【インテリア特集】第5話:ベランダの景色もインテリア?引田さん夫妻の家づくり
編集スタッフ 二本柳
写真 木村文平
東京・吉祥寺で人気のパン屋さん「Dans Dix ans(ダンディゾン)」と、「gallery fève(ギャラリー フェブ)」を営む引田かおりさん夫妻のインテリア連載、最終話。
ご主人のターセンさん、愛犬のトト君と一緒に暮らす武蔵野市のご自宅を訪れました。
「家が世界一好きな場所」と話す引田さん宅のインテリアは、淀んだ空気が一切なく、ホテルのようにすっきりと居心地の良い空間です。
今回は、広々と気持ちの良いバルコニーをお届けします。
(※登場するアイテムは、全て私物です。過去に購入したものを紹介しているので、現在手に入らないものもございます。どうぞご理解、ご了承いただけると幸いです)
第5話
窓から見える景色
「家そのものがパワースポットみたいになれば良いな、と思ってます」と語る引田さん。
外に出かけるよりもやっぱり家が好き、というのは夫婦そろって共通している部分だそうで、居心地いい空間作りに余念がありません。
なかでも多くの時間を過ごすリビングは、そこから見える “外の景色” も部屋のうち、と捉えてインテリアを考えているそうです。
バルコニーが引っ越しの決め手。
ご主人の仕事で2年半サンフランシスコに暮らした後、約18年前にこのマンションへ越して来た引田さん夫妻。
当時、季節は冬でバルコニーには雪が積もっていたのだとか。
「それがとっても素敵で、ここで暮らそうと心に決めました。ダイニングテーブルに座りながら見る外の景色は私のお気に入りです」(引田さん)
センスの良いグリーン使いは「BROCANTE(ブロカント)」さんによるもの。
引田さん宅のバルコニーは、自由が丘の『BROCANTE(ブロカント)』に定期的に来てもらい、手入れをお願いしています。
「以前は100鉢ほどのバラを植えたこともあったのですが、それはそれは大変な作業。今では『BROCANTE』に自分たちの好きなグリーンも豊富に植えてもらって、ちょっと気持ちがラクになりました。緑の種類が敢えてバラバラなところも気に入っています」(引田さん)
<おまけ>
“気持ちいい” を作るもの
引田かおりさん夫妻のご自宅インテリアをお届けする連載は、これにて完結です。
“気持ちいい” が最優先と語る引田さんのご自宅は、両腕をのばして深呼吸をしたくなるような清々しい空気に包まれていました。
そこで最後に、これまでご紹介しきれなかった “気持ちいい” につながる大切なものを2つ紹介したいと思います。
01. 湿気・臭いを吸収してくれる竹炭。
リビングに、廊下に、ご自宅のあらゆるところに置かれていた山盛りの竹炭。
湿気や臭いを吸収してくれて、さらにパソコンや携帯電話などから発せられる電磁波を緩和してくれることでも知られているそうです。
よどみのない気持ちのいい空気の背景には、竹炭の働きもあるのかもしれません。見た目にもスタイリッシュで真似したくなるアイデアでした。
02. 片付いてる感、を作ってくれる「引き出し・扉」。
「スタンダードトレード」のチェスト
キッチンでもツール類はほとんど外へ出すことなく、すべて収納棚にしまっていた引田さん。
それは他の場所でも同じ考えで、「見せる収納」よりも引き出しや扉で “片付いてる感” を出すことの方が多いそう。
とはいえ扉の中を開けてもしっかり綺麗に整頓されているところは、“隠す” とは違うのだということを物語っているようでした。
引田かおりさんご夫妻のインテリアを全5話にわたってお届けしました。
収納も、雑貨のレイアウトも「余白」を残す。お皿を割ってしまったら「もっと丁寧に暮らそう」と気持ちを改める。「窓の外の景色」もインテリアの一部と考える……
引田さんのお話には、持ち帰りたいヒントがたくさん詰まっていました。
私もいつか「家が世界一好きな場所」と言えるような空間が作れたら素敵。そう思いながら、ここでの気づきを度々思い出しては大切にしています。
それでは次回のインテリア特集もどうぞお楽しみに。
(おわり)
もくじ
こちらも合わせてご覧ください
引田かおり(ギャラリー・パン屋オーナー)
2003年吉祥寺にギャラリーフェブをオープン。陶芸家、布作家などジャンルを問わず独自の目線でさまざまなものを紹介している。また同ビル地下一階にパン屋「Dans Dix ans(ダンディゾン)」も営む。安心・安全な素材でおいしいものを提供することを心がけている。夫・ターセンさんこと保さんはブログ「ターセンの光年記」で日々の暮らしで感じたことを記録、更新中。http://hikita-feve.com/diary/
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