【わが家の朝支度】これから始まる1日にエンジンをかけるための、朝支度(カトウジュリさん)
編集スタッフ 齋藤
音楽に朝ごはん、気分をあげることにこだわった朝支度
1日を気持ちよくスタートさせるための朝の支度を、さまざまな立場の方に伺う連載「わが家の朝支度」。
その人らしく「朝支度」を進めるポイントや、出かける前の「バッグの中身」についてお聞きしていきますよ。
今回ご登場いただくのは、イラストレーターのカトウジュリさん。カラフルで見ているだけでもワクワクと胸が高鳴るカトウさんのイラストは、わたし齋藤も以前から大ファンだったんです。
▲アトリエの机の前には、好きな作家さんの作品やインスピレーションを受けるチラシもたくさん
両親が新居を建てたことを機に、ずっと家族で暮らしていた思い出深い旧居で一人暮らしを始めたというカトウさん。そのインテリアは、イラスト同様に色彩ゆたかでついジーッと隈なく見ていたくなる空間!
午前中は絵を描きつつ、昼前に仕事へ出向くから、朝の支度は比較的ゆっくりだと言います。
そんなカトウさんの朝支度は、「自分のテンションを客観的に見つめながらエンジンをかけること」に焦点があたっていました。
客観的に自分を見つめてみる
朝支度の工夫
08:30 布団の中で仕事に行くまでの予定をゆったり考える
09:00 起床、部屋の雨戸を全て開ける
09:05 お湯が沸くまでの間、朝の音楽を選ぶ
09:15 朝ごはんの支度
09:30 朝ごはん
10:00 朝ごはんの片付けでついでに水回りを掃除
10:30 仕事に行くまで絵を描く
11:55 着替えて家を出発
音楽を選んで、身体を目覚めさせる
▲今日選んだのは、この音楽。
カトウさん:
「毎朝お湯が沸くまでの時間に、聴きたい音楽を選びます。音楽が流れ始めると、身体が目を覚ましていくようで。
その日の気分で選んでいるから、どんな音楽を選んだかで客観的に自分の心の状況を知れるなぁ、ということにも気がつきました」
今日の気分で
朝ごはんの器や道具を決める
▲朝ごはんはダイニングではなく、光がたっぷり入るアトリエで。マリメッコのトレーと成田理俊さんのフライパンがお気にいりだそう。
カトウさん:
「朝ごはんというものが、昔から大好きです。だから、この時間は特に充実させたい!と思っています。
そうして辿りついた定番メニューが、シンプルな『ザ・朝ごはん』のトースト・目玉焼き・ソーセージ・ミルクティー(もしくはカフェオレ)です」
▲誕生日に友人から贈ってもらった福田利之さんのマグカップもお気に
カトウさん:
「その充実をつくる要素として、食器や道具もこだわっています。一人暮らしだけれど、パン皿をはじめ紅茶用のポットやマグカップがいくつも棚にスタンバイ! 毎日悩むのも楽しいんです。
一人暮らしゆえ、自分のすきな器や道具しか持っていません。だから、その日の気分で選んだものが食卓に並ぶと、自然と『今日のわたしのカラー』に。
お気に入りで定番化した朝ごはんなので、もう勝手にからだが動きます。
朝ごはんの支度から食べるところ、片付けまでが1日のはじまりに欠かせない時間ですね」
洗い物のついでに水回りを掃除!
カトウさん:
「朝ごはん後に洗い物をしたついでに、シンクのまわりをスポンジで掃除しています。
『手が濡れている時』に一気にすませられるのが、続いている理由かもしれません。
水回りをピカピカにすると気分がすっきりして、その勢いで絵に
いざ出発!そのバッグ、何が入ってる?
【愛用バッグ】
トートバッグ(DAILY WARDROBE INDUSTRY)
【バッグの中身/左から時計回りに】
・ポーチ
・手帳(ほぼ日手帳/ARTS&SCIENCE)
・ハンカチ
・スマートフォン
・エコバッグ
・iPodとヘッドホン
・バインダー(PAPIER TIGRE)
・赤いポーチ
・お財布(コムデギャルソン)
カトウさん:
「イラストや資料を挟むほかチラシやDMなど、出かけるとインプットとして持ち帰ることが多いので、折らずに持てる『バインダー』は必須なんです。
これは譲れない……という持ち物も多いので、取り出しやすいようにポーチも用途別に2つに分けています。アイテムはどれも、手に取ったときに自分の好きを確認できるような、愛着のあるものばかりです」
カトウさん:
「バッグは、寝室の部屋のテーブルの上に。
仕事柄、
好きなものを着用してテンションを上げています!」
わたしの気分を上向きにするために。
▲午前中の短い時間でも朝の自然光のなか筆を握るとちょっと充実した気分になります、とカトウさん。
まるでカトウさんの描くイラストがそのまま空間になったかのような、カラフルなアトリエ。そこに置かれる小物、食卓を彩る器や道具、どれもがカトウさんの「好き」のフィルターを通して選ばれたものでした。
実は、少し前までカトウさんのイラストが描かれたスマートフォンケースを使っていたわたし。そのケースを向けて子どもの写真を撮ると、その楽しげな絵にわたしも子どももいい笑顔になっていたのを覚えています。
どうしてこんなにワクワクするイラストになるんだろう? そんなふうに不思議に思っていたけれど、その秘密はこの朝支度のワンシーンワンシーンに現れていたように思います。
自分にエンジンをかけるための策は、自分が一番知っている。だから、その心の声に素直になって、朝の支度をすすめてみたいなと思いました。
(つづく)
【写真】カトウジュリ
こちらの特集も合わせてご覧ください。
▽特集「朝の過ごしかたvol.4」
カトウジュリ(イラストレーター)
平面に限らず、過去には大掛かりなCMの美術セットや小道具の制作も行う。現在は個人オーダーで絵を描くことも。(http://www.soratanet.com)
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