【連載 | スタイリストのお仕事記】第8回:本や雑誌のなかの、すてきなワンシーンのために。
佐々木 カナコ
こんにちは、佐々木です。
おしごと記の連載も最後となりました。
今回は最後ということで
スタイリストとしての意識のことを少し真面目に
語ってみようかな〜と思います。
器、料理、カトラリー、、
それらが作るワンシーンのために。
わたしは主に料理のスタイリングを
することが多いのですが、
料理本を作るにあたっては
いろいろなスタイリングや考え方があります。
実用書のようにきっちりと料理を紹介するのか
ある日のテーブルのイメージを作って
風景のある料理本にするのか。
そして、
料理家さんがメインではありますが
器の作家さんのことも考えます。
お会いしたことのない方もいらっしゃいますが、
作家さんの躍動感あふれる器には感動します。
そんな器と料理家さんの作ったものが
器にもられて奇麗にスタイリング出来たとき
とっても嬉しく思うんです。
ワンシーン、ワンカットのために
そんな思いでスタイリングしています。
料理家フルタヨウコさんとお仕事のときは、、
そうそう、この連載と同時期にフルタさんとの
お仕事のお話もいただいて、
不思議なご縁でしたが、とても楽しかったです。
今回は「北欧のスープ」がテーマの本だったので
スタイリングではクロスの色や柄、
器との組み合わせが楽しくみられるように
意識して画面作りをしました。
カメラマンさんは暑い中、クロスのラインの
写るように等と、いろいろ考えてくれましたよ。
フルタさんは北欧の国々の大使館で取材を
するなどして、スープを再現していました。
手に入らない材料は日本の野菜で代用したり
大変な作業ですが、撮影時にはレシピを
完璧に仕上げていました。
↓私はこうしてクロスをつめて現場へ行き、
皆さんと仕事していました。
ちなみに、現場では自分の仕事で
精一杯なので、スープのレシピは知らないんです(笑)
だから、私も一読者として
発売されるのを楽しみにしています!
仕事を続けてきて思うこと
どの仕事でも同じように大変だと思いますが、
1つのことを突き詰めていくと
ある日何かが見えてくることって
ありませんか?
私の場合は、毎日の仕事の中で選んできた
撮影の道具や器、プライベートなモノなど
使い続けて、飾ったりを繰り返して
思いもよらない発見をしてきました。
小さな発見かもしれませんが、
料理が美味しくできたとか、
部屋が素敵になったとか…
好きな本が増えたとか…
それって、すごく楽しくてワクワクすることで、
そこから世界がどんどん広がっていきました。
このワクワク感ってとても大事なことの
ように思うのです。
スタイリングした画面のなかにある
器や道具たちに目を留めてもらうことも多く、
それらによって皆さまにワクワクを
伝えられると知り、共感してもらえる嬉しさも
感じながら日々スタイリングしています。
さて、今回で最後となりましたが、
おしごと記の連載いかがでしたか?
日々の暮らしの中のスタイリストは
皆さま自身だと思います。
何気ない毎日の生活に
自分のエッセンスを添えてみて下さい。
今までお付合いいただき
ありがとうございました。
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