日さま」製作委員会/COMME DES CINÉMAS

 

ホールドオーバー』(C) 2023 MIRAMAX DISTRIBUTION SERVICES, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.

ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ(2023年)

あらすじ:
1970年冬のボストン。全寮制の名門バートン校の生徒や教師たちは、誰もが家族の待つ家に帰り、クリスマスと新年を過ごす。しかし、留まらざるを得ない者もいた。生真面目で融通が利かず、生徒からも教師仲間からも嫌われている古代史の教師ハナム。勉強はできるが反抗的で家族に難ありの生徒アンガス。ベトナム戦争でひとり息子カーティスを失ったばかりの料理長メアリー。雪に閉ざされた学校で、反発し合いながらも、孤独な彼らの魂は寄り添い合ってゆく。

「毎年この時期に観返したくなるような映画に出合えました! それぞれどこか欠けた3人が、冬休みを共に過ごす物語。海外のクリスマスの雰囲気を見ているだけでも楽しいし、数日の間にお互いの関係がじわじわと変わっていく中で、胸がぎゅ~っとするような感動のシーンもあります。主人公の男の子は、実際に撮影場所になった高校の演劇部の生徒さんなんだとか。彼のキャラクターもとっても魅力的でした」(スタッフ井戸)

『ホールドオーバーズ』
ブルーレイ+DVD: 5,280 円税込
発売元: NBCユニバーサル・エンターテイメント
(C) 2023 MIRAMAX DISTRIBUTION SERVICES, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.
*記事公開時の情報です。

 

 


子どもと一緒に観たい!
親子で泣けるアニメーション


インサイド・ヘッド2(2024年)

あらすじ:
子どもの頃から見守ってきた頭の中の感情・ヨロコビたち。ある日、高校入学という人生の転機を控えたライリーの中に、シンパイ率いる〈大人の感情〉たちが現れる。「ライリーの将来のために、あなたたちはもう必要ない」。シンパイたちの暴走により、追放されるヨロコビたち。巻き起こる“感情の嵐”の中で自分らしさを失っていくライリーを救うカギは、広大な世界の奥底に眠る“ある記憶”に隠されていた。

「思春期がテーマの作品で、少しずつ思春期になってきてる子どもたちと一緒に観に行きました。日頃子どもたちと接していて『なんで???』と思うことも多いんですが、ああ、自分も子どもの頃はそうだったじゃん、と気づかされたり、でもやっぱり親はすごく心配なんだよね、と共感したり。エンドロールでは私ひとりが号泣してしまい、子どもたちに驚かれました(笑)」(スタッフ馬居)

「先に息子と観に行った夫が号泣したと聞き、後日娘と観に行きました。冒頭5分で泣き(笑)、その後もあらゆるシーンで心をぐいっと掴まれて、ハンカチが手放せませんでした。娘も中盤で鼻をすすっていて、その姿にもジーンとしたり……。いつか確実にやってくるであろう子どもの思春期に起きる、感情の起伏や、親への気持ちの変化、友人関係の悩み共感といつかの未来への想像が膨らむうちに、あっという間にエンドロールとなりました。ああ、もう一度観たいです!」(スタッフ齋藤)

『インサイド・ヘッド2』
11
27日(水)よりディズニープラスで配信中
© 2024 Disney/Pixar

 


疲れた心と体に
じんわり沁みる、やさしいドラマ


© 2024「アイミタガイ」製作委員会

アイミタガイ(2024年)

あらすじ:
親友を突然の事故で亡くし悲しみに暮れる女性。そんな彼女と同様、それぞれに悩みや悲しみを抱える人々が、ささやかな優しさを介して思わぬ繋がりの連鎖を生んでいく。

「亡くなった親友への想いが切れず、携帯からメッセージを送り続けていた主人公が、いろんな人とのつながりを感じながら一歩前へ進んでいく物語です。「アイミタガイ」という言葉を初めて知りましたが、『相身互い』、つまりお互いを助け合う精神や持ちつ持たれつの意味だそうです。人の思いやりや善なる気持ちは、目に見えなくても循環していくことを感じて、日常の中で大切にしたいなと改めて思いました」(スタッフ金)

