きもちいい朝のための、土台づくり。-gallery feveオーナー・引田かおりさん夫妻-
早期退職した夫と始めたパン屋とギャラリーが人気を博している引田かおりと保さん夫妻の暮らしに密着。朝のスケジュールや、50代からの日々の習慣を聞いてきました。また40代から仕事を新たに始めた理由や今現在の朝の過ごし方にもフォーカスし、セカンドライフを充実したものにするために見直したライフスタイルはとても興味深いものでした。これから定年後の暮らしを考えている方には、どんな生活にするかのヒントになるかもしれません。
編集スタッフ 田中
gallery feveオーナー
引田かおりさん夫妻を訪ねました。
前編:きもちいい朝のための、土台づくり。
こんにちは!
今日から二日間で「特集・朝の過ごし方」を
お届けします。
最近、”朝”について雑誌などで
取り上げれることが多いように思います。
私たちも、料理家フルタヨウコさんに
教わる「朝ごはん」をお届けしたりと
何かと気になる朝をもっとクローズアップ
したいと思っていました。
これまでにお届けした朝ごはんは
以下の通り!
◎トーストの美味しい焼き方
◎ハムエッグ、出し巻き卵など
卵料理のある朝ごはん
◎簡単に、時短で作れる朝サラダ
フルタさんの素敵なレシピをきっかけに
朝ごはんの楽しみができて、休日のブランチに
とっておきのお皿を用意したり。
嬉しいことにお客様にもご好評いただき
“朝”というキーワードはみなさまにも
興味のあることなのだな〜と分かったんです。
どうやら”朝”は、重要らしい?
「朝の15分は夜の一時間に匹敵する」
という言葉もあるくらい、重要な時間らしい。
いろんな場面で”朝活”の情報をみるたびに
思っていました。
自分を振り返ると、朝ごはんが美味しいと
うまくいく気がするくらいです。。。
では、他のひとはどうしてるんだろう?
どんなことを習慣にしたら変わるだろう?
今回、その質問にお答えくださったのは
東京・吉祥寺で人気のパン屋さんと
ギャラリーのオーナーを務める引田かおりさん。
子育てを卒業され、今はご自身の考える方法で
作家さんの展示やパン屋さんの在り方を
追求し営んでいらっしゃいます。
主婦業に加えてパン屋のオーナーなど
いろいろな時間を経たかおりさんの朝は、
とっても気持ちいい時間にあふれていました。
今日は、引田さん夫妻のこれまでを少し
お話しながら、素敵なお家の様子や
きもちいい朝の土台づくりのお話を
聞きましたよ。
gallery feveのオーナー、
引田かおりさんを訪ねました。
引田かおりさんは、約15年前
夫・保さんの早期退職を機に
吉祥寺にひとつビルを建てました。
そのビルには、地下一階にパン屋さん、
一階に洋服のセレクトショップ、
二階にギャラリーを構えています。
私たちがご夫妻を知ったのは
ギャラリーのオーナーであるということと、
夫の保さん、通称ターセンさんが書くブログ
「ターセンの光年記」がきっかけでした。
「ターセン」こと保さんは
とっても明るくてチャーミングな方。
思わず私も「ターセンさん」と呼びかけて
しまうほど(笑)
家族のこと、日々の暮らしを率直に、
楽しく!書かれていらっしゃいます。
ブログに登場するかおりさんの暮らしの習慣や、
愛でているもの、考え方、、
それらにもとっても惹かれていたんです。
引田保さん(以下ターセンさん):
「 早期退職して、ふたりの人生が始まった気が
したね。子育ても手を離れていたし、
彼女(かおりさん)の持ち前のセンスや
ホスピタリティを形にするのが僕の役割だと
思ったんだよ。」
まさにそのとおり、ギャラリーで開催される
作家さんの個展やイベントはかおりさんが
どんなふうに見てもらいたいかを体現した
魅力的な企画が多いと思います。
私たちがご夫妻の朝に注目したのは、
さまざまな変遷をたどったお二人が今
どんな朝を迎えているのか、
知りたかったからでした。
吉祥寺のパン屋・Dans Dix ansと、
gallery feve(ギャラリーフェブ)
「Dans Dix ans(ダンディゾン)」は
フランス語で「10年後に」という意味。
それまでは主婦だったかおりさんが、
引き寄せられるように今の土地と
ご縁がつながり「パン屋さん」を始めました。
二階のギャラリーは、友人からの一言が
きっかけだったとか。
「いいギャラリーがないから、ぜひやって。」
その言葉でかおりさんは動きだしたといいます。
