【店長佐藤の愛用品】8年間をともに歩んできた、ヘムスロイドのブレッドバスケット。
店長 佐藤
大好きな北欧雑貨、トップ3にランクインするかも……
わたしが「北欧雑貨」にはまることになったキッカケのひとつに、スウェーデンの手工芸品との出会いがあります。
年配の職人さんの手で丁寧に編まれた天然素材のバスケットや、数々の木工品たち。
単に「ぬくもり」と表現してしまうのがもったいなく感じるほど、「モノ」なのにそれはそれは強いパワーを感じたのを覚えています。
そのなかでも一目で気に入って、自分たちのお店でも取り扱うことを決めたうえ、自宅にも迎えたのがこのScandinavisk Hemslojd社のブレッドバスケットでした。
気づけば、一緒にいて、もう8年。
最初はもう少しナチュラルな木の色合いだったブレッドバスケットも、8年の歳月をともにすると、味わいのある飴色に変化しました。
実際はペーパーナプキンなどを敷いてパンやおやつなどを盛り付けられるバスケットですが、我が家ではこの8年のほとんどを「見せる収納」のために使っています。
ある時期は、果物入れにしたりもしていましたが、ここ数年の定位置はキッチンカウンターのうえ。
電動のコーヒーミルや、細々としたカトラリーを収納しています。
毎日、それはもうしょっちゅう、手にとる細々したものたちだから。
「ここだよ」「ここにいてね」とブレッドバスケットが包み込むように、その定位置を教えてくれています。
好きなモノが自分の居場所にあるかどうかは、ちょっと「切実」。
キッチンは「わたしの部屋」とも言えるような、唯一自分の好きにできる「個室」です。
この場所に、おそらくトップ3にはランクインするであろう大好きな北欧雑貨があって、キッチンで作業をするたびに目が合う喜び。
喜び、なんて言ったら「なんと大げさな」と思われてしまうかもしれないけれど、正確に言っても「喜び」なんです。
日々、ご飯の支度をしたり、洗いものをしたり、お弁当の仕込みをしたり……。当たり前ですが、いい気分のときばっかりではない。
仕事で「やっちまった」「あんなこと言わなければよかった」と落ち込んでいる日もあれば、リビングのほうで子どもが機嫌悪く騒いでいて「静かにしてくれー」とこっちまでイライラしながらキッチンに立つ日もあります。
そんなときに大好きな雑貨と目があう瞬間があるかないかは、わたしにとってはちょっと切実なポイントです(笑)
目が合った瞬間に、仕事人でも母親でもない、素の自分の「好き」も大事にしようと平常心に戻してもらえることがあります。(もちろん、雑貨パワーでも解決できないことだって多々あるけれど…)
しかも、それが長い時間をともにしてきた雑貨であればあるほど、効果あり。
すっかり飴色になったブレッドバスケットは、わたしにとって、そんな存在です。
これから10年、20年と、住む家や暮らしのスタイルが変わっても、一緒にい続けられたらいいなぁと思っています。
【おまけ】木工品のお手入れについて
このブレッドバスケット以外にもいくつか北欧の木工品を愛用しているのですが、ふと気づいたときに(本当にたまにです)家にあるオリーブオイルを乾いた布やティッシュにふくませて、やさしく拭き取るようにしてお手入れしています。
そのあとは陽のあたらない場所で少しだけ乾燥させます。
とっても簡単な工程ですが、木の表面が艶っぽさを取り戻し、このお手入れ作業をしたあとの満足感たるや!
このコラムで紹介した愛用品
Scandinavisk Hemslojd社のブレッドバスケット
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