「アイミタガイ」
大ヒット上映中
配給:ショウゲート
出演:黒木華、中村蒼、藤間爽子、草笛光子
原作:中條てい「アイミタガイ」(幻冬舎文庫)
監督:草野翔吾 脚本:市井昌秀 佐々部清 草野翔吾 音楽:富貴晴美

 

©2024 NOBO/MLD Films/Incline/High Endz

SUPER HAPPY FOREVER(2024年)

あらすじ:
ある朝、妻に突然先立たれた佐野は幼なじみの宮田と、5年ぶりに海辺のリゾート地を訪れる。彼らは、佐野の亡き妻・凪の影を追うように、町の中を巡っていく。

「夏の伊豆を舞台にした、今と過去が交錯するような物語です。別離という悲しいテーマですが、観終わったあとには不思議と安堵感がありました。大切な人との別れは必ずいつかやってくるし、自分が先に去ることだってあるかもしれないけれど、一緒に過ごした幸福な時間はあざやかに存在し続けるのかもしれないな、と。浮かれた海やさびれたホテル、深夜のお散歩……どのシーンもずっと美しかったです」(スタッフ藤波)

『SUPER HAPPY FOREVER』
全国上映中
製作:NOBO、MLD Films、Incline LLP、High Endz 配給:コピアポア・フィルム
©2024 NOBO/MLD Films/Incline/High Endz
2024年/日本=フランス/94分/DCP/カラー/1.85:1/5.1ch

 

 


ハラハラドキドキの
非日常に浸りたい!


「ラストマイル」(2024年)

あらすじ:
大手ショッピングサイトの荷物に次々と爆発物が仕掛けられる謎の連続爆破事件が発生。巨大物流倉庫のセンター長に着任したばかりの舟渡エレナは、未曽有の危機に立ち向かっていく。

「同じ脚本家のドラマ『アンナチュラル』や『MIU404』が好きで、期待をふくらませて映画館に足を運びました。巨大ECサイトの物流倉庫から出荷された荷物の連続爆破事件という題材がとても他人事と思えず、ストーリーに引き込まれ、ハラハラドキドキ、期待以上に楽しめました。観終わった後、ECサイトで購入した商品が手元に届くことは決して当たり前ではなくて、それを支えているたくさんの人たちのおかげなのだという感謝の気持ちを改めてしみじみと感じました」(スタッフ木村)

「ラストマイル」Blu-ray&DVD 4月25日(金)発売
発売元:TBSスパークル 販売元:TCエンタテインメント
©2024 映画『ラストマイル』製作委員会

 

フォールガイ 』(C) 2024 Universal Studios. All Rights Reserved.

フォールガイ(2024年)

あらすじ:
大ケガを負い、一線を退いていたスタントマン・コルト。愛する元恋人の初監督作で久々に現場復帰するが、主演が突如失踪してしまう! 行方不明のスターの謎を追ううちに、コルトは危険な陰謀に巻き込まれることに……。

「とにかくスカッとする、ザ・ハリウッドな世界観で最高に楽しめる映画でした! アクションシーンは豪華&痛快だし、ここぞというシーンでかかるKISSの音楽も良い! アクションにハラハラしたり、コメディに笑ったり、うおー!と興奮したり。スタントマンって本当にすごい職業ですね。一瞬しか映らなくても、失敗は決して許されず、不平不満を言わずに何テイクも撮影をこなす姿には胸が熱くなりました。年末年始、みんなで集まってビールを飲みながら観るのにぴったりだと思います」(スタッフ津田)

『フォールガイ 』
4K Ultra HD+ブルーレイ:7,260 円 (税込)
ブルーレイ+DVD: 5,280円税込
発売元: NBCユニバーサル・エンターテイメント
(C) 2024 Universal Studios. All Rights Reserved.
*記事公開時の情報です

 

 

スタッフの出会ったいい作品が、またどなたかの新しい出合いになることを願って。気になるものがあったら、この機会にぜひ手にとってみていただけたら嬉しいです。

お気に入りの本と映画をお供に、良いお年をお迎えください。

 

【写真】上原朋也


もくじ

 


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