【インテリア特集】第3話:ダイニングでは「見せる収納」を。古材を活用したDIYのアイデア
ライター 嶌陽子
ダイニングには、古材を生かしたDIYアイテムを
インテリア連載vol.12は、インテリアスタイリストの石井佳苗さんの新居。昨年5月に引っ越した中古マンションの内装を、セルフリノベーションとDIYで作り上げました。
インテリアや収納のアイデアはもちろん、将来、中古マンションをリノベーションをして住みたいと考えている人にとっても、参考になるヒントが満載。
今回は、DIYで作った食器棚が主役のダイニングスペースや、古材を使った手づくりアイテムを紹介します。
※登場するアイテムは、全て私物です。過去に購入したものを紹介しているので、現在手に入らないものもございます。どうぞご理解、ご了承いただけると幸いです
第3話
ダイニングスペース
「見せる収納」を叶えるDIYのオープン棚
ダイニングスペースでひときわ目を引くのが、うつわが収納されたオープン棚。
実はこれ、古道具屋で買った古い雨戸を背板に使って、DIYしたものだそうです。
背板に古いものならではの味わいがあり、面白いアクセントになっています。
棚には、石井さんが少しずつ買い集めたうつわが、ざっくりと色別に並んでいました。
▲北欧ヴィンテージのティーポット(左)や、益子の陶芸家、岡田崇人さんの花瓶(右)など。
▲奈良のお店で購入した八角皿は取り皿として大活躍
石井さん:
「最近、器は年に2回、益子の陶器市に行って買うことが多いです。揃いで買うとしても2枚ずつくらいですね。
お客様が大勢の時の取り皿も、サイズが大体揃っていれば、種類はバラバラでもいいと思っています」
▲割れてしまったうつわの破片も、お香立てなどに使っている。
食器棚だけでなく、ダイニングの家具の多くは、石井さんがリメイクやDIYをしたもの。
正方形のダイニングテーブルは、益子の「pejite」で買った古いものをひとまわり小さくリメイクしたそうです。
▲ダイニングの照明は北欧ヴィンテージ。Fog&Morup社の「Semi」というペンダントランプ
北欧のヴィンテージ椅子のアームも、レザーのコードを巻いてリメイクしていました。
古材を使って家具を作ったり、古い家具をリメイクしたり。
古いものの持つ味わいを生かしつつ、手を加えることで新鮮な表情を楽しんでいる石井さんです。
ベンチは、「見せる収納」の強い味方
キッチンの脇、リビングダイニングへのドアを入ってすぐの場所に置かれたベンチも、石井さんのDIYによるもの。
座板に古材を使用していて、趣があります。
ここには、大きなサイズの洋書や、小物などが並べられていました。
ハンドクリームなどのこまごまとしたものは、器にまとめて入れ、洋書の上に。これならごちゃごちゃして見えません。
アクセサリーも、小ぶりの器に入れて、見せる収納にしていました。
石井さん:
「細長いベンチは、場所もあまりとらないし、モノを出しておいても、すっきり見えるのが魅力ですね」
ベンチは「見せる収納」の頼もしい味方といえそうです。
ほかにも色々。古材を活用したDIYアイテム
▲絵柄のクッションカバーはH.P.DECOで購入した「CORAL&TUSK」のもの。
もう少し、古材を活用したDIYアイテムを見せてもらいました。
ダイニングのベンチの下に置かれていたのは、本を収納するキャスター付きの箱。
必要な時にさっと出せるのが便利そうです。
こちらは、古い引き出しの中身を抜いて本体だけにし、脚をつけて作ったマガジンラック。
抜いた引き出しはというと、白くペイントして、猫用のベッドとしてダイニングの壁に取り付けてありました。
石井さん:
「私は決してすごいものを作っているわけではないんです。
でも、自分で作ることの魅力は、作りながら『やっぱりこうした方が便利かな』と仕様変更できること。
それと、自分でプロセスを体験しているので完成したものに納得できるんです。オーダーやお任せだと、イメージ通りにできないと不満が生じてしまいますからね」
さまざまなアイテムを見せてもらいながら、石井さんのDIYに対する考えを聞くことができました。
次回はいよいよ最終回。思いきり遊び心を取り入れたバスルームをお届けします。
どうぞお楽しみに!
(つづく)
【写真】木村文平
※石井さんの新居作りのプロセスや、この連載で紹介するDIYアイテムの作り方は、近著『Love Customizer No.2 DIY×セルフリノベーションでつくる家』(エクスナレッジ)で詳しく紹介されています。
もくじ
石井 佳苗
インテリアや暮らしまわりのスタイリスト。ウィンドウディスプレイやプロモーション、商品開発、講師などにも、活躍の場を広げている。近著『Love Customizer No.2 DIY×セルフリノベーションでつくる家』(エクスナレッジ)はじめ、インテリアやDIYにまつわる著書多数。https://www.instagram.com/kanaeishii_lc/
▽石井佳苗さんの著書の一部
ライター 嶌陽子(しま ようこ)
編集者、ライター。大学卒業後、フリーランスでの映像翻訳や国際NGO職員を経た後、2007年から出版社での編集業務に携わる。2013年からフリーランスで活動を始め、現在は暮らしまわりの記事や人物インタビューなどを手がける。執筆媒体は『クロワッサン』(マガジンハウス)、『天然生活』(地球丸)など。プライベートでは1児の母として奮闘中。
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