【夜、寝る前の自分じかん】 家事も趣味も、どちらも大事に。バランスよく過ごす、夜じかん。
編集スタッフ 寿山
段取り上手な料理家の、メリハリをつけた夜じかんの過ごし方
不定期でお届けしている連載「夜の自分じかん」。
家事や仕事、子育てで朝から晩まで忙しく1日を駆け抜けたあと。
寝る前のほんの30分、1時間でも心にゆとりを持って過ごせると、翌日のための準備が整うような気がします。
さて、今回は東京板橋区にアトリエを構える、料理家の藤間夕香さんの夜じかんをご紹介していきます。
「夕顔」という屋号で、定期的に食事会やワークショップを開いている藤間さん。
季節の野菜が主役となるような、おいしく、見ためにも美しい料理が印象的。
四季の移ろいや、日常のなかにある、豊かと感じたものを、食事会やワークショップなどで料理として表現しています。
料理家という仕事柄、段取り上手な藤間さんが、どんな夜じかんを過ごしているか教えていただきました。
藤間さんの夜の時間割
18:00 仕事を終えた後に、お茶を一杯飲む。洗濯物をたたんだら、片付けをする。
18:45 夕飯の買い物、支度
20:00 夕食、片付け
21:00 翌日の予定、メールをチェック
23:00 お酒を飲む、好きなことをする
25:00 ストレッチ、就寝
夜の「じぶん時間」で
大切にしている習慣
夕食には、あまり時間をかけずに仕上がる献立を
パートナーと2人暮らしの藤間さん。仕事でも料理をしているため、プライベートでは、なるべく時間をかけずに手間なくに仕上がる献立を作るそう。
藤間さん:
「野菜のお浸しや炒め物、肉や魚の焼き物など、手早くできる献立が多くて。それに加えてお出汁を引いた汁物は、満足感が得られるので必ず作るようにしています」
洗い物のついでに、水まわりも掃除
藤間さん:
「洗い物をするときに、その流れで水回りも掃除してしまえば、効率的なんです。
頑固な汚れがたまることもなく、無理なくきれいな状態を保てる気がします」
家事の動線に沿って掃除をすれば、あまり苦にならずに続けられるのだそう。
翌日のスケジュールを確認
自宅が仕事場でもあるので、料理の試作などは、区切りを設けない限りいくらでも時間をかけられてしまうと話す藤間さん。
藤間さん:
「日常から切り離せない『料理』を仕事にしているので、仕事とプライベートをしっかり分けたいなと思って、夜に翌日のスケジュールを確認するようにしたんです。
やるべきことや、その所要時間を書き出して、効率よく動ける流れを時系列に整理。そうすることで無駄が減った気がします」
とくに買い物に行く前は、店を回る道順や時間に沿って買い物リストまとめると、必要最低限の時間で終えられるといいます。
仕事や家事を終えた合図として、ゆっくりお酒を呑む
▲秋田の日本酒「刈穂 白麹仕込み」を銀のお猪口で
藤間さん:
「仕事に集中すると、身体に力が入り、緊張状態が続いてしまいます。
だから何か切り替えを作ろうと思って。仕事や家事の終わりに、好きなお酒を楽しむようにしました」
和の出汁をベースにした料理が多いので、呑むのはもっぱら日本酒。食事会で出すこともあり、様々な銘柄を試しているそう。
暑い夜に、冷やしたグラスで呑むのがおすすめという「刈穂 白麹仕込み」は、本来黄麹で仕込むところを白麹で仕込んだもの。
白麹で仕込むことで、酸味のあるすっきりとした飲み口に仕上がるのだとか。白ワインに近い味わいの日本酒だといいます。
夜の家事や翌日の仕事の準備も、きちんと効率を考えて、無駄なくこなす藤間さん。
メリハリをつけるからこそ、寝る前の時間を心おきなく楽しめるのかもしれません。
私はやるべきことを後回しにしてテレビを見ていたら、いつの間にか寝る時間が迫っているなんてことも。
限られた夜の時間をバランス良く使うためにも、家事と自由時間の配分を、しっかり見直してみようと思います。
(つづく)
【写真】藤間夕香
こちらの特集も合わせてご覧ください。
藤間夕香
「夕顔」という屋号で、定期的に食事会や盛り付けのワークショップを開催。四季の移ろいや、日常のなかにある、豊かと感じたものを、野菜を主役にした料理で表現している。
HP:http://www.fujimayuka.com/
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