【特集|バイヤー加藤のお宅訪問!】第2話:自分の軌跡が同居したベッドルーム
編集スタッフ 二本柳
聞き手・文 スタッフ二本柳、写真 松元絵里子
4日間の連載で当店バイヤーの加藤宅に訪問し、暮らしの様子をはじめ、加藤自身のモノ選びの視点などについてじっくりとお届けしています。
ベッドルーム編:清潔感ある白のベッドルーム。
本日は、ベッドルーム編をお届けします。
和室を寝室として利用している加藤宅。でもそこに置いてあるのは布団ではなくベッドなんです。
和室にベッドとなると、ちょっとテイストがちぐはぐになりそうですが、なんだかとっても落ち着きます。その秘密はなんなのでしょう?
加藤:
「ベッドは無印良品のものなのですが、脚部分を取って置いています」
元々この部屋は書斎にするつもりが、他の部屋の家具配置がうまくいかず急遽ベッドルームにすることにしたのだそうです。
二本柳:
「そうやってベッドの高さを変えるという手があったのですね〜。目から鱗です!」
(北欧家具Taloで購入)
上の写真は、寝室の角に置かれたデスク。天板が上に開き、その裏が鏡になっています。これを加藤は鏡台として使っているのだとか。
加藤:
「このデスクはここに越してきてから初めて買った家具で、思い入れがあるんです」
実は前職での転勤などで、1年間で3回もの引っ越しを経験したこともある加藤。その経験から、ものへの向き合い方が変わったと言います。
ずっと愛され続けるものを買う。
二本柳:
「これまでのお家で使っていたものは持ってこなかったんですか?」
加藤:
「実は、度重なる引っ越しでほとんど手放してしまって… 長く使い続けるというより、とりあえずの気持ちで揃えたテーブルや食器は、結果的に早い段階で手放すことになってしまいました」
年3回の引っ越しが、自分のお買い物の仕方を見直したいと思うきっかけになったという加藤。
今の家に越してきてからはずっと長く使えて、愛着をもち続けられるものをじっくり選びたいと思うようになったそうです。
「ずっと前から使われていたものが、そこでの役目を終えて、また綺麗に直して使われ続けている。北欧ヴィンテージの家具は、そういう理由もあって気に入っています。
もし自分が使えなくなる時がきても、また誰かに譲って使い続けてくれたら嬉しいです」
そう語る加藤の頭上に吊るされていた和紙の照明も、夫の実家でずっと使われていたものを譲り受けたのだそうです。
カッコいいもカワイイも両方好き。
昨日ご紹介したリビング・ダイニングルームでも見え隠れしていましたが、加藤のお家にはメンズライクのかっこいい家具と、それとは反対の乙女心をくすぐるかわいい小物の両方が同居しています。
二本柳:
「実は、加藤さんのお家にこれほど女の子らしいものが置かれているのは意外だったんです」
加藤:
「よく言われます…笑。でも、元々はリボンとか女の子らしいものが大好きで。机の中身みてみてください!」
寝室の角に置かれたデスクの天板を開くと、これまで集めてきた乙女グッズがまるで宝物のように大切にしまわれていました。
加藤:
「実際に身につけてる物はかなり少ないんです。ピアスの穴があいてないのに、かわいいという理由で刺繍のピアスがあったり」
自分の心の中に残ってる乙女な部分がここにしまってあるから、時々こうして開けて眺めては幸せな気分になっているそうです。
元々は、一心に好きだった「かわいい」のテイストを集めていた加藤。
でもある時、一歩そこから距離を置いてみて以来、新しく「かっこいい」のテイストも同じくらい好きになったんだとか。
撮影:クラシコムスタッフ
色々な影響を受けながら「好き」の基準が変遷していくということは、たしかに私も身に覚えがあるような…。
知らず知らずのうちに、誰もがそうやって独特のミックススタイルを確立していっているのかもしれませんね。
そう考えてから自分の家の中をもう一度見直してみると、新しい発見がありそうです。
さて、次回は加藤家の中でも1番にぎやかだったキッチンの様子をお届けします。
(つづく)
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