【はたらきかたシリーズ】第3話:スウェーデンのママ友から教わった「子どもに選ばせる」大切さ
編集スタッフ 長谷川
特集シリーズ『その「働きかた」が知りたい』では、さまざまな方に仕事や働き方についてお話を伺い、ヒントをもらっています。
今回ご登場いただいているのは、イケア・ジャパン株式会社で広報部長として働く岩﨑有里子さん。現在34歳で、ふたりの子どもを育てるお母さんでもあります。大学を卒業後、新入社員としてイケア・ジャパンで働きはじめ、二度の産休と復職をご経験なさっています。
第1話では岩﨑さんがイケアで働きはじめるまでのヒストリーを、第2話はイケアが仕事で大切にしている考え方を伺いました。
今回は「ママ友」となったスウェーデン留学時の友達から教わったことなど、岩﨑さんが子育てで実践していることを聞いてみます。お気に入りのイケアグッズも教えてもらいました!
もくじ
「どうしたい?」を選ばせる、スウェーデン流の子育て。
岩﨑さんは高校2年生の時に1年間スウェーデンへ留学。その暮らしぶりに魅了され、すっかりスウェーデンとイケアが大好きになったといいます。現在の子育てでも、スウェーデンをお手本にすることはあるのでしょうか?
岩﨑有里子さん:
「自主性を重んじる質問を子どもにもする国なんですね。たとえば、物事は親が決めるのではなくて『どうしたい?』と幼い頃から選ばせています。
その考え方が大人になっても根付いているから、自分のライフスタイルに合わせてキャリアを選んだり、大学へ行く前に何年か周遊して見識を広めたりといった決断もできるのかなと思っています。
私も子どもには、押し付けるのではなく選ばせるようにしていますね。『飲み物はどっちがいい?』くらいから始めて、いまは『外に行きたい?中で遊びたい?』とか。
▲イケアのレストランにあった、スウェーデン国旗のケーキ。
岩﨑有里子さん:
「そうするようになったのは、二人目の産休をとった時です。長女と家にずっと一緒にいるのに慣れていなくて(笑)、『今日は折り紙やろう』とか考えていたんですけど、こっちが考えても子どもが乗ってこないときってありますよね。
それがまたストレスになっちゃうから、だったらスウェーデン人っぽく選ばせるのをやってみようかなって。
まだしゃべれない時でも、たとえば絵本をもう1回読んでほしい時は何かしらのサインを子どもが送ってくるから、サインを覚えれば、それでコミュニケーションはできるのかなと思います」
プランを決めなければ、ストレスもたまりにくい。
岩﨑さんは高校2年生のとき、1年間のスウェーデン留学を経験。同級生の中には「ママ友」になっていて、子育ての話が参考になることもあるといいます。
岩﨑有里子さん:
「彼女たちは『安全であればなにをやってもいい』というスタンスがあるみたい。何をしようと、それこそ床にお絵かきをしようと、結構笑って済ますところがあって(笑)。あまりカリカリしない感じがしますし、手を上げることも絶対にないです。
私も参考にして、子どもと接する時に計画を立てるのをやめたんです。子どもは自分が決めるからごきげんで、私はもともとプランがないから『予定通りに進まない』っていうストレスも感じず、お互いにハッピー。
もちろん、子どもの年代によってはうまくいかないこともあります。2歳頃のイヤイヤ期はとても聞いてくれる状況じゃないですから……。
車で帰りたいときに、どうしてもベビーシートに乗ってくれず、私も妊娠していて力が込められず、その時は子どもとふたりで1時間くらい車で泣いていました……今は笑えますけど。そういう時期は一瞬ですからね」
▲イケア・ジャパンのオフィスにあるキッチン。「EAT.DRINK.THINK.」のメッセージが印象的。
一方で、子どもに選ばせるようにしていると「わがまま」になるような気もしますが、岩﨑さんは「上限のライン」を決める工夫をしていました。
岩﨑有里子さん:
「与え過ぎないのも大事で、おもちゃも1つまでしか買いませんし、多くは与えません。
『2つほしい』と言ってきたら『1つというお約束だったよ』っていうふうに厳しくしちゃっています。選ばせるけれど、上限のラインは決める。ルールをつくるのがポイントかもしれませんね」
岩﨑さんが助けられた、イケアの子育てアイテム。
岩﨑さんにイケアでお気に入りのアイテムを伺ってみると、子育て中に助けられたというタオルとスタイ(よだれかけ)を挙げてくれました。
▲BLÄDJAN/タオル
岩﨑有里子さん:
「保育園へ行くとプールが始まったのですが、『タオルにループをつけてきて』と言われて、裁縫が苦手な私は困ったなぁ、と。
でも、イケアのタオルはほとんどがループ付きなんです。バスタオルなのに1000円以下のもありますし、プールで使うにもオススメですよ」
▲STJÄRNBILD/スタイ
岩﨑有里子さん:
「スタイは2枚組みで599円とお値段も手頃で、マジックテープ留めだから着脱が簡単、それに洗濯機でもどんどん洗える。もみ洗いをいちいちしなくていいし、ラクなんです」
今日までの3話連載で、イケア・ジャパンの岩﨑有里子さんにお話を伺いました。
「イケアではたらくって、どんな感じだろう?」
最初のギモンに答えるならば、自分自身で働きかたを考え、時に組み直し、パッションをもって進むこと。イケアのスタッフさんから受ける快さは、そんな前向きなパワーによって形作られているのかもしれません。
オフィスの壁には、こんなメッセージが書いてありました。
「素晴らしい将来に向けてやることは、まだまだある」
そう、まだまだ、ある。未来がやってくるのではなく、僕らが歩いた先こそが未来。イケアに教わる働きかたは、その先を照らす灯りのひとつとなるのかもしれません。
もくじ
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