引田かおりさん(以下かおりさん):
「そんなノウハウもないし、無理だと
思う頭半分ともう半分は『やるなら最初は
イイノナホさん*だな』ってなってました(笑)」
▼イイノナホさんのガラス作品
かおりさん:
「何もない土地をお見せして、図面を見ながら
話しました。イイノさんは理解してくださり
ギャラリーで働いていた経験を生かして
お力を貸してくれました。
ほんとにご縁でしたね。」
そんなイイノナホさんの作品はお家の
あちこちでガラスの輝きを放って
いましたよ。
▼イイノナホさん作ビーカー。
目盛りの名前が「Love」「Hope」と可愛らしい。
*イイノナホさん- ガラス作家
引田さんちの”大切に作られたもの”に
囲まれて。
お部屋には、先程のイイノナホさんの作品は
もちろん、さまざまな作品がありました。
ギャラリーを営むかおりさんらしく
「大切に作られたモノからは、
エネルギーをもらえるよね」と
作家さんの作品に敬意をはらって
接しているのが伺えます。
モノの力というのでしょうか、
自分には高価なものでも
日々接していると手仕事の力を
感じて、それに見合う自分へと
高めてくれそうだ、と。
そんなかおりさんを囲むものを
少しだけ見せていただきました。
【鹿児島睦さんの器】
当店でも取扱いのある、鹿児島さんの作品。
花を描いたタッチが青一色でとても
大人っぽいですね。
【イイノナホさんのガラスのランプ】
寝室にあるランプはガラスの土台をもち
やわらかい光を放つ存在。
サンフランシスコに二年在住してから
かおりさんは間接照明の部屋が好きになって
ランプを使うようになったとか。
何層にもかさなったガラスの奥に
絵が見える細工です。
【一柳京子さんのピッチャー】
グレーとも群青ともいえそうな、渋くて美しい
絶妙な色を出す釉薬使いが見事だそうです。
フェルメールの絵に登場するみたいでしょ、と
オブジェのように使う事もあるそう。
【内田鋼一さんの急須】
陶器に限らずあらゆる作品が
引田さんのお宅にはありました。
ターセンさんお気に入りの急須。
ターセンさん:
「この急須は寒くなってきたら活躍するね。
こうやって持つんだよ。こういう形とか
色とか無骨なかんじ、男は好きなんだなあ」
むむむ、難しい持ち方!
他にも見せてもらいましたが
優しい白色のティーカップ&ソーサーは
とても薄くてきれいな線のものもあり、
作品の幅が広くて男女ともに好まれそうでした!
パン屋を始めてから変わった暮らし。
昨年、ダンディゾンはその仏語の意味する通り
10年の節目を迎えました。
ダンディゾンを開く前まで、
会社勤めのターセンさんを中心に
忙しくまわっていた引田家の朝。
その頃は、ドタバタしながらあっという間に
家族がそれぞれの場所へ出かけていきました。
家に残るかおりさんは、掃除洗濯をし、
夜ごはんを作って待っていても
なんだか報われないような空虚な気持ちを
持つ事もあったといいます。
かおりさん:
「そういう時期を経て、今はこうできたら
いいなという状態になっていて。」
「せっかく縁があって結婚したんだから」と
暮らしの習慣もお互いが気持ちよくいられる
ように努めていることが伝わってきました。
時間をかけて、試行錯誤を繰り返しながら
変わっていったんですね。
きもちよい朝は、夜から始まる、
キッチンをつるつるピカピカへ。
かおりさん:
「1日をきもちよく始めるために、
夜はキッチンのシンクなどを拭きます。
ピカピカにしておけば、さあ朝ごはんは
何を食べようかな!って始められるでしょ。」
そのかおりさんの掃除の方法、
シンクをその日使ったふきんで水分を
きれいに取り去っていました。
かなり、しっかりと!
(その拭き方に少し驚きました!)
ヌメヌメと汚れがたまりやすい台所を
清潔に保つと、おのずと”きもちよさ”に
つながっていきます。
「朝って1日を決めるよね」と
かおりさんは仰っていました。
清々しく、正直に素直に在るのが
かおりさん流なのかなと思いながら
いろいろとお話を聞いていきましたよ。
今日見ていただいたお二人の暮らしや
夜の掃除などの土台づくりが終わって
迎える朝は、どんな風景なのでしょうか。
美味しそう、気持ちよさそう!な
朝のひとときをどうぞお楽しみに。
もくじ
特集|あのひとに聞く、朝の過ごし方。
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