私たちの常連店。

2017年1月13日(金)

【私たちの常連店】後編:主婦の日常をすっかり忘れさせてくれる、居心地のいい店

編集スタッフ 寿山 編集スタッフ 寿山

_KM52444

クラシコムのスタッフがつい足を運んでしまう店を紹介するシリーズ 「私たちの常連店」 。

第4弾では、新宿東口のアルタ裏にあるバー「イーグル」 を訪れています。

前編では、わたし寿山(すやま)の10年来のエピソードと共に、何度も足を運びたくなる心地よいサービスの裏にある、店主の想いをお届けしました。

後編では、同店の最高顧問である市原弘志さんの話をもとに、イーグルの具体的な魅力をお届けしたいと思います。

 

いちばん美味しい食べ方で料理をサーブしてくれる、やさしい心遣い

_KM52677霜降りビーフ1,600円

料理はすべてオーダーを受けてから専属のシェフが作る本格派。出来合いのものはなく、ソースやドレッシングに付け合わせの味噌まで自家製だといいます。

メニューのほとんどが創業当時から変わらぬレシピで、長年愛され続ける味。さらに嬉しいのが、最良の食べ方でサーブしてくれることです。

たとえば「霜降りビーフ(写真上)」というメニューは、1枚ずつ肉をとって適量のネギを包み、小皿に美しく盛りつけてくれます。

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おいしいことは言うまでもなく、その優しさに、私はいつも心が温まります。

このサービスは、どんなきっかけで生まれたのでしょうか?

_KM53009コース料理のデザート。バニラアイスをメレンゲで包み、ブランデーで香りづけしたもの

市原さん:
「特にきっかけなどはないです。料理をいちばんおいしい状態で味わっていただきたいと、自然に始めたことでしょう」

きっかけがないと聞いて、食べる側の気持ちに寄り添った、心からのもてなしなのだと、改めて胸を打たれてしまいました。

 

お客さまに提供するのは、つねに “最良” のものを

50年以上営業を続けるなかで、時代の変化に伴い、景気や物価が変動することも。それでも食材の質を落としたり、メニューの価格を上げることは、絶対にやらないと決めていたといいます。

社是のひとつに、“最大より最良であれ” というフレーズがあるのだとか。

どんな状況であれ、店では常に最良のものを出さなければならないと、市原さんは静かに戦い続けてきました。

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看板メニューであるウイスキーは、「シングル」「ダブル」の量が、規定より多いのも特長です。さらにシングル1杯250円〜と、一般的な価格の半値以下でもあります。

市原さん:
「安く提供しているからといって、質が落ちては意味がありません。ウイスキーは、薄いとおいしくありませんから。

フルーツカクテルには、食べ頃の果物を惜しまず使います。フルーツジュースを使うよりも、断然おいしくなりますからね」

_KM52701冬はたっぷりのざくろの実を搾ったカクテルが人気

「どれもたいそうなことではなく、当たり前のことをやり続けてきただけです」と市原さんはいいます。

市原さんの言う “当たり前” を続けることが、どれほどの努力を要することか……。素人の私でも想像に易く、半世紀以上愛され続けてきた、歴史の重みを感じてしまいました。

 

日常を忘れさせてくれる、雰囲気たっぷりの店内

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さらに客を長居させてしまうのが、まるでクラシックホテルのような店内。カウンターの向こうには、個性ある石壁が存在感を放ちます。

時とともに味わいを増したカウンターに、重厚なグラスが置かれると、お酒がよりおいしく感じられるから不思議なもの。

日中の緊張がゆっくりとほぐれていく、あたたかい灯りも心地よさの一因です。この空間には、一体どんな仕掛けがあるのでしょう?

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 市原さん:
「わかりやすい表現を借りれば、一流ホテルのような空間を目指したのだと思います。ビルの設計段階から、オーナーのビジョンは明確でした。

地下ですが、あえて天井をかなり高くして。バーとは思えないほど、大きなシャンデリアを吊り下げました」

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カウンターには、高級家具に使われる「ブラジリアンローズウッド」の無垢材を使用。石壁は、知り合いの彫刻家が、1枚ずつ手で彫り上げたものなのだとか。

一流ホテルに負けないという気概のもと、本物だけを集めて、こだわりの空間をつくり上げたといいます。

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カウンターに座ると、まるで異国のバーにでもいるような錯覚に陥る瞬間があります。

私のような主婦にとって、そんな日常をすっかり忘れさせてくれる空間は、とても貴重な存在。どこか夢見心地な気分に浸れるのも、この店の妙味と感じています。

 

 「これまでも、これからも、今と同じことを続けるだけです」

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常連客のなかには、3世代にわたって通いつづける人も少なくないそう。

私もいずれ成長した娘と本音の話をするときは、ここへ来ようと決めています。

50年以上もの間、色あせることなく、多くの人を惹きつけるのはどうして?
メニューが変わらなくても、目新しいことがなくても、また来てしまうのはなぜ……

市原さんにいろいろとお話いただくなか、見つかった答えはとてもシンプルなものでした。

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市原さん:
「お客さまの喜びは、いわば私たちの喜びでもあります。喜んでいただくために、自分たちが正しいと思うことを積み重ねてきました。

これまでも、これからも、変わらず同じことを続けていくだけです」

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意図せず通ってしまう店には、無限の愛情と揺るぎないプライドがあるものだと、ただただ感動してしまった今回の取材。私はますますここを離れられなくなりそうです。

子どもがいると、夜に外でお酒を飲む機会はそうそうありません。だからこそ、本当に好きだと思える店で楽しみたいもの。

つぎに訪れたときは、どんな思い出が生まれるだろうと、ワクワクしてきました。

さて次回はどんな店が登場するのでしょうか。どうぞお楽しみに!

(おわり)

 【写真】キッチンミノル

サントリーラウンジ「イーグル」
アクセス:JRまたは地下鉄丸の内線新宿駅東口から徒歩2分。
住所:東京都新宿区新宿3-24-11 セキネビルB1F、B2F
定休日:年中無休
営業時間:月~土 17:30~翌0:40、日・祝 17:30~翌0:00


▽過去にご紹介した「私たちの常連店」はこちらから

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