【特集|おさださんの、買い付け北欧旅】第3話:旅して集めた、北欧雑貨。
編集スタッフ 二本柳
聞き手・文 スタッフ二本柳、写真 鈴木静華
全4話で、北欧雑貨店『SPOONFUL』オーナーのおさだゆかりさんにご登場いただき、旅支度の中身やご自宅に並ぶ北欧雑貨をお届けしています。
本日はいよいよ、おさださんが北欧を旅して集めた雑貨の数々がたくさん登場!
おさださんは旅先からどんなものたちを連れて帰り、どんな風に暮らしのなかへ取り入れているのでしょう?
どうぞお楽しみくださいね。
旅先から連れてきた、北欧の道具たち。
北欧好きのきっかけはカゴでした。
おさださんのご自宅で1番目立っていたのは、心ときめくカゴの数々。
北欧雑貨を好きになったきっかけも、手作りの温もりを感じられるカゴの存在が大きかったのだそうです。
おさだゆかりさん:(以下敬称略)
「カゴは昔から大好きで、手工芸の盛んなダーラナ地方もよく訪ねます。あとは、スウェーデンのセカンドハンド(中古)店で買ったものも多いですね」
そんなおさださんのカゴコレクションは、いたるところから顔をのぞかせます。
暮らしの道具として使うのはもちろん、壁や棚の上にオブジェとして飾ってある姿もステキ!
おさださんが選び取ったこれらカゴたちは、「むずかしいことは考えず、直感的に好き!と思ったもの」なのだとか。
そんなおさださんのフィーリングで集められたカゴコレクションは、何ひとつ似たものがなく、それでいて1つの空間に調和しながら仲良く並んでいました。
「北欧」が1番あつまるキッチン。
次はやはり、気になるキッチン部分を拝見しましょう。
おさださんの北欧雑貨が1番集まるのも、ここ、キッチンなのだそうです。
(アンティ・ヌルメスニエミ)
おさだゆかり:
「昔からかわいいデザインを手にすることが少なくて、比較的ユニセックスなものが好きかもしれないです」
たしかに全体を見るとカラフルでかわいらしいキッチンですが、一個一個みていくとデザインはとてもシンプルでスタイリッシュですよね。
そんなおさださんが、なかでも旅先でついつい買い集めてしまうというのが、カトラリー。
ここでもユニセックスな風合いのステンレス製が多いそうで、その一部を出してきてくれました。
これが一部だなんて、すごい数!でもちゃんと、それぞれ使い分けているというから驚きです。
カトラリーを見てみると1つ1つ微妙に形や風合いが違っていて、どれも唯一無二という印象でした。
それから見逃せないのが、カウンターの手前にお行儀よく並ぶ片口やテーブル小物たち。
北欧らしい鮮やかな色合いが、白のキッチンによく映えていますね。
茶色や青、緑といったアースカラーの中に、ときどき混ざる黄色がとても新鮮。
インテリアの中の色ものはちょっと勇気が必要ですし、敬遠してしまいがちですが、旅先でこそチャレンジできるお買いものかもしれません。
本から想像をふくらませます。
次に見せていただいたのは、北欧で買って帰ってきた本の数々。
レシピ本や雑貨の本など、どれも装丁がユニークだったり、写真がアート作品のようだったり、日本ではなかなか見ないようなデザインです。
見ているだけでたのしくなりますね。
おさだゆかり:
「実は、本は飾るためというよりも、しっかり中身をたのしむために買っているんです。
とはいえスウェーデン語なので内容は分かりませんが、例えばレシピ本の写真から材料や味付けをイメージして自分でも作ってみたり。盛りつけをマネしてみたり…という風に活用していますよ」
レシピ本の写真からインスピレーションを受けてお料理する。海外の本をこうして活用するのも、面白い発想ですよね。
旅先の1番のおたのしみ。
ところで、皆さんにとっての「旅のたのしみ」とはどんなことでしょうか?
食事?風景?はたまた非現実への逃避なんてこともあるかもしれません。
第3話の最後に、旅仕事の多いおさださんにとって、旅先のおたのしみはどんなことなのか。そのへんを聞いてみたいなと思います。
仕事でもプライベートでも、
やっぱりお買い物がイチバン!
おさだゆかり:
「仕事柄、旅先ではほとんどの時間を買い付けに費やしているわけですが、仕事の合間も結局お買いものをしているんです。北欧には私の好きなものがたくさんあるので、やっぱりお買いものが大好き。
北欧に通いはじめるようになった初期の頃も、やはり観光名所にはあまり行かず、手工芸品を作っている職人さんのところを訪ねたり、フリーマーケットやセカンドハンド店に行ったり…という感じでした。
それまでも雑誌などで北欧雑貨については見ていましたし、あこがれてもいたのですけれど、実際に手に取って見てみるとさらに魅了されてしまいました。
だから旅先では、仕事の時間もプライベートも、結局どちらもお買い物が1番のたのしみです」
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本日お届けしました、おさださんの「旅して集めた北欧雑貨」はいかがでしたか?
旅先ではいつもよりちょっと派手な色を選んでみたり、柄ものにチャレンジしてみたり…。
自分の新しい好みや価値観を再発見することができるのも、旅ならではの楽しみなのかもしれませんね。
そこで出会った「好き」のかけらを少しずつ、少しずつ、お家に迎え入れて。
そんな風に旅の余韻をたのしめたなら、旅先のしあわせが暮らしの風景を明るく彩ってくれそうです。
さて、最終話となる明日は、おさださんが北欧に惹かれるその理由をじっくりとお聞きしたいと思います。
15年も北欧に通いつづけるおさださんは、どんなところにその魅力を感じているのでしょうか?
第4話もどうぞおたのしみくださいね!
★おさだゆかりさんの著書の一部はこちらです。 ↓↓↓
北欧雑貨手帖 おさだ ゆかり アノニマ・スタジオ 2015-02-28 |
わたしの住まいのつくりかた 北欧風リノベーションとインテリア (ナチュリラ別冊) おさだ ゆかり 主婦と生活社 2012-10-12 |
北欧スウェーデンの旅手帖―雑貨がつなぐ街めぐり おさだ ゆかり アノニマスタジオ 2009-06 |
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