【北欧さんぽ】スウェーデン4:自然と建築が融合。うつくしすぎる「森の墓地」
編集スタッフ 二本柳
文・写真 スタッフ二本柳
本日の「北欧さんぽ」は、スウェーデン最終日。
ひんやりとまだ肌寒い早朝に、自然とモダン建築が調和した世界遺産「森の墓地」を訪れました。
ほんの1時間しかいなかった場所なのに、「あそこへもう一度行きたい」と今でもふと思うことがあります。
モダン建築の巨匠による、森の墓地へ。
いつもより早起きして目指したのは、世界遺産の「森の墓地(スクーグスチルコゴーデン)」。
まだ人の少ないスウェーデン中心部から15分ほど電車に揺られ、郊外の駅 スクーグスチルコゴーデン(Skogskyrkogården)駅へ向かいます。
たったの5kmしか離れていない場所ですが、もうそこはストックホルムの都会とはまったく違っていて、静かな田舎風景が広がっていました。
おだやかな並木道を歩いていくと、ふと視界のひらける空間が広がります。それが「森の墓地」の入り口です。
世界遺産とはいえ、まだ時間がはやかったこともあってか、わたし以外誰一人いない墓地。
ここで感じた太陽の光や、肌に心地よくあたる風、静けさ、すべてをはっきりと体がおぼえています。
ここ「森の墓地」は、「北欧モダンの父」とも言われる巨匠、エリック・グンナール・アスプルンドが生涯をかけて手掛けたそう。
墓地とは思えないほどモダンで洗練された空間と、緑ゆたかな自然が美しく調和されていました。
並ぶ墓地には針葉樹の木漏れ日がさしていて、なんだか気持ちよさそう。
お花もきれいに咲いていて、映画のワンシーンに出てきそうな世界観です。
墓地をはなれて、街歩きを再開。
スウェーデンは最終日ということもあり、午後は街歩きをして過ごすことにしました。
何気なく入ってみた公園は、芝生の先が湖につながっていて、これまた「自然との一体感」というストックホルムの魅力を感じることに。
公園を通り抜けた先にある住宅街では、すてきなお庭をチラリとのぞき見。
住宅街で見つけた街のスーパーには、クネッケ(北欧のクラッカー状のパン)がずらり並んでいました。
旅先のスーパーって素顔の暮らしが見られるようで楽しいですよね。
それにしてもこちらのクネッケ、ずいぶん大きいけれど、どのくらいの日数で消費するのでしょう?
それからやっぱり入りたくなるのが、パン屋さん。
ふと立ち寄ったパン屋がすべて、しっかりおしゃれなんですよね。
店員さんの「hej,hej!(ヘイ、ヘイ!)」という挨拶もかわいい♪
さて、スウェーデン散歩はこれで完結です。
コペンハーゲンのスタイリッシュでかっこいい街並みとはまた違い、ありのままの自然と共存するストックホルムは、私がこれまで「北欧」に対して抱いていたイメージを良い意味で裏切ってくれました。
来週からは北欧旅さいごの国、ノルウェーへと向かいます。
ガイドブックや旅行記も少なく、困ってしまうくらいに情報が少なかったノルウェー。「とにかく行ってみよう」と、あまり下調べもなく足を踏み入れました。
どうぞお楽しみに♪
(つづく)